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「敷居が高い」と思ってない?ハムさんの“アウトドアを楽しもう!”【きょうとくらすコラム】

コロナ禍で人気に火が点いたものの一つと言えば……アウトドアですよね。密を避け、自然豊かな場所に出かけ、キャンプやバーベキューを楽しんで、ハマったという方も多いのではないでしょうか?

ソロで、ファミリーで、仲間同士で……楽しみ方もそれぞれですが、きょうとくらすでは毎月一回、アウトドアの達人、『花背山の家』の所長・安田公一のコラムをお送りします。

画像:花脊山の家

このコラムでは、通称“ハムさん”こと安田所長がアウトドア初心者から、もっともっと楽しみたい人に向けて、ちょっとしたコツや奥深い魅力をお伝えします。今回のテーマは“どうする「マイキャンプ」”です。

どうするマイプランキャンプ!

1泊2日、自分がやりたいことを選んで行う初心者キャンプを実施しました。テントや寝袋を購入し、炊事道具や食材を持ってキャンプに行くとなると、敷居が高いと思われるのは当然の事です。面倒だし、今後続けるかどうかも判らないのに、費用をかけるのもどうかと考えてしまいます。

そんな時に野外活動の選択肢がいくつもあり、自分で自由に選べて、自分に合ったプランを構成し、道具はレンタル出来るキャンプがあっても良いのではと思いつき、花脊山の家の夏休みの催しとして行いました。名付けて『どうする「マイプランキャンプ」』です。

画像:花脊山の家

参加者は9組29人。母親と子どもの2人、父親と子どもの2人、母親が子ども3人連れての参加もありました、家族全員4人で参加などスタイルもまちまちです。もちろん1人キャンプもOKですが、今年はソロでの参加はありませんでした。

入所の簡単な説明ですが、参加者は真剣そのものの表情でした。

画像:花脊山の家

この中には、花背山の家に来る手段として峠から歩いて入所した方もおられます。集合場所までどのような手段で来るのかも選択肢のひとつです。

その他にも様々な選択肢を用意しました。野外炊事の火つけの方法はどうする? 今夜の泊りはどうする?(テントorロッジ)。ナイトハイクへ出かける?(夜の小動物発見)。夜空は満点の星。翌日はどうする?(登山orハイキングor自由散策)。選択して申し込みますが、当日変更も可能です。

画像:花脊山の家

野外炊事(食事)だけは全員同じプログラムにしました。同じ釜の飯を食うことで、参加者全員が打ち解けて楽しそうでした!

特に人気のメニューは、牛乳パックを利用して作る『ホットドッグ』ではなく『パックドッグ』作りです。パンにソーセージとカレー味キャベツをアルミホイルに包んで燃やすだけで完成! 私が40年前に『パックドッグ』と命名しました!

画像:花脊山の家

テントはインストラクターと一緒に立てます。骨組みを十字にしてインナーテントを吊るしてから雨除けのアウターを掛けます。山の家のテントは6人用ですので、ワンタッチとはいきませんが初めての方でも20分以内で完成します。

ソロテントなら最近ではワンタッチで立つものもありますが、次回ワンタッチで開くように片付けないといけないのでかえって面倒なんです。

画像:花脊山の家

 蒸し暑い夏の夜で寝具は、寝袋でしたが、涼しいというより寒いくらいでした。 翌日には、一番人気の滝を観に行くハイキングで涼をとりました。

画像:花脊山の家

また、3時間登山をして山から花背山の家を見下ろした家族や、フライングディスクゴルフで楽しんだ家族もいました。

画像:花脊山の家

アスレチックは子ども達には人気で、ナイトハイクは全員が各々楽しみました。

安田 公一(やすだ こういち)花脊山の家 所長 通称:ハムさん

小学校5年生から大学生までボーイスカウト活動を行う。京都市立学校教員として勤務(中川小・嵯峨小・室町小)、平成7年~10年文部科学省に出向後、シンガポール日本人学校に海外派遣主任教員として赴任。海外初のボーイスカウト日本連盟初代国際隊長。帰国後、平成10年京都市教育委員会花背山の家指導主事、首席指導主事、事業課長、同27年所長として現在に至る。平成28年文科省中教審体験活動検討委員会委員を務める。教育学修士(心理学)、バレーボール国際コーチ。京都成年男子バレー国体チーム監督。3年連続国体出場。昨年5位入賞。趣味はバンド活動(ドラム)ライブで活動中。

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文/安田公一

【画像】花脊山の家