KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。
2023年9月23日(土)の放送では、京都・太秦にある青果店の店主・鋤田隆幸さんに話を伺いました。
Profile:青果店 店主・鋤田隆幸さん
鋤田隆幸さんは、京都・太秦の『八百屋 一期一会』の店主。お店では、京都で仕入れた有機野菜や無農薬野菜を取り扱っています。
京都・太秦の八百屋「一期一会」
『八百屋 一期一会』では、京丹波産の伏見甘長唐辛子や、京野菜の定番・万願寺とうがらしなど、京都産の野菜が幅広く展開されています。
“しゃべり”を軸とした鋤田さんの接客術で、美味しい野菜の食べ方なども教えてもらえます。
畑違いの仕事をしていた経歴
大学卒業後は、京都の半導体メーカーに就職した鋤田さん。元々要領のいい性格だったようで、キャリアを着々と重ねながら勤務していました。
メーカー勤務中、中国の工場立ち上げメンバーに抜擢。総勢200~300人の部下を束ねる現場監督となりやりがいを感じる日々を送っていました。
しかし、約5年後工場の撤退が決定。日本に帰国したものの、会社とのニーズが合わず退職を決意したそうです。
“しゃべり”を軸とした仕事へ転職
新しい仕事として、次は自分の特技である“しゃべり”を使ったことをしたいと考えた鋤田さんは、対面接客ができるお店をしようとすぐに思いついたそう。
暮らしに最も密接してる食にフォーカスを当て、八百屋になろうと決心しました。
まずは、京都にある小さな八百屋へと足を運び、「どうすれば八百屋になれるのか」を聞いて回ったといいます。
会社を退職した約8か月後、ついに一念発起でお店をオープン! しかし、成功するという自信も虚しく、1年ほどは客足に悩まされました。
その後、お客さんとの会話のキャッチボールを意識した接客を続け、少しずつ口コミで客足が増えるようになったそうです。
地域のコミュニティにより活性化
顧客が少しずつ増え始めた頃、コロナウイルスの影響でお店への卸売は全滅に……。
そんな逆境の中、世間は健康志向が高まる時期が訪れました。その影響で売り上げは回復! 地域の方々から支えてもらい“地域のコミュニティ”を大切にするようになったそうです。
「今後は講演会を通して、野菜についてや八百屋の裏事情を話して広めていきたい」と話す鋤田さん。しゃべりを軸に、野菜道を極めていくそうです!
鋤田さんを表すことば
今回の“鋤田さんを表すことば”は『Salon de 野菜 すきたん』です。
鋤田さんらしいしゃべりを通して、野菜トークを講演会やYouTubeなどで発信してもらいたいですね♡
楽しく京野菜をお買い物できる地域密着型の八百屋さん。ぜひ足を運んでみてください。
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文/sumire
【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2023年9月23日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。