一日の終わりに心と体を休める場所であるはずの寝室。だけど、いつの間にか「ちょっと置いておこう」と思ったモノが積み重なり、気づけば仮置き場のようになってしまっている……なんてことはありませんか?
そこで今回は、整理収納アドバイザーである筆者が、“癒し空間の整え方”をご紹介します!
つい置いてしまう“あるある”

実は私自身も、以前は片付かない寝室に悩んでいたひとり。洗濯物をたたむ前にとりあえずベッドの上へ、読みかけの本や書類を枕元にポン……。
“寝るための空間”がいつの間にか“物の一時置き場”に変わってしまっていたのです。
でも、ある日ふと気づきました。寝室の空気がどこか重たく感じる。それは、モノの量だけでなく、空間全体が放つ“雰囲気”にも影響を受けていたのです。
ついつい仮置き場になりがちな寝室
寝室は来客の目に触れにくく、家の中でも“油断しやすい”場所のひとつ。片づけが後回しになりやすいのはもちろん、「あとで片づければいいや」という気持ちから、脱いだ服やバッグ、読み終えた本など、ついモノを置いてしまいがちです。

さらに、収納の少ない家では「とりあえず寝室に置いておこう」という発想になりやすく、それが積み重なると、空間はすぐにいっぱいに。心もなんだかザワザワして、ゆっくり眠れない……なんてことにもなりかねません。
寝室の整え方
“寝る場所”であることを意識する
まず大切なのは、“寝室=寝る場所”と再認識すること。当たり前のようですが、この意識を持つだけで整え方が変わります。
私が意識しているのは、“ベッドの下にモノを置かない”こと。湿気や熱がこもりやすく、掃除がしにくいため、ほこりがたまりやすい。それだけで空気がどんよりしてしまいます。

また、床に直置きせず、収納ボックスなどを使ってモノの“居場所”を決めておくと、仮置きが習慣化しにくくなります。たとえば「今日使ったバッグは、玄関近くの定位置へ戻す」など、寝室以外に“戻す先”を用意しておくのもおすすめです。
どうしても仮置きになるなら、清潔感を保つ工夫を
とはいえ、日々の暮らしの中では 「とりあえず、ここに置くしかない!」という場面もありますよね。
そんな時は、出しっぱなしを防ぐ工夫がカギ。具体的には、
- フタ付きの収納ボックスを使う(ほこり・見た目対策)
- ワゴンや小さめのカゴに一時収納して、週末に中身をリセットする
- “定量”を決めて、それ以上は置かないルールを作る

ポイントは、「置いてもOK、でも整えて置く」こと。それだけで、寝室の空気が保たれます。
ライター・nonのひとこと
癒やしの空間とは、完璧な空間ではなく、自分が安心してリラックスできる心地の良い空間。無理にがんばらなくても、ちょっとした意識で、 寝室はちゃんと“休む場所”に戻ってくれますよ。
関連記事:あなたのおうちは大丈夫? やりがち「玄関のNG収納」文/non
【画像】non