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焼き立てパンの香りに誘われて…路地奥に隠れた名店【京都市上京区】

日本一パンの消費量が多い京都に生まれ育ったパン大好きライターのみやこです。

連載『きょうとのパンとくらす』では、これまで150店舗を超えるパン屋さんを訪れた筆者がおすすめするパン屋さんを紹介します。

さて、今回紹介するのは、路地奥にひっそりと佇む、とても見つけにくいお店です。

発見困難な路地奥のお店

『ぱんだよりノドカ』の看板
画像:みやこ

丸太町堀川を西に入った一筋目、猪熊通を南に歩いていると小さな看板を発見します。見落としてしまいそうなほど小さなこの看板は、猪熊通を北向きに歩いているときには壁が邪魔で見えません。必ず北から南へ注意深く歩いてください。

『ぱんだよりノドカ』への道
画像:みやこ

近くにお店らしきものは見当たらず、看板が設置されている路地の方に目をやってみても、お店がある雰囲気には見えません。その上、辺りは住宅街で人通りもほとんどなく、こちらの路地に入っていくのは、なかなかの勇気が必要です。

『ぱんだよりノドカ』外観
画像:みやこ

勇気を出して路地を奥まで進んでください。お目当てのベーカリー『ぱんだよりノドカ』さんが右手に見つかります。

小さなお店に40種類以上のパンが並ぶ

『ぱんだよりノドカ』の入口
画像:みやこ

こちらのお店、以前は丸太町駅近くにあったのですが、2017年10月に現在の場所に移転されました。

お店を続けていく中で改めてどんなお店にしたいか考えられたとき、小さくても自分のペースで自分らしいパンつくりと向き合いたいという思いや、京都の古い建築や町並みに触れるうち、いつしか町家でお店をやりたいなぁと思い、そんな中で現物件との出会いがあり移転されたそうです。

『ぱんだよりノドカ』の店内
画像:みやこ

一人か二人でいっぱいになってしまうような、こぢんまりとした店内。そんな広くはないお店ですが、ご主人と奥様こだわりのパンが40種類以上も並んでいます。

『ぱんだよりノドカ』のパン
画像:みやこ

他のパン屋さんではあまり見かけないような、個性豊かなパンがたくさん並びます。種類が多いので、どれにしようか迷ってしまいますね。

おすすめのパンをご紹介

画像:みやこ

今回は40種類あるパンの中でも、特に私のお気に入りのパンを紹介します。

『無花果とマカダミアナッツ』
画像:みやこ

『無花果とマカダミアナッツ』(410円)は、ごく少量の酵母を使って、低温でじっくりゆっくり長時間発行させた生地に、ドライ無花果とマカダミアナッツがたっぷりと詰まった贅沢なパン。

ドライ無花果の爽やかな甘さとマカダミアナッツのカリカリッとした食感と香ばしさがたまりません。

『天然酵母 豆カレーナン』
画像:みやこ

『天然酵母 豆カレーナン』(281円)は、自家製豆カレーを包んで薄く伸ばしたナン風パンで、ひよこ豆、生姜、玉ねぎ、有機トマトソースと京丹波町『いづつ屋』さんの無添加ベーコンが入っています。

こちらのお店では、京都市内にあるパンのセレクトショップでもパンを販売されていますが、豆カレーは奥様手作りのため豆カレーナンが購入できるのはこちらのお店のみ。モッチリとしたパンにスパイシーなカレーがとても良くマッチしています。

『天然酵母 あんことクリームチーズ』
画像:みやこ

『天然酵母 あんことクリームチーズ』(259円)は、ふんわりとしたパン生地の中には、程よい甘さのあんこと濃厚なクリームチーズがたっぷり入ったパン。

あんことクリームチーズは意外なほど相性が良く、口に含むとあんこの甘さとクリームチーズの滑らかさが口の中で溶け合って新しいおいしさが生まれます。紅茶やコーヒーだけではなく緑茶にも良く合います。

とてもおいしいのに、路地奥にあるため見つけにくいこちらのお店は、知っているだけで誰かに自慢したくなります。素敵なパンとの出会いのために、ぜひお店を探してみてくださいね。

【店舗詳細】
ぱんだよりノドカ
住所:京都府京都市上京区猪熊通丸太町下る中之町519-31
営業時間:【水・木・金】10:00〜13:00/15:00〜18:00【土曜日】10:00〜16:00
定休日:日曜日・月曜日
※火曜日は予約販売のみ

取材・文/みやこ

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【画像】みやこ
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