井戸の縁に並んだ『姫みくじ』と胡蝶蘭。
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全国から女性がやってくる「市比賣神社」とは?【京都市下京区】

お守りといえば、布でできたお守り袋が一般的ですよね。しかし、一風変わった『カード型お守り』を授与していただける神社が京都にあるのはご存知でしょうか。

今回は、女人厄除けで有名な『市比賣(いちひめ)神社』(京都市下京区)と、こちらで授与いただけるお守りやおみくじをご紹介します。

「女人守護」と「市場守護」の市比賣神社

市比賣神社の入り口。
画像:さとみ縁

『市比賣神社』の御祭神はすべての女神様であり、すべての女性の願い事成就や守護にご利益があるといわれています。このことから、全国から厄年を迎えた女性の参拝者がひっきりなしにやってくるのだとか。

また、市比賣神社の境内は平安時代に唯一の官営市場でもあったことから、市場守護・商売繫盛のご利益もあるのだそうです。今も、京都中央卸売市場内には分社として『市姫神社』がお祀りされています。

「瀞」の文字が彫られた石のお手水に龍の口か水が流れ出ている様子。
画像:さとみ縁

大通りからそれほど離れていない場所にある神社ですが、境内にはお手水の水音と雅楽が絶え間なく流れていて、清浄な空気に満ちています。

平日朝の時間帯にお邪魔しましたが、常に1~2組の参拝客がいる様子でした。

セミオーダーメイドできる?「カード型お守り」

『カード型お守り』の見本。
画像:さとみ縁

女性と市場に関係の深い市比賣神社で授与いただける、鮮やかな朱色が目をひく『カード型お守り』(1,000円※祈祷料別)。

しっかりとラミネート加工がしてある中身には、一般的なお守りのように織物が使われています。

写真では少しわかりづらいのですが、金色の糸で“女人守護”と“京都いちひめ神社”の文字、そして子どもを抱く女性の姿が刺繍してありますよ。

カードの片面には自分の氏名と有効期限が記入されますので、お守りをいただいて1年経ったらお納めにいきましょう。

ご祈祷およびお守り受付所の外観。
画像:さとみ縁

『カード型お守り』を授与いただくには申し込みが必要です。とはいえ難しい手続きはなく、申込書に必要事項を記入するだけ。混雑していなければ10~15分ほどでできあがり、授与の翌日に宮司様がご祈祷をしてくださるのだそうです。

こちらのお守りの少し変わっている点が、祈願内容を自分で選べること。一祈願に付き1,000円のご祈祷料で、良縁・健康・学業などから必要なものをいくつでもお願いすることができます。

どうしても叶えたい事や達成したい目標があるときには、特別祈願としてさらに一定期間の祈祷をお願いすることもできるそうです。

ころんとした姿がかわいい「姫みくじ」

鳥居をバックに『姫みくじ』を手に持つ様子。
画像:さとみ縁

こちらは授与品の『姫みくじ』(1,000円)です。手のひらにちょこんと乗るサイズで、だるまのようなころんとしたシルエットがかわいらしいです!

中のおみくじを取り出した後の人形は、境内にお納めするか持ち帰ることができます。

境内にある『天之真名井』と納められた『姫みくじ』。
画像:さとみ縁

人形をお納めするのは本殿の隣にある『天之真名井』というパワースポット。すでにたくさんの『姫みくじ』が納められていて、神秘的な雰囲気がありました。

すべての女神様のご加護を受けられる市比賣神社で『カード型お守り』をいただいて、『姫みくじ』でアドバイスをもらったら、新しい気持ちで一歩をふみ出せそうです。

【詳細情報】
市比賣神社
住所:京都府京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入ル
電話番号:075-361-2775
参拝・受付時間:9:00~16:30

取材・文/さとみ縁

【画像】さとみ縁
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