日本一パンの消費量が多い京都に生まれ育ったパン大好きライターのみやこです。
連載『きょうとのパンとくらす』では、これまで150店舗を超えるパン屋さんを訪れた筆者がおすすめするパン屋さんを紹介します。
さて、今回紹介するのは、京都らしい和菓子のようなパンが並ぶ人気のお店です。
京都の街並みに溶け込む和風な佇まい
地下鉄烏丸線・四条駅から徒歩4分。東洞院通高辻を少し下がったところにある『ブランジュリーまっしゅ京都』。
京町家を改装したお店は、洗練された和風の外観が目を引きます。初めて見ると、まるでベーカリーとは思えないほど、おしゃれな雰囲気が漂っています。
見上げるとそこにはひらがなで「ぱん」という文字。
このお店がパン屋さんだということを教えてくれています。
オシャレな雰囲気の店内
お店に足を踏み入れると、外観の京都らしさとは打って変わって、まるでフランスの小さな街角に迷い込んだようなおしゃれな雰囲気が漂います。
狭いながらも工夫を凝らした店内には、様々な種類のパンが美しく陳列され、なんだかワクワクしてきます。
まるで洗練されたブティックに陳列された高級な服飾品のように、こちらのお店ではパンが販売されています。京都らしく和菓子のように可愛らしいパンは、お店の雰囲気とも合わさって、ますます食欲をそそります。
おすすめのパンをご紹介
たくさん販売されている中でも、今回は私がおすすめするこちらの3種類を紹介します。
『藤壺』(297円)は、源氏物語に登場する、光源氏が想いを寄せていた人物の名前がつけられたパン。お茶の老舗『一保堂』さんのお抹茶と玉露粉を生地に練り込み、中には粒あんと白玉が入っています。
抹茶の風味がほのかに香るふんわりとした生地とほのかな甘さの粒あんとは相性抜群。白玉のモッチリとした食感がアクセントになった、とても贅沢なあんぱんです。
『パリ6区』(329円)は、マロングラッセのパン。渋皮マロンのマロングラッセをブランデーで香りづけた大人の一品。
モッチリとしたフランスパンの中に香り豊かなマロングラッセが贅沢に1個まるごと入っています。上品な甘さに栗の風味もしっかりと味わえます。
『夕顔』(297円)は、源氏物語の登場人物で“常夏の女”として知られる夕顔から名付けられたパン。西京味噌のクッキーをゆずジャムにのせた黄身餡クリームぱんで、西京味噌のほのかな塩気とゆずジャムの爽やかさ、黄身餡クリームのほのかな甘味が、口いっぱいに広がり幸せな余韻を味わえます。
どのパンも見た目にも可愛く、自宅用だけではなくお土産にもピッタリで、地元の方だけではなく、観光客の方もたくさん訪れます。朝は行列が出来上がり飛ぶようにパンが無くなっていきますので、気になる方は早めにおでかけください。
【店舗詳細】
Boulangerie MASH Kyoto(ブーランジェリーまっしゅ京都)
住所:京都府京都市下京区東洞院通高辻下る燈籠町568
営業時間:8:00~19:30
定休日:火曜日・水曜日
取材・文/みやこ
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【画像】みやこ
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