生身天満宮
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【2024年最新】京都の梅の名所 厳選7選

美しい山々や川、北には海と多くの自然資源に恵まれた都市、京都。自然と歴史・文化が融合し、長きにわたって日本の中心地として栄えてきました。

連載『きょうとの自然とくらす』では、自然と調和し日々を歩む京都、京都の自然と共に生きていく知恵や工夫について発信していきます。

癒やしや喜びを与えてくれる自然。今回の『きょうとの自然とくらす』では、京都の梅の名所をご紹介します。

1:北野天満宮【京都市上京区】

北野天満宮_御本殿写真
画像:北野天満宮

京都の梅の名所と言えば、絶対に外せないのが北野天満宮。菅原道真公を御祭神として祀る全国約1万2,000社の天満宮・天神社の総本社で、入試合格・学業成就・文化芸能・災難厄除祈願のお社として幅広く信仰されています。

北野天満宮_提供写真 展望所より花の庭を眺める
画像:北野天満宮

境内には菅原道真公ゆかりの梅50種約1,500本があり、花の時期には約2万坪の境内一円で紅白の梅が咲き競います。

北野天満宮_花の庭
画像:北野天満宮

梅苑・花の庭が毎年特別公開され、散策路に沿ってゆったりと梅を眺めたり、新設された展望台から梅苑を360度見渡したりできます。茶屋も開かれ、梅茶とお菓子をいただき上質な時間を過ごせます。

【詳細情報】
北野天満宮
住所:京都府京都市上京区馬喰町
参拝時間:7:00~17:00
参拝料:無料

梅苑「花の庭」公開
開苑期間:2024年2月1日(木)~3月下旬
入苑時間:9:00~16:00(受付は15:40まで)
入苑料:【大人(中学生以上)】1,200円【小人(小学生)】600円 ※茶菓子付
※ライトアップ期間は、2月23日(金・祝)~3月17日(日)までの金・土・日に開催

2:大覚寺【京都市右京区】

大覚寺_大沢池エリア 梅林
画像:大覚寺

約1,200年の歴史を誇る大覚寺。弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の本山です。境内の大沢池の北側に梅林を有し、約150本の梅が例年3月上旬から3月中旬に見頃を迎えます。

大覚寺_お堂エリア 左近の梅(宸殿)
画像:大覚寺

宸殿前には『右近の橘』と『左近の梅』が並び、唐(中国)から伝わった当時の様式を今に伝えています。『左近の梅』が咲くと、その時限りの一層の美しさが宸殿に添えられます。

【詳細情報】
大覚寺
住所:京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
参拝時間:9:00~17:00(受付は16:30まで)
参拝料:【お堂エリア】大人 500円/小中高 300円【大沢池エリア】大人 300円/小中高 100円

3:大豊神社【京都市左京区】

大豊神社の狛ねずみ
画像:大豊神社

哲学の道沿いにある『大豊神社』。狛犬ならぬ“狛ねずみ・狛巳・狛きつね・狛猿・狛鳶が出迎えてくれる面白い神社で、昭和29年には京都市からいにしえの都の古刹として名勝地に指定されています。

大豊神社_右背の低い方が枝垂紅梅
画像:大豊神社

こちらでは、本殿の手前にある1本のしだれ梅が有名。本殿に向かって右側の『枝垂れ紅梅』はなんと推定樹齢約250年! 例年3月初旬から中旬が見ごろとなる遅咲きの紅梅であり、年によっては本殿左側の『枝垂れ白桜』と見頃が重なることも。

枝折れ紅梅
画像:大豊神社

境内には100本以上椿が植えられており見頃も梅や桜と同時期になるため、同時に楽しめます。

【詳細情報】
大豊神社
住所:京都府京都市左京区鹿ケ谷宮ノ前町1
参拝時間:自由参拝(社務所受付9:00~17:00)
参拝料:無料

4:三室戸寺【宇治市】

三室戸寺しだれ梅園からみた景色
画像:Instagram(@mimurotoji)

京都屈指の花の名所である三室戸寺は、紫陽花やつつじだけでなく、梅も美しく咲き誇ります。2020年から『しだれ梅園』を造り、約250本の赤・ピンク・白の3種のしだれ梅を楽しむことができます。しだれ梅園までは少し距離があるため、余裕をもっての来園がおすすめです。

三室戸寺しだれ梅園
画像:Instagram(@mimurotoji)

2024年2月17日(土)から3月31日(日)がしだれ梅園の開園期間です。

【詳細情報】
三室戸寺
住所:京都府宇治市莵道滋賀谷21
参拝時間:【11月1日~3月31日】8:30~16:00【4月1日~10月31日】8:30~16:30(受付は閉門50分前まで)
参拝料:【2月~7月・11月】大人 1,000円/小人 500円【その他の期間】大人 500円/小人 300円

しだれ梅園
開園期間:2024年2月17日(土)~3月31日(日)
開園時間:8:30~15:10(受付終了)
入園料:大人 1,000円/小人 500円

5:城南宮【京都市伏見区】

城南宮_しだれ梅 春の山
画像:城南宮

城南宮は、都の守護と国の安泰を願って、平安遷都の際に京都の南に創建され、⽅⾓の災いから守ってくれる『⽅除(ほうよけ)の⼤社』とされる神社です。引越しや⼯事の安全、家相の⼼配、⾞の交通安全などのご祈祷をうけに全国から参拝者が訪れます。

城南宮_しだれ梅 垣間見
画像:城南宮

境内には、本殿を取り囲むように神苑『楽⽔苑』があり、源⽒物語に登場する草花が80種以上植栽されていることから源⽒物語花の庭と親しまれ、四季折々の花が咲きます。約400本の椿と約150本のしだれ梅が次々と咲く、例年2月下旬から3月上旬にかけては、華やかさがより一層増します。

画像:城南宮

毎年2月18日から3月22日まで『しだれ梅と椿まつり』が開催され、期間中は毎⽇、境内の神楽殿表舞台で巫⼥が梅の花と鈴を持ち舞う『梅が枝神楽』が⾏われます。また、和菓⼦店や植⽊市の出店(休み有り)や、臨時のお⼟産処も開かれます。

【詳細情報】
城南宮
住所:京都府京都市伏⾒区中島⿃⽻離宮町7
神苑拝観時間:9:00~16:30(受付は16:00まで)
神苑拝観料:【しだれ梅と椿まつり期間】大人 1,000円/小学生 600円 ※季節により変動あり

6:生身天満宮【南丹市】

画像:windybear/PIXTA(ピクスタ)

学問の神様で有名な菅原道真公を祀っている生身天満宮は、菅原道真公の存命中に建てられたという日本最古の天満宮。JR嵯峨野線・園部駅西口から、徒歩およそ12分のところに位置します。

生身天満宮
画像:生身天満宮

境内、参道沿いに梅園があり、例年、遅咲きの紅梅が満開の頃に梅花祭が行われます。

画像:生身天満宮

今年は2024年3月24日(日)。神事にて献茶、続いて雅楽・古典尺八の演奏奉納、いけばな嵯峨御流の献花などが催される予定です。

【詳細情報】
生身天満宮
住所:京都府南丹市園部町美園町1-67
参拝時間:自由参拝
参拝料:無料

梅花祭
開催日時:2024年3月24日(日) 13:00~
開催場所:境内梅園内 絵馬堂にて

7:随心院【京都市山科区】

名勝小野梅園
画像:隨心院

小野小町が晩年を過ごしたといわれる随心院。千通の恋文を埋めたという文塚や、その恋文で作られたという小町文張地蔵などが境内にあります。SNSで話題の襖絵『極彩色梅匂小町絵図』も見どころの一つです。

隨心院の梅
画像:隨心院

遅咲きの梅『はねずの梅』が咲き誇る梅園があり、梅の名所として大変有名で、散策路に沿って梅園内をゆったりと見学できます。

はねず踊りイメージ
画像:隨心院

2024年3月31日(日)には『はねず踊り』が行われます。朱華(はねず)色の衣装を纏った踊り手たちの華麗な舞いを見学できます(観覧料1,000円)。

【詳細情報】
住所:京都府京都市山科区小野御霊町35
拝観時間:9:00~17:00(受付は16:30まで)
拝観料:大人 500円/身障者 400円/中学生 300円

小野梅園公開
開催期間:2024年3月9日(土)~3月24日(日)
入園料:300円 ※小学生以下無料

8:青谷梅林【城陽市】

青谷梅林
画像:城陽市農政課

青谷梅林は城陽市南東部の丘陵地に広がる府内最大の梅林です。約20haの面積に青谷梅林特産の城州白をはじめ、白加賀などの梅が植えられています。

こちらは私有地のため梅林内への立ち入りはできませんが、例年2月下旬から3月中旬にかけて梅が咲き誇り、大きな白布を広げたように白一色となってどこまでも梅の香りに包まれます。

2024年2月23日(金・祝)から3月10日(日)までの期間、『青谷梅林梅まつり』が開催されます。

【詳細情報】
青谷梅林
住所:京都府城陽市中中山

青谷梅林梅まつり
開催期間:2024年2月23日(金・祝)~3月10日(日)
土産物売店開催場所:中天満神社
土産物売店開設時間:10:00~15:00
※雨天時は土産物売店の閉店時間をくり上げる場合があります。
※道が狭く大変混雑するため、公共交通機関をご利用ください。

文/きょうとくらす編集部

【画像・参考】 北野天満宮/大覚寺/大豊神社/Instagram(@mimurotoji)/城南宮/生身天満宮/城陽市農政課
PIXTA(ピクスタ):windybear
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