営業は週3日だけ！予約必至の人気店「noin194」／下京区

日本有数のパンの消費量が多い都市・京都に生まれ育ったパン大好きライターのみやこです。

連載『きょうとのパンとくらす』では、これまで200店舗近いパン屋さんを訪れた筆者がおすすめするパン屋さんをご紹介します。

さて、今回ご紹介するのは、丹波口駅近くの住宅街に佇む、知る人ぞ知る人気のパン屋さん。自家製酵母と国産小麦にこだわった、愛情たっぷりのパンに出会えますよ。

路地裏に佇む、水色の扉が目印のパン屋さん

JR嵯峨野線・丹波口駅から歩いて約5分。賑やかな通りから少し入った、静かな住宅街の路地奥に佇む『noin194』。

淡い水色の扉がなんともかわいらしく、お店の前に置かれた“Bakery OPEN”の小さな看板が目印です。隠れ家のような佇まいに、思わずワクワクしてしまいますね。

木の温もりを感じるシンプルな看板も素敵ですね。火曜日・木曜日・土曜日の週に3日間のみの営業ということもあり、開店前から楽しみに待つお客さんもいるほどの人気店です。

店内はこぢんまりとしていますが、大きな窓からたっぷりと光が差し込み、明るくナチュラルな雰囲気。木の床や白い壁が心地よく、丁寧に作られたパンたちがまるでアート作品のように並んでいます。ベビーカーでもスムーズに入れるくらいのスペースがあるので、小さな子ども連れのパパ・ママも買い物が楽しめそう。

パンは窓際のカウンターや棚にディスプレイされています。ご主人が大切に育てた4種類の自家製酵母と、8種類の国産小麦を使い分け、手間と時間をかけて作られるパンは、どれも愛情がたっぷり込められているのが伝わってきます。

この日は、午前中に伺ったのですが、予約などで既に売り切れているパンも多く、その人気ぶりがうかがえました。お目当てのパンがある方は、事前に予約されるのがおすすめです！

今回は、運良く出会えたパンの中から、個性豊かな3種類を選んでみました！

まずは『キーマカレーパン』（380円）。可愛らしい小ぶりなサイズのパンの上にはパン粉がまぶされていて、焼きカレーパンのような仕立てです。中には、スパイスの香り豊かな自家製キーマカレーがぎっしり！

パン生地はもっちりとしていて、カレーとの相性も抜群です。揚げていないので、油っこくなくペロリといただけました。小ぶりなので、他のパンと一緒に楽しむのも良いですね。ランチにもぴったりの、満足感のある一品です。

続いては、見た目もユニークな『プレッツェルベーグル（塩チョコ）』（380円）。同店の中でもたくさんの方に愛されているパンだそうです。プレッツェルの特徴的な濃い焦茶色と、ベーグルのむっちりとした食感が一度に楽しめます。

生地にはセミスイートチョコレートが練り込まれていて、表面にトッピングされたフランス産の大粒の塩がおいしいと評判なんだとか。しっかりとした塩気とチョコレートの甘さがあまじょっぱさを生み出し、プレッツェル独特の風味が後を引くおいしさです。

最後は、かわいらしいサイズの『ぶどうパン』（120円）。ふた口ほどの小ぶりなサイズなので、小さな子どものおやつにもぴったりです。

ふんわりとしたパン生地の中には、甘酸っぱいレーズンが練り込まれています。素朴で優しい味わいは、どこか懐かしさを感じさせてくれます。お手頃な価格も嬉しいポイントですよ。

noin194
住所：京都府京都市下京区中堂寺北町40-1
電話番号：075-285-1102
営業時間：9:00～17:00 ※売り切れ次第終了
定休日：月曜日、水曜日、金曜日、日曜日 ※不定休あり
※火曜日・木曜日・土曜日のみ営業

丹波口の路地裏にひっそりと佇む『noin194』。週3日だけの営業という特別感と、丁寧に作られたパンの味わいが、多くのパン好きを魅了しています。

予約必須の人気店ですが、その手間をかけてでも訪れる価値のある、素敵なパン屋さんでした。皆さんもぜひ、こだわりのパンを求めて足を運んでみてはいかがでしょうか。

取材・写真・文／みやこ

※この記事は取材時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
※文中の価格はすべて税込みです。