はんなりしたイメージのある京都。実は、おいしいラーメンの激戦区としても有名です。昔ながらの中華そばから、こってり濃厚な豚骨、個性豊かな創作ラーメンまで……その日の気分で選べるのが京都ラーメンの魅力。
連載『きょうとのラーメンとくらす』では、きょうとくらすのライターたちが「ぜひ一度食べてみてほしい!」とみなさんにおすすめしたいラーメンをご紹介します!
今回ご紹介するのは、ライター・ミヤザキカレンダーがおすすめする『麺屋 猪一 離れ』(京都市下京区)です。
ミシュラン・ビブグルマンに選出された「麺屋猪一」の姉妹店

京都市営地下鉄烏丸線・四条駅の5番出口より徒歩約5分の場所にある『麺屋 猪一 離れ』。観光やショッピングの合間にも立ち寄りやすく、行列必至の名店です。
落ち着いた店内とゆったり座席

明るく清潔感のある店内は、カウンター席とテーブル席を合わせて16席を完備。女性ひとりでも気兼ねなく入れるので、ひとりランチにもおすすめです。

行列必至なので、事前の予約は受け付けていないそう。整理券は、当日の先着順で配布されます。席数分のみ配布され、通常は営業開始前に配布終了となるため、確実にラーメンを味わうには早めの来店がおすすめです。
並んでいるお客さんに、夏は冷たいおしぼり、冬は温かい飲み物のサービスなど、嬉しい細やかな気配りも♡
日本が世界に誇る「出汁そば」

今回ご紹介する筆者のおすすめは、『出汁そば(白醤油)赤玉味付け玉子入り』(1,550円)。自家製ブレンドの白醤油と黒醤油の2種類の『出汁そば』が看板メニューです。白醤油はやわらかな甘みが特徴的で、魚介出汁100%のスープの旨みをじっくり楽しめる一杯で、一番人気なんだそう。黒醤油は深いコクが際立つ味わいが特徴です。

ひと口すすると、まず口の中に広がる優しい甘みと、魚介出汁スープならではの豊かな旨味が広がります。

削りたての鰹節の香りがふわりと立ち、途中でふわふわのとろろ昆布とゆずを加えると、爽やかな風味がさらに引き立ちます。

魚介出汁100%のスープは、豚や鶏などの動物系脂を一切使わず、厳選した数種類の最高級魚介節をブレンドし、低温でじっくりと旨味を抽出した魚介系出汁。香りが立つ、鹿児島県指宿産特級『本枯節』を0.01mmの極薄削りにすることで、まろやかで深みがあり、最後の一滴まで飲み干したくなるほど。

麺は北海道産小麦2種をブレンドし、京都産の石臼挽き全粒粉を配合した特製麺。細めで弾力があり、スープとの絡みも絶妙です。日本が誇る“出汁文化”を実感できる至福の一杯です。

途中で山椒を加えると、最後まで味の変化を楽しめました。もちもちの麺も魚介の風味を引き立て、並んででも食べたくなる、京都ラーメンならではの納得の一杯でした!
子連れでも安心
店内は広々としており、ベビーカー利用の方には奥の席を案内してくれるなど、子連れラーメンに優しい配慮があります。小さな子ども連れでも周りを気にせずゆったり食事が楽しめるので、家族ランチにもおすすめです。
店舗詳細
麺屋 猪一 離れ
住所:京都府京都市下京区高辻通堺町西入泉正寺町463
電話番号:075-285-1059
営業時間:11:00~14:30/17:30~21:00
定休日:不定休
ライター・ミヤザキカレンダーからのひとこと
行列必至のお店ですが、待つ価値のある一杯です。魚介出汁の香りや削りたての鰹節、ゆずや山椒のアクセントまで、細やかな味の変化を楽しめるラーメンは、京都ならではの繊細さを感じられます。女性や子連れでも安心して入れる店内で、整理券を活用しながら、ほっとひと息ついて味わってみてくださいね◎
また、2024年12月には、世界遺産・平等院のある宇治に『MENYA INOICHI #3』がオープンしたそう。30席ほどある広々とした店舗で、家族連れでも行きやすいのが特徴です。町屋を改装した趣あるお店は、宇治ならではの雰囲気が楽しめますよ。
連載『きょうとのラーメンとくらす』では、さまざまなラーメンをご紹介しています。これまでにご紹介したラーメンはこちらからチェック!文/ミヤザキカレンダー
【画像】ミヤザキカレンダー
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