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園長直伝“京都市動物園を100倍楽しむコツ”【きょうとくらすコラム】

ことし開園120周年を迎えた京都市動物園。
日本で2番目に誕生した歴史ある京都市動物園は子供から大人まで楽しめる魅力がいっぱい。

ほのぼのとした動物の話題から、動物たちを通して私たちの生き方や子育てなどのヒントになる話も!? 坂本園長が動物園の楽しみ方を毎月1回、コラムでお届けします。

画像:京都市動物園

京都市動物園は、明治36年(1903年)4月1日に大正天皇の御成婚を記念して、市民の皆様からの寄付金を基に全国で2番目に開園しました。市民の皆様を始め来園されるお客様、団体や企業の御支援のお陰で、今年開園120周年を迎えることができました。

そこで、今年度は来園される皆様に感謝の気持ちを伝える1年にしたいと、様々なイベントを用意してお待ちしています。そんな京都市動物園を楽しむコツを勤続35年の私がご紹介していきます。

動物の特徴を見分けてみよう!

まずは、個体を見分けることに挑戦してみましょう。例えばニシゴリラ、京都市動物園では父親のモモタロウと母親のゲンキ、長男のゲンタロウと次男のキンタロウの4頭のゴリラが家族で暮らしています。見分け方はそれほど難しくはありません。体の大きさで概ね区別ができます。

画像:京都市動物園

一番体が大きいのがモモタロウ、体重は約185キロあります。たくましい見た目とは違い、穏やかで、きれい好き。ちょっと神経質なところがあり、砂がついたり、濡れたりするのを嫌います。グラウンドで座るときには毛布を敷いてから座ることも。

画像:京都市動物園

一番体が小さいのが次男のキンタロウ、まだ4歳で体重は35キロ程。赤ちゃんの頃は成長がゆっくりで、介添哺乳をしていましたが、今ではそのような面影はなく、とても活発に過ごしています。次男ならではで、要領がよく、モモタロウに怒られてもあまりこたえていないようです。今でも母親に甘えることもあります。

画像:京都市動物園

ゲンタロウは体重が約125キロで、雄らしくなってきました。ゲンキの母乳が出ていなかったため、生後4日目に衰弱し、10ヶ月余り人がミルクを与えて育てました。その後、ゲンキのもとに戻し、ゴリラとしてしっかりと育ててくれました。よき兄としてキンタロウともよく遊んでいます。

画像:京都市動物園

ゲンキの体重は約90キロ、母性が強く、2頭の子供をしっかり育ててくれました。食欲が旺盛で、誰よりも長く餌を探して食べています。若い頃は神経質でしたが、様々な経験を経て強くなりました。

パーツごとに見てみよう

画像:京都市動物園

体の大きさで迷うとすればゲンタロウとゲンキでしょうか。特に2頭が離れていると難しいかもしれません。そんな時には、鼻の形と皺で見分けがつきます。鼻の形と皺の入り方は個々のゴリラで異なりゲンタロウの鼻は皺が少なめでツルっとしていて、ゲンキの鼻は皺が多くクシャっとした形をしています。

画像:京都市動物園

さあ、これであなたが見ているニシゴリラが誰なのかわかるはずです。誰が何をしているのかがわかると見えてくるものがこれまでとは全く違ったものになります。兄弟の遊びなのか、母親に甘えているのか、父親と遊んでいるのか、本園のゴリラファミリーの今を知ることができます。

他の動物種でも試していただけると、それぞれの動物の個性が見えてきてより深く楽しんでいただけるはずです!ぜひ、京都市動物園にお越しください。

【9月のイベント】秋の夜間開園

画像:京都市動物園

夜間開園では、動物の生態についてクイズやゲームで楽しく学べるイベント『君だけの「推し」をみつけよう』を開催します。動物を詳しく知ることで、自分の”推し”動物を見つけてみませんか?

また、園内はイルミネーションでライトアップされます。平安女学院大学と連携した特別企画です。普段とは違った雰囲気の動物園が楽しめます。

2023年9月16日(土)・17日(日)・18日(月・祝)
各日とも開園時間を3時間延長し、午後8時まで開園(入園は午後7時30分まで)
※昼・夜の入れ替えはありません。

詳しくはこちら

坂本英房(さかもと ひでふさ)京都市動物園 園長

獣医師で学芸員。1960年福岡生まれ。福岡市役所での勤務を経て1988年から京都市動物園に勤務。最初の6年間は動物飼育に、その後は獣医師として臨床に携わるとともに学芸員として教育普及活動にも従事。2020年から現職。

文/坂本英房 

【画像】京都市動物園