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“うさぎ神社”で愛される 安産・子育て祈願の「子授けうさぎ」がいる神社【京都市左京区】

京都にあるたくさんの神社仏閣の中には、長年、子どものいる家庭が訪れご利益を授かってきたスポットもいくつかあります。

我が子の健やかな成長は親にとって何ものにも代えがたいもの。『きょうとくらす』では、子どもや家族を守ってくれる存在として、京都で長い間親しまれている神社仏閣をご紹介します!

今回は、安産・子宝のご利益がある神社として連日多くの女性が訪れる『東天王 岡﨑神社』(京都市左京区)をご紹介します。別名“うさぎ神社”とも呼ばれる由縁から、人気のお守りや御神札まで紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

安産・子宝のご利益とうさぎで知られる「岡﨑神社」

岡崎神社入口
画像:藤木このみ

京都市バス・岡﨑神社前を降りてからすぐの場所に位置する『岡﨑神社』。丸太町通りを歩くと、大きな鳥居が現れます。

岡崎神社神殿
画像:藤木このみ

『岡﨑神社』には、『素戔嗚尊』(すさのをのみこと)、『奇稲田姫命』(くしいなだひめのみこと)、『八柱御子神』(やはしらのみこがみ)が祀られています。御祭神素戔嗚尊と奇稲田姫命が五男三女の子宝に恵まれたことから、子授けや安産のご利益がある神社として信仰されるようになりました。

他にも、縁結びや厄除けのご利益があることでも知られています。

神使のうさぎがいたことから“うさぎ神社”として有名に

岡崎本殿近くの狛うさぎ
画像:藤木このみ

栄えていた都と比べて、『岡﨑神社』の周辺一帯は自然が多く、野うさぎが生息していました。うさぎは氏神の使いとして伝えられていることから、神社を守る存在として広まり、“うさぎ神社”と呼ばれるようになったそう。また、うさぎが子どもをたくさん産むことからも子授けのご利益があるとされています。

岡崎神社の大絵馬
画像:藤木このみ

『岡﨑神社』の正式名称は『東天王 岡﨑神社』です。794年、平安京遷都の際に、都を災いから守るために四方に建てられた一社で、長年にわたり都の東を守り続けています。素戔嗚尊の化身である『牛頭天王』(ごずてんのう)の“天王”と“東”と合わせて『東天王』と呼ばれていたそうです。

岡崎神社入口の狛うさぎ
画像:藤木このみ

そんな『岡﨑神社』の境内は、“うさぎ神社”の名前の通りどこもかしこもうさぎだらけ。鳥居を通ると、狛犬ならぬ“狛うさぎ”が出迎えてくれます。他にも、本殿脇の狛うさぎや招きうさぎ、提灯の絵柄、狛犬の台座の模様など、いたるところにかわいらしいうさぎのモチーフを見ることができます。

なんとその数は、提灯と合わせると100羽近いともいわれ、神主さんでもすべて把握しきれないほどだとか。子どもと一緒に境内を探してみるのも楽しそうですね。

うさぎのお腹を撫でて子授け祈願

手水舎の子授けうさぎ
画像:藤木このみ

『岡﨑神社』に参拝したらぜひチェックしてほしいのが、手水舎の中央に鎮座している御影石で造られた黒うさぎ。当初あった像は、青銅製であったことから戦時中の金属供出によって撤去されてしまいましたが、平成になり現在の愛らしいうさぎ像が置かれました。

“子授けうさぎ”とも呼ばれるこの黒うさぎは、月を見上げながらそのパワーを体に宿しています。出産は月の満ち欠けと関係があるといわれていますよね。また、“子授けうさぎ”は祈願の方法がユニークなのも特徴です。

子授けうさぎに水を掛けて、ぽっこりとしたお腹を撫でながらお祈りをしてみてください。きっとあなたの願いが届くことでしょう。

かわいらしいうさぎのお守りや御神札も話題♡

岡崎神社の授与品の一部
画像:藤木このみ

『岡﨑神社』は授与品もうさぎ尽くし。おみくじからお守り、御神札までさまざまな授与品にうさぎがあしらわれています。うさぎがぴょんぴょん跳ねることから名付けられた『飛躍(ぴょん)守』(初穂料 1,000円)など、おもしろい名前のお守りも。

うさぎ安産祈願御神札
画像:藤木このみ

鮮やかなピンク色のちりめん細工が目を引く『うさぎ安産祈願御神札』(初穂料 1,500円)。丁寧に編み込まれた輪の形は、赤ちゃんの産道を表しているのだそう。子どもが無事に産まれるまで家や病院など目に入る場所にかけておき、出産後に御神札の裏に赤ちゃんの名前を書き入れて、お礼参りの際に絵馬と一緒に掛けて奉納する方が多いそうです。

うさぎみくじお守り
画像:藤木このみ

また、『うさぎみくじお守り』(初穂料 500円)も人気の授与品のひとつ。うさぎのお腹の中から生まれるおみくじを楽しんだ後は、陶器の入れ物を家に持ち帰り玄関やリビングなどに飾っておけば、家内安全のお守りになりますよ◎

まん丸な目でこちらを見つめる、かわいらしいうさぎたち。あなたなら、どの子を選びますか?

『岡﨑神社』は安産・子授けのご利益があるだけでなく、たくさんのうさぎに出会えるおすすめのパワースポットです。参拝者専用の駐車場はないため、訪れる際は公共の交通機関を利用するか、車の場合は周辺のコインパーキングを利用しましょう。ぜひ、参拝する際には隠れうさぎを見つけてみてくださいね。

【詳細情報】
東天王 岡﨑神社
住所:京都府京都市左京区岡崎東天王町51
電話番号:075-771-1963
社務所受付:9:00~17:00
拝観料:無料
駐車場:なし

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取材・文/藤木このみ

【画像】藤木このみ
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