テレビ番組

【伝統技法】“動いて見える錯視”と“染物”を融合 手捺染職人「鷲野城克一さん 」の人生哲学を谷口キヨコが紐解く!

KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。

2025年11月1日(土)の放送では、手捺染職人の鷲野城克一さんにお話を伺いました。

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プロフィール

画像:KBS京都『谷口流々』

今回ご紹介する鷲野城克一さんは、手捺染と呼ばれる技法で染色を行う90年ほどつづく鷲野染工場の3代目。近年、動いて見える錯視を使った柄の染色を生み出しました。

手捺染とは、型・スキージ(ゴムべら)・色糊の3つで行う染色技法で、すべてが手作業。色糊を生成し、布に型をあてがって一色ずつ染色していきます。量産型の印刷機と比べて手作業のため、色の深み・色合いがはっきりと出るのが特徴。

幼い頃は自宅が工房だったため、若い方が住み込みで働いている光景を見ていたそう。小学生の頃から職人さんに教えられて色々と仕事の手伝いをし、29歳の頃に会社を継ぐことに。
しかし業界が衰退し景気が悪くなり、未来に少し不安が生まれ、自分にしかできない事や技術を残す事を考えるようになったといいます。
そして、ある出来事がきっかけで”錯覚”がテーマになることに。いろんな人との縁で、錯視を研究する第一人者・立命館大学の北岡教授と出会い、それをきっかけに今まで存在しなかった「動いて見える錯視」と「染物」を掛け合わせたいと伝えると快く受け入れてもらったといいます。
様々な試行錯誤を繰りかえし、他にはない染物の完成に至りました。

文/KBS京都

【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2025年11月1日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。