子育て中のパパ・ママのお悩みとして多いのが、“週末どこに行こうか”問題。はじめての場所に遊びに行くときは、ベビーカーやおむつ替えスペースの有無など、気になる点がたくさんありますよね。
そこで、京都のローカル放送局・KBS京都で働く小学生以下の子どものいるママが太鼓判を押す、“推しスポット”をご紹介していきます!
今回は、遊んで学べる人気スポット『京都鉄道博物館』をご紹介。京都で子育て中の筆者が1歳の息子を連れて現地をチェックしてきました。子連れにとても優しい施設なので、パパ・ママはぜひ今回の記事を参考にしてくださいね。
「京都鉄道博物館」とは
『京都鉄道博物館』は、“見る、さわる、体験する”ことで誰もが楽しみながら鉄道について学ぶことができる博物館です。
京都市民の憩いの場である『梅小路公園』の西側に位置し、JR嵯峨野線『梅小路京都西』駅からは徒歩約2分、京都駅中央口からも徒歩約20分とアクセスしやすい場所にあります。
専用駐車場はないため、来館の際は車ではなく公共交通機関の利用がおすすめです。
新幹線や在来線、蒸気機関車などの実物車両が54両も展示されている『京都鉄道博物館』。歴史的価値のある貴重な車両を間近でじっくりと観ることができます。
エントランスホールを抜けた先のプロムナードに展示されている0系新幹線は、当時世界最速の200km/h以上での営業運転を実現した“夢の超特急”。駅のプラットホームをイメージしたプロムナードに並ぶ車両たちは、今にも動き出しそう!
広々とした吹き抜け構造となっている本館にもJR西日本を代表する車両がドドンと展示されています。間近で車両を見ることができて、電車大好きな息子は大興奮でした!
こちらは国産初の量産蒸気機関車である『230形233号機』。国の重要文化財に指定されているそう。
蒸気機関車は、屋外の扇形車庫にも保存・展示されています。こちらは現存する日本最古の鉄筋コンクリート造りの扇形車庫なのだとか!
明治から昭和にかけて活躍した代表的な蒸気機関車がずらりと並ぶ光景は圧巻です。
車両展示以外にも、館内には鉄道のしくみや歴史などを紹介する展示が盛りだくさん!
大人も見入ってしまうような興味深い内容ばかりで、普段何気なく利用している鉄道について詳しく知ることができるいい機会となりました。
「京都鉄道博物館」のおすすめ体験コーナー3選
『京都鉄道博物館』の展示のなかでも子どもたちに特に人気なのが、触れたり乗ったりできる体験コーナーです。
期間限定イベントも含めると館内には多くの体験型展示がありますが、ここでは筆者おすすめの体験コーナーを3つご紹介します。
※開催の有無やスケジュールはホームページを確認してください。
1:鉄道ジオラマ
実物車両の約80分の1スケールの鉄道ジオラマでは、さまざまな地域や時代の車両が広いジオラマ内を走る姿を楽しめます。所要時間は約10分間で、参加するのに追加料金は発生しません。
日によってプログラム内容が異なり、筆者は取材日に行われていた『にぎやか鉄道回』というプログラムに参加しました。子ども限定でガラス前通路にて間近にジオラマ演出を鑑賞でき、他のプログラムに比べて場内の照明が明るいなど、小さな子どもへも配慮がなされたプログラムです。
朝から夜まで変わりゆく1日を照明で再現しながら、オペレーターさんが列車を解説してくれます。
繁忙期は開始時刻までに満席になってしまい入場制限がかかることもあるそうなので、時間には余裕をもって会場に入るようにしてくださいね。
【詳細情報】
鉄道ジオラマ
場所:本館2階
2:運転シミュレータ
本物の訓練さながらに運転士の仕事を体験できる『運転シミュレータ』も大人気! 他にも運転時に携帯するかばんや仕事道具の紹介など、運転士のお仕事をいろいろな角度から学べます。
体験には事前にチケットの購入が必要なので、参加したい方は事前にホームページを確認のうえチケットを用意しておきましょう!
『運転シミュレータ』のほか、鉄道の安全を守る『ATS』や『ATC』といったシステムのしくみを紹介する『列車を安全に走らせよう』のコーナーでも模型による運転を体験できます。
こちらは追加料金なしで体験でき、運転の体験が難しい小さな子どもはコースの内側と外側から列車の走る様子を観ることもできますよ◎
【詳細情報】
運転シミュレータ
料金:1回 100円
場所:本館2階
※電子チケット(アソビュー)は体験前日の20時、セブンチケットは体験日の1か月前から販売開始。
※チケットは館内で販売していません。ホームページにて購入方法をご確認ください。
3:SLスチーム号
本物の蒸気機関車が牽引する客車に乗ることができる『SLスチーム号』は、『京都鉄道博物館』の前身である『梅小路蒸気機関車館』の頃からの大人気展示。
梅小路公園内の往復約1kmを走行し、蒸気機関車での旅気分を味わうことができます。
本物の蒸気機関車の汽笛の音は大迫力! シュッシュッと煙を吐きながら走る蒸気機関車に乗っていると、まるで昭和の日本にタイムスリップしたかのような気分を味わえました。
【詳細情報】
SLスチーム号
乗車料金:【一般・大学生・高校生】300円【中学生・小学生・幼児(3歳以上)】100円
場所:SLのりば
オムツ替えスペースや飲食の持ち込みは?
家族連れが多く利用する『京都鉄道博物館』には、おむつ交換台や授乳室など、小さな子どものための設備が充実しています。
お手洗いの中にはオムツ替えのできるベビーベッド備付トイレのほか、キッズトイレも用意されていて、どの年代の子どもを連れていても安心して利用できそうだと感じました◎
館内に5か所ある授乳室は、広々と清潔な空間! オムツ交換台や粉ミルクを作るためのミルクポット、シンクなどが設置されていました。
また、『京都鉄道博物館』は飲食物の持ち込みが可能で、施設内のレストラン以外にも中庭や本館3階のスカイテラスなどが飲食可能スペースとなっています。
土日祝には館内のホールも飲食可能な休憩場所として開放されていることもあるので、悪天候で屋外の飲食スペースが使えないときやレストラン混雑時にも安心です。
本館2階には家族や子ども同士で楽しめるキッズパークがあり、窓の外を走る電車を見ながら自由に遊ぶことができます。
靴を脱いで柔らかい床のうえで遊べるので、よちよち歩きやハイハイの赤ちゃんでも利用できますよ。
天気の良い日には、屋外のSLのりば付近にある遊具で遊ぶことも! 鉄道モチーフの遊具がかわいらしく、こちらもクッション性のある地面になっていました。
体力が有り余っているアクティブな子どもでも1日中楽しむことができそうですね♡
1歳の息子は今はまだ“見る”ことがメインでしたが、大好きな電車に囲まれて終始大はしゃぎでした! もう少し大きくなったら今度は運転シミュレータなどの体験をするためにまた訪れたいです。
さまざまな展示や体験コーナーで子どもから大人まで楽しめる『京都鉄道博物館』。みなさんもぜひ一度行ってみてくださいね!
【施設詳細】
京都鉄道博物館
住所:京都府京都市下京区観喜寺町
電話番号:0570-080-462
開館時間:10:00~17:00(最終入館 16:30)
定休日:水曜日・年末年始(12/30〜1/1)ほか
※ただし祝日、春休み、夏休みなどは開館。開館日についてはホームページを確認。
入館料:【一般】1,500円/【大学生・高校生】1,300円/【中学生・小学生】500円/【幼児(3歳以上)】200円
取材・文/中村ゆか
【画像・参考】京都鉄道博物館/中村ゆか
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