KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。
2024年4月27日(土)の放送では、実業家・炭竈昌人さんに話を伺いました。
Profile:実業家・炭竈昌人さん
今回ご紹介するのは、衣食住の事業を通して人とのつながりを豊かにする社会づくりを目指し『kitasu(キタス)』を経営している炭竈昌人さん。
現在は、シェアハウスとスパイスカレー専門店『himeru(ヒメル)』を経営中。来年のオープンを目指し、アパレル事業にも取り組んでいます。
「社長になりたい」という夢
大阪の阿倍野区で生まれた炭竈さんは、子どものころから“社長になりたい”という夢を持っていたそう。
実際にその夢は叶えられているのですが、とんとん拍子にはいかず。恥ずかしがり屋で人と話すのが苦手な性格と向き合いながら少しずつ夢に近づいていったそう。
兄がお笑い芸人の道へ進んだことや、ロールモデルであるおじいちゃんの社長業に憧れていたこともあり、自分もやりたい道に向かって進んでいく決意をしていきます。
人の温かさに触れる
入学して初めて大学で講義を受けたとき、たまたま隣に自転車で日本一周をするため休学していた人が座っていたんだとか。
彼の話を聞き、自分も今までできなかったことにチャレンジしたいと思うように。そして、「自分を変えたい!」と決心し、旅に出る決意をします。
ヒッチハイクで日本一周をした炭竈さんは、500人以上の方にお世話になったそう。
これまで人見知りだったけれど、普段出会えない人たちとの出会いを通して、コミュニケーションを取ることに楽しさを覚えるようになりました。
多くの人と触れ合っていく中で、これまで自分になかった新しいアイデアが浮かんでくるように。
自分の思いを口にするようになり、周りからも「変わった」と言われるようになります。
人との関わり
「受け取るだけではなく、自分も発信することで誰かを支援していきたい」と考えた炭竈さん。友人と一緒に当時京都で問題になっていた“空き家”をカフェにして新しい出会いの場を作ろうとDIYを始めます。
しかし、大家さんが「やっぱり学生には貸せない」という話になり1年半かけた計画は断念……。
その後、2008年に廃業した築100年以上の銭湯『九条湯』をカフェにリノベーションするプロジェクトのコアメンバーの方と出会います。
『九条湯』は場所としては完成したけれど、キッチンを使う人がいないということで、ちょうど事業を断念したばかりの炭竈さんに声がかかり、『九条湯』の飲食部として事業を始めることに。
『九条湯』の事業を別の方に引き継いだ後、シェアハウスの事業にも挑戦することに。
コロナ禍で経営が上手くいかずに困っていたシェアハウスを引き取り、シェアハウス事業にも携わりながら現在の会社を起業していきます。
そして、2024年3月にはスパイスカレー専門店『himeru』をオープン!
ただのスパイスカレー屋としてではなく、新鮮なのに捨てられてしまっている規格外の野菜を使って、生産者と消費者をつなげる役割を果たしています。
炭竈さんを表すことば
今回の“炭竈さんを表すことば”は、『人から学び人に返す』です。
人から学んだことをよりたくさんの人に返している炭竈さん。夢に向かって突き進む炭竈さんの今後の事業から目が離せません!
【詳細情報】
スパイスカレー専門店『himeru』
住所:京都府京都市上京区上生洲町248-4
電話番号:070-9048-0479
営業時間:11:00~16:00(L.O.15:30)/18:00~23:00(L.O.22:30)
定休日:不定休
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文/sumire
【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2024年4月27日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。