KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。
2025年7月19日(土)の放送では、いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」開発者の藤木庄五郎さんにお話を伺いました。
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プロフィール

今回ご紹介するの藤木庄五郎さんは、AIを活用して見つけた動植物の名前を判定し、図鑑を作成したり、他のユーザーと情報を共有したりできる無料のアプリ「Biome(バイオーム)」を開発する株式会社バイオームの代表です。
子供の頃から生き物が好きで、近くにあった大和川でよく釣りをしていたそう。そこでとにかく釣れた魚が、外来魚の「ブルーギル」。この体験をきっかけに環境問題の解決に貢献できる仕事につきたいと思うようになった藤木さんは、京都大学に進学し、インドネシアのボルネオで生態調査を行いました。
熱帯雨林が次々に伐採されている悲惨な状況を目の当たりにし、根底に「木を伐採し環境を破壊すると、お金になる」という経済原理が働いていることを強く実感したといいます。
「環境を守ることで儲かる」モデルケースを作らなければと起業を決意した藤木さんは、事業として考えたのが、いきものコレクションアプリの開発。
ボルネオの奥地でも現地の人がスマホを持っていたことをヒントに、世界中の人に生物の写真を撮ってもらいデータを集める仕組みを作れば、そのビッグデータを活用してビジネスにできるのでは?と考えました。
位置情報つきの生き物写真の投稿を収集したデータを解析し、研究機関や企業に販売することでビジネスにする仕組みを作り上げました。ユーザーにはゲーム感覚で生き物を探して集める楽しさを感じてもらいつつ気軽に環境保全に参加できることを知ってほしいといいます。
文/KBS京都
【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2025年7月19日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。