コラム

山歩(さんぽ)しよう!牛尾山篇~ハムさんの“アウトドアを楽しもう!”【きょうとくらすコラム】

京都は街から山や川が近く、お散歩したり、山に登ってリフレッシュするのにぴったりな場所です。アウトドアで京都の自然を味わってみませんか?

きょうとくらすでは毎月一回、アウトドアの達人で花背山の家 顧問 安田公一が、アウトドア初心者から、もっともっと楽しみたい人に向けて、ちょっとしたコツや奥深い魅力をお伝えします。今回は、初心者でも始めやすい京都の山歩きスポットをご紹介します。

画像:安田公一

牛尾山

今回は、牛尾山に登ってきました。
山科から登ると、牛尾山の中腹にある牛尾観音がよく知られています。
延暦年間(782年~805年)に仁海僧正が牛皮曼荼羅を描いて、その尾をこの山に埋めたという伝承から「牛尾山」という名前がついたとされています。
山頂からは琵琶湖が一望でき、比良山地や京都市内の景色も楽しめます。また、音羽山にも通じ、西麓から石山寺へ下るコースも選べます。

画像:安田公一

この山の特徴は、登る道中に10本以上の滝を眺めながら登ることができます。
滝は「パワースポット」と言われ、自然のエネルギーが集まる神聖な場所と言われています。滝の周りは水しぶきで涼しく感じられ、リフレッシュした気分になれる人も多いようです。ぜひ一度、この自然のパワーを体験してみてください。

画像:安田公一

登り口

画像:安田公一

京阪電車・京津線の追分駅から徒歩で、京都市立大塚小学校の東側を山に向かって登ります。
登り口の手前には、「霞中庵 音和そば」があります。下山後に立ち寄るのもおすすめです。
道中には、右手に水車が見えその先に一つ目の滝があります。さらに進むと、「お経岩」があります。

画像:安田公一

音羽の地には、万葉集などで詠まれた歌の石碑があります。歩いていると後ろから滝の音が聞こえ、牛尾観音に到着します。さらに登っていくと、牛尾山の山頂に到着です。登山口から山頂まではおよそ1時間ほどの道のりです。

持ち物

両手が空くようにリュックを背負ってください(クマよけの鈴をつけておく)、飲み物、タオル、弁当、飴やチョコレート、タオル、帽子、軍手、防寒具、雨具、携帯電話、登山地図、ゴミ袋、救急セット、自分が必要と思うもの。

出発時間や所要時間

画像:安田公一

10時 追分駅 出発
11時 頂上に到着
頂上で早めの昼食をとるか、下山の正午過ぎに蕎麦を食べて帰るなどおすすめです。
※個人の体力によって山歩の時間に差はあります。

注意点

行き帰りが同じ道の場合アスファルトの道が多くあります。苔や地下水に含まれる塩分の影響などで赤茶色に変色しているところもあります。道も濡れていて滑りやすくなっているので、十分気を付けてください。

安田 公一(やすだ こういち)花背山の家 顧問 通称:ハムさん

京都市立学校教員として勤務した後、平成7年~10年文部科学省よりシンガポール日本人学校に海外派遣主任教員として赴任。小学生からボーイスカウト活動を行い、海外初のボーイスカウト日本連盟隊を結成、初代国際隊長。帰国後、平成10年京都市教育委員会 花背山の家 指導主事、首席指導主事、課長、所長、2024年4月より顧問。佛教大学教育学部 特任教授として野外教育を広める。文科省 中教審 体験活動委員会委員。教育学修士(心理学)、バレーボール国際コーチ、京都府成年男子バレーボールチーム監督、趣味はバンド活動(ドラム)ライブで活動中。

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文/安田公一

【画像】安田公一