KBS京都アナウンサー・海平和さんが、暮らしの中でふと感じた「ちょっとしたモヤモヤ」や「今日のごはん、どうしよう?」というリアルなお悩みをぽつり。
そんな声に耳を傾けてくれるのは、きょうとくらすのレシピライター・ikuraさん。
旬の食材や身近な工夫で、日常をちょっと軽くする“おいしいヒント”をお届けします。
“親<子どものごはん”はママたちのあるある!?
「離乳食を作ると、ついそればかりに集中して、自分たちのごはんはその“残りもの”に……」
KBS京都アナウンサー・海平和さんは「親の食事がなんとなく物足りない」「もっとバランスのいい食事を取りたい」という想いが募っているそう。
また、平日は慌ただしく過ぎていく分、週末くらいは心と体をゆっくり癒やしたい——そんな声も。
「体にやさしいごちそうレシピがあればうれしいです」と、リアルなお悩みを打ち明けてくれました。
そんな海平さんのお話を受けて、きょうとくらすのレシピライター・ikuraさんが提案してくれたのは、皮から手づくりできる、つるんと美味しい水餃子レシピ。
親子で楽しめるやさしさに包まれるような一品を、さっそくご紹介します。
皮から手作りの水餃子のレシピ
材料(12個・2人前)

【皮】
強力粉・・・50g
薄力粉・・・50g
塩・・・ひとつまみ
水・・・50g
【具】
豚ミンチ肉・・・100g
白菜・・・1/2枚(約80g)
椎茸・・・1枚(約20g)
生姜のすりおろし・・・1/2かけ分
オイスターソース・・・大さじ1/2
ごま油・・・大さじ1/2
鶏がらスープの素・・・小さじ1
コショウ・・・適量
片栗粉・・・大さじ1
作り方

(1)ボウルに薄力粉、強力粉、塩を入れ泡だて器でよくかき混ぜる。

水を耐熱容器に入れ電子レンジ(600W)40秒加熱し、

粉の上にかけ菜箸でポソポソになるまでかき混ぜ、

その後、手で5分こねる。

生地をひとまとめにし、ラップをかけ30分置いておく。

(2)椎茸は石づきを切り落とし、軸と傘はみじん切りにする。
生姜はすりおろす。白菜は粗みじん切りにする。ボウルにすべての材料を並べて入れる。
片栗粉は白菜の上に乗せ、それ以外の調味料は豚ミンチ肉の上に乗せる。

(3)白菜に片栗粉をまぶし、

豚ミンチ肉と調味料を掻きまぜ、

その後全体をよく混ぜ、4等分に分け、冷蔵庫に入れておく。
ikuraの「おいしくなる」ポイント!
白菜と片栗粉をまぶすことで、白菜から出る水分を片栗粉に吸わせてつなぎにしています。調味料を白菜の上にかけると白菜から水分がどんどん出てきてしまうので、塩味のある調味料は肉の上に乗せると◎。このやり方で白菜を塩もみして水分を絞ることなく餡を作ることができますよ!

(4)台の上に薄力粉で打ち粉をし、(1)の皮の生地を20cmの棒状にする。
ikuraの「おいしくなる」ポイント!
手を広げて中央から両サイドに転がしながら手を動かしていくとよく伸びますよ。

皮を包丁で12等分する。両端は細くなっているので長めに切り分けると◎。

つまみながら形を整えていき、

手で丸める。この時、きれいに丸まっていなくても大丈夫です!

丸めた生地を手で押さえ、

綿棒で直径10cmぐらいの円形に広げる。

この生地を12枚作っていきます。

(5)水餃子の皮1枚で餡1/12を包む。
ひだは寄せずに指でぎゅっと皮の端をつまみ、綴じ目が餃子の中央にくるように包むと◎。

ikuraの「おいしくなる」ポイント!
開いていると中に水が入ってしまうので、しっかりと閉じているか確認すること。
また綴じ目に餡が挟まらないように気を付けてくださいね!

(6)たっぷりのお湯を沸かし、ぐらぐらしている中へ(5)の水餃子を入れる。

鍋底に沈んでいる間は、鍋に引っ付かないように時々菜箸で動かす。

10分茹でて取り出し、器に盛り付け黒酢と醤油を合わせたタレを添えて完成。
レシピライター・ikuraのひとこと
餡に味がついているので、タレはさっぱりと黒酢と醤油だけにしました。
アナウンサーというお仕事を考えてニンニクやニラは使わないレシピにしています。
海平アナウンサーも早速チャレンジ!

前回の薬膳スープに続き、実際にikuraさんのレシピにチャレンジしてみた海平さん。
「皮から作るのって大変そう…」と思っていたそうですが、実際にやってみると、材料も手順も意外とシンプル。「すぐに2回目を作ってしまうほど簡単でした!」と話すほど、ハマってしまったようです。
塩もみや水切り不要のレシピは、手間が少なくとても楽だったとのこと。

餡の味付けを控えめにして息子さん用の水餃子も作ったところ、「おかわり!」の声が飛び出すほどの食いつきぶり。
多めに作った餡はつくね風に焼いて冷凍保存し、離乳食ストックとしても活用できたそうです。

「今はまだ1歳だけど、もう少し大きくなったら一緒に皮づくりも楽しみたい」そんな未来の楽しみも広がる、親子で楽しめる手づくりメニューになりました。
天気がぐずつき、肌寒い日も残るこの季節。つるんとおいしい手づくり水餃子で、親子の時間をあたたかく過ごしてみてはいかがでしょうか。ぜひみなさんも作ってみてくださいね。
レシピ/ikura 写真/ikura・海平和 文/きょうとくらす編集部