京都には人におすすめしたくなるようなスイーツがいっぱいありますよね♡
連載『きょうとのスイーツとくらす』では、きょうとくらすライターたちが「ぜひ一度食べてみてほしい!」とみなさんにおすすめしたいスイーツをPICK UP!
今回は、ライター・ともちんが、京都・下鴨でとっておきの甘味を楽しめる『茶寮 宝泉(ほうせん)』の大人気メニュー『わらび餅』をご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。
京都・下鴨の甘味処「茶寮 宝泉」

世界遺産・下鴨神社より徒歩約10分、下鴨東本町のバス停が最寄りの『茶寮 宝泉』。あずきの名店『宝泉堂』の本店にほど近い、静かな住宅街に佇む邸宅カフェです。
財界人の元住居だったという築100年以上の数寄屋造りの建物は、外からでも凛とした風格が感じられ、入店前からワクワクします。

暖簾をくぐるとまず目に飛び込んでくるのは、青々とした美しい苔庭。

手入れの行き届いた日本庭園に、思わずうっとり……♡ 玄関に足を踏み入れた瞬間から、京都らしい静けさと美しさに包まれます。
趣のある空間で過ごす、ぜいたくなひととき。

靴を脱いで上がる店内には、先ほどのお庭を眺めることができる座敷席が用意されています。

内装には“日本の美”がつまっており、涼しさを感じさせるすだれや網代(あじろ)などを使った工夫が随所に見られます。

日本人の感性が活きる、まさに職人技。目や手触りで涼を楽しむ工夫は、日本家屋ならではの粋な心意気ですよね。

店内にBGMはありません。静かな住宅街という立地から、かすかに聞こえてくるのは外の木々のそよぎや鳥のさえずりだけ。
どこか懐かしさを感じる店内には、つい長居したくなるような、ゆったりした空気が流れていました。

また、未就学児や座敷席で静かに過ごすのがまだ難しい子どもには、専用のテーブル席が用意されています。

ベビーカーも近くに置いておけるので、小さい子どもと一緒でも、お店の雰囲気を味わいながら過ごすことができますよ◎
一度は食べてほしい! 作りたての絶品わらび餅

名物の『わらび餅』(1,400円)は、注文が入ってから丹念に練り上げられます。添加物を一切使わず、国産の本わらび粉、砂糖、水だけで作る『茶寮 宝泉』こだわりの逸品。

まず驚くのは、そのみずみずしい美しさ。手作りのため、時間が経つと食感が変わってしまうそうなので、新鮮なうちにいただきます。

ぷるんと柔らかく、箸でつまむととろけてしまいそうなほど。まずはそのまま、お好みで波照間産の黒糖黒蜜をかけていただきます。

口に入れた瞬間、ぷるぷるとしたわらび餅の食感とやさしい甘さがふわりと広がります。
とろけるような口当たりと素朴な風味は、繊細でありながら素材の良さがしっかりと感じられる、感動的なおいしさでした……!

希少な国産の本わらび粉を100%使用した『わらび餅』は、20年ほど前に同店で考案されたのだそう。厳選された素材だからこそ生まれるおいしさを味わうことができますよ。
イートイン限定の“喫茶でしか味わえない”極上のわらび餅を、洗練された和空間でいただくぜいたく。風情ある邸宅で枯山水を眺めながら過ごす、至福のひとときでした。
店舗情報
茶寮 宝泉(ほうせん)
住所:京都府京都市左京区下鴨西高木町25
営業時間:10:00~17:00(L.O.16:30)
電話番号:075-712-1270
定休日:水曜日・木曜日 ※年末年始休業あり
駐車場:あり(店舗横に2台、数軒先・西側の向かいに6台)
※定休日は変更になる場合があります
※喫茶メニューの『わらび餅』は、お持ち帰り不可
※席の予約不可
ライター・ともちんのひとこと
『わらび餅』はもちろん、最高級の 『丹波大納言小豆』を使用した『冷やしぜんざい』や、見た目にも涼やかな『京しぐれ』など、夏にぴったりな和スイーツもおすすめ。和菓子職人の思いが込められた逸品を、ぜひ『茶寮 宝泉』で味わってみてくださいね!
連載『きょうとのスイーツとくらす』では、さまざまなスイーツを毎週金曜日20時にご紹介しています。これまでにご紹介したスイーツはこちらからチェック!文/ともちん
【画像】ともちん
※この記事は取材時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
※文中の価格はすべて税込みです。