中華料理の食欲をそそる香りや見た目はたまりませんよね。町中華めぐりが好きという人もいるのではないでしょうか。
そこで、京都のローカル放送局・KBS京都の社員に「ぜひ一度は食べてほしい京都の名中華店を教えて」とアンケートを取りました。その結果、名前の挙がったお店をご紹介します。
今回は、本場の味わいとボリューム感たっぷりの料理がリーズナブルにいただける『魏飯夷堂 三条店』(京都市中京区)を訪れました。
商店街の一角に現れる異国情緒たっぷりの店舗
三条商店街にある中華料理店『魏飯夷堂(ぎはんえびすどう)三条店』。堀川通側からは1分も歩かないうちに到着します。最寄りは京都市バス『堀川三条』、もしくは京都市営地下鉄『二条城前駅』です。
ひときわ目をひかれる黒い壁と、昼間でもあかあかと灯るランタンは、異国情緒あるたたずまい。
店舗の外観と同じく、店内も高い天井とランタン風の電灯、真っ赤な装飾など、華やかな雰囲気です。入ってすぐのカウンター席は4席ほど。奥のフロアに進むと、テーブル席の2人掛けと、4~6人で座ることのできる広めのテーブルもあります。
筆者はお昼の遅めの時間に訪れましたが、オーダーストップの時間直前まで次々とお客さんが来店してにぎわっていました。
店舗限定! 本場の点心師によるとろける小籠包
まずいただいたのは、注文してから蒸してくれる『小籠包4種盛り合わせ』(1,420円)。左から時計回りに、『上海小籠包』『黒トリュフ』『フカヒレ』『カニ味噌』で、お店のおすすめ4種類が一度に味わえます。
『魏飯夷堂』では、50年以上の職歴を持つ上海出身の点心師がすべての小籠包のレシピを考案し、生地作りから担当。『魏飯夷堂 三条店』ではテイクアウトできるメニューもありますが、同店自慢の薄くてなめらかな生地は冷凍保存が難しいため、店内飲食でしか提供することができないのだそう。
たれをつけすぎないようにいただくのが、こちらの小籠包を堪能するポイント。詳しい食べ方の説明も用意されているので、初めての来店でもおいしくいただけます。
ベーシックな『上海小籠包』を口に入れると、小籠包の皮はまるでほどけるようになくなりました。また、“もみじ”と呼ばれる鶏の足先部分や、豚の皮を使用したスープは旨味とコクが凝縮。千切り生姜と黒酢を合わせると、あっさり感がアップします。
『カニ味噌』と『フカヒレ』は、それぞれ海鮮の旨味が広がります。特に『フカヒレ』は、よりスープが濃厚に感じられ、一口サイズながらぜいたくな気分に。
そのまま食べるのがおすすめという『黒トリュフ』は、鼻に抜ける香りがたまりません。独特な風味によって、中身のあんが引き立つ味わいでした。
小籠包は盛り合わせと単品のほか、ランチタイム限定で注文できる『飲茶コース』(2,200円/1人※2人以上で注文可能)でもいただくことができます。
コースでは、『上海小籠包』などの点心と、『五目炒飯』『本日の焼きそば』『魏飯特製香港がゆ(海老)』から1つ選べるメイン、食後にはデザートがつきます。『魏飯夷堂』のおすすめをたっぷり、しかもとてもリーズナブルにいただけるお得なコースです。
ザクザク薬味ソースがたまらない油淋鶏も
続いていただいたのは『油淋鶏』(単品・990円)。ディナータイムのみ単品注文ができるほか、週替わりのランチセット(1,100円~)でも注文することができます。
手のひら以上の大きさのある油淋鶏はボリューム感がありますが、鶏肉は一口サイズにカットしてあるので、味わいやすくなっています。また、ネギなどの香味野菜を細かく刻んである薬味ソースのおかげで、ザクザクとした食感も楽しめます。
KBS京都の社員アンケートでは「脂っぽく濃すぎない味付けでたくさんいただける」との声がありました◎
さらに油淋鶏の下には水菜やサニーレタスなどの野菜があり、箸休めにぴったり。醬油ベースで甘酸っぱく、さっぱりとした薬味ソースは油淋鶏にも野菜にも合っていて、最後まで飽きずにいただけました。
本場の職人によって毎日作られる小籠包や、ボリューミーな一品料理がいただける『魏飯夷堂 三条店』。ぜひ、足を運んでみてくださいね!
【店舗詳細】
魏飯夷堂(ぎはんえびすどう)三条店
住所:京都府京都市中京区三条岩上西入る橋西町661
電話番号:075-841-8071
営業時間:【ランチ】平日11:30~14:30(L.O.14:00)/土日祝11:30~15:00(L.O.14:30)【ディナー】17:30~22:00(L.O.21:30)
定休日:火曜日
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文/さとみ縁
【画像】さとみ縁
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