KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。
2024年5月4日(土)の放送では、ガーデナー・吉野ひろきさんに話を伺いました。
Profile:ガーデナー・吉野ひろきさん
今回ご紹介する吉野ひろきさんは、“植物ファーストの庭づくり”をモットーに雑木や草花を軸にした懐かしい風景を演出するガーデナー。
個人宅はもちろん、店舗や幼稚園の庭など幅広い場所を手掛けています。
こちらの庭園は「誰でもいいなと思える森」がテーマだそう。高さの異なる木を使い、森の生態系を表しています。
吉野さんの作る庭は、植物が生き生きと育つよう土づくりにこだわっているのだそう。
雨や水が全体に供給できるよう、ふかふかの土を用いたり溝を作ったりして工夫を凝らしています。
吉野さんと植物との関わり
吉野さんが植物に興味をもったのは、小学6年生のとき。夏休みの自由研究で植物の観察をしたことが、植物との関わりの原点だと言います。
また、高校生のときに起こった湾岸戦争で原油が海に大量流出した映像にショックを受けたのだそう。
「自分が何とかしなければならない」と考えた吉野さんは、千葉大学の園芸学部に進学しました。
環境保全をメインに勉強していたものの、造園の授業にも興味を持ち始めます。
大学卒業後は、コンサルティング会社の環境部へ就職。大阪支社勤務で奮闘するものの、デスクワークばかりではなく現場に出たいと思うように。
大学時代に受けた園芸の授業を思い出し、京都の造園会社に転職しました。
10年ほど勤務したのち、「植物が心地よく成長できる庭を作りたい」という想いから独立を決意したのです。
自然の美しさを発信
現在、『オープンガーデン』という名のイベントを定期的に開催。コンサートやパフォーマンスイベントなどを、吉野さんが手掛けた庭で行っています。
また、小学校では毎年自然のおもしろさを伝えるフィールドワークも行っているんだとか。
宝が池公園で森の授業を行い、季節の変化を子どもたちに体験してもらっているそうです。
吉野さんは、「自然を守るためには、守ろうという気持ちをたくさんの人が持つことが大切」だと話します。
今後も子どもたちと関わりながら、環境を大切にする気持ちや自然の美しさを伝えていくそうです。
吉野さんを表すことば
今回の“吉野さんを表すことば”は、『どこかの国の居心地のいい森』です。
吉野さんが手掛ける庭は、「自然を守ろう」という気持ちが自然に湧き上がってくるようなものばかり。自然に癒されること間違いなしです。
関連記事:これまでの「谷口流々」はこちら!
文/sumire
【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2024年5月4日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。