古都として知られ、長い歴史と文化的な重要性を持つ、京都。長きにわたって日本の文化の中心地として栄えた京都にはたくさんの風物詩があります。
京都の風物詩をご紹介する『きょうとの風物詩とくらす』。今回は、京都の節分行事の情報をまとめてご紹介します。
1:八坂神社
八坂神社は古来より疫病除けの神社として信仰されており、祇園さんの名で京都の人々に親しまれてきました。日本三大祭である『祇園祭』は、京都の町衆によって人々の安寧と疫病退散を祈り続けています。
八坂神社は、2024年2月2日(金)と3日(土)に節分祭を行います。4つの花街による舞踊の奉納と豆撒きが境内(舞殿)で行われ、福豆や串札などの節分祭のみの授与品があります。
【詳細情報】
八坂神社
住所:京都府京都市東山区祇園町北側625
拝観時間:自由拝観(社務所 9:00~17:00)
拝観料:無料
2:壬生寺
正暦2年(991年)に創建された壬生寺は、1000年以上の歴史を持つお寺です。古来より厄除・開運の寺として信仰を集めています。また、幕末に活躍した新選組ゆかりの寺としても知られており、境内には隊士の墓塔が祀られています。
壬生寺の『節分会(せつぶんえ)』は、900年もの伝統をもつ行事。2024年2月2日(金)から2月4日(日)まで、大護摩祈祷、山伏によるお練り供養、厄除け鬼払い壬生狂言の上演、星祭祈祷など、さまざまな祭事が行われます。
素焼きの炮烙(ほうらく)を願い事を墨書きして奉納すると、“その年の災厄を免れて福徳を得る”という信仰が伝わっています。奉納した炮烙は、壬生狂言の序曲である『炮烙割(ほうらくわり)』で割られるのだそうです。
【詳細情報】
壬生寺
住所:京都府京都市中京区壬生梛ノ宮町31
拝観時間:9:00~17:00(2日3日 8:00~21:00、4日 9:00-18:00)
拝観料:無料
※壬生狂言は2日3日の17:00より20:00まで計4回(毎時0分スタート)
3:北野天満宮
北野天満宮は、全国約1万2,000社の天満宮・天神社の総本社です。古来より、北野の天神さまと親しまれ、学業成就や災難厄除祈願などのお社として信仰されています。
北野天満宮の『節分祭』と『追儺式(ついなしき)』は2024年2月3日(土)に行われます。
本殿での節分祭の後、神楽殿にて『北野追儺狂言(きたのついなきょうげん)』や日本舞踊の奉納があり、その後豆まきが行われます。災難厄除けのお札やお守りの授与もあります。
【詳細情報】
北野天満宮
住所:京都府京都市上京区馬喰町
開門時間:7:00~17:00
拝観料:無料
4:松尾大社
大宝元年(701年)に創建された松尾大社は、京都最古の神社の一つです。また、酒造家が尊崇している酒造りの神様としても有名です。拝殿南側には、全国の酒造家からの奉納酒樽が積み上げられています。
松尾大社の『節分大祭』は2024年2月3日(土)に行われます。拝殿での『石見神楽(いわみかぐら)』の奉納から始まり、本殿で祭典が執り行われたあと、拝殿にて『鳴弦破魔弓神事』や豆撒きが行われます。
また、2024年2月1日(木)から3日(土)の期間は、『幸運の福豆』(初穂料・300円)の授与もあります。
【詳細情報】
松尾大社
住所:京都府京都市西京区嵐山宮町3
拝観時間:終日(庭園・神像館:【月~土】9:00~16:00【日・祝】9:00~16:30)
拝観料:無料(庭園・神像館:大人 500円/学生 400円/子ども 300円)
5:石清水八幡宮
「やわたのはちまんさん」の名で親しまれる石清水八幡宮は、日本三大八幡宮の一社に数えられています。国家鎮護、厄除開運、必勝・弓矢の神として篤い信仰を受けています。
石清水八幡宮では、2024年1月28日(日)に、節分行事である『湯立神事』と『鬼やらい神事』が行われます。
神楽女が大釜で沸かした御神水を笹の葉で振り撒き、厄除・無病息災・五穀豊穣を願う伝統『湯立神事』。「鬼やろう」という掛け声とともに、鬼やらい人や年男、年女が境内に現れた鬼たちを福豆で退散させる『鬼やらい神事』が行われます。鬼を退散させた後は、参拝者に福豆が振るまわれます。
【詳細情報】
石清水八幡宮
住所:京都府八幡市八幡高坊30
拝観時間:6:00~18:00
拝観料:無料
※節分当日の神事はなし
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文/きょうとくらす編集部
【画像・参考】八坂神社/壬生寺/北野天満宮/松尾大社/石清水八幡宮
※写真は過去の節分行事のものです。
※最新情報は各施設HPなどもあわせてご確認ください。