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多い時で300種類!? 地ビールの聖地と呼ばれる「酒店」【京都市上京区】

KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。

2023年12月30日(土)の放送では、『山岡酒店』店主・山岡茂和さんに話を伺いました。

Profile:酒店店主・山岡茂和さん

山岡茂和さん
画像:KBS京都『谷口流々』

山岡さんは、多い時は300種類の地ビールを販売する『山岡酒店』の店主です。ファンの間で“地ビールの聖地”と呼ばれています。

地ビールの聖地

地ビールの聖地
画像:KBS京都『谷口流々』

“地ビールの聖地”と言われるだけあり、店内には国内で250種類、輸入で50種類のビールが! このためにお客さんが足を運んでくるそうです。

山椒のエール
画像:KBS京都『谷口流々』

年間通してお客さんの反応が良いのは『山椒エール』だとか。山椒が感じられ和食によく合う岩手県のビールです。

Neko Nihiki
画像:KBS京都『谷口流々』

他にも猫のラベルが特徴的なIPAと呼ばれるタイプの『Neko Nihiki』。

このビールはIPAの中でも濁ったタイプで、いち早く日本に導入して商品にしたものだそう。ラベルの猫は醸造所に飼われていた2匹の猫で、商品名にもなったそうです。

地ビールで起死回生

山岡さん対談シーン
画像:KBS京都『谷口流々』

『山岡酒店』は山岡さんの祖父が昭和2年か3年頃に創業。山岡さんは3代目になります。

山岡さん学生時代写真
画像:KBS京都『谷口流々』

山岡さんは京都大学農学部出身。大学時代に講演会で町おこしや村おこしに関わっていた方々と出会い、「酒屋もいいな」という気持ちがふつふつと湧いたそうです。

野菜陳列
画像:KBS京都『谷口流々』

大学を卒業する前に京都の農家と接点を作り、野菜やお米を置いて酒屋があることに気づいてもらえるような取り組みも。

博石館ビール
画像:KBS京都『谷口流々』

さまざまな種類のお酒を増やしていくために地酒にワイン、焼酎、そして地ビールも取り扱うことにしたそうです。

最初に取り扱った地ビールは岐阜の『博石館ビール』でした(※現在は製造していません)。仕入れてお店に並べたところ、『博石館ビール』を近所の人が知っていたというエピソードも。

地ビール陳列
画像:KBS京都『谷口流々』

当時の宣伝は今と違いSNSもそこまで普及していなかったため、ブログで飲んでみた感想を書いていたのだとか。

ちなみに、ブログのタイトルは『酒屋が売り物に手を付ける日々』。何年か経った後にブログを見てお店に来てくれる人も増えてきたそうです。

山岡さん対談シーン
画像:KBS京都『谷口流々』

山岡さんが思う地ビールの良さは、「麦芽とホップ、地域によってはスパイスを使っていたりする。いろんな具材で味付けをして仕上げているチャーハンやパエリアのようなもの。思いがけないもの、面白く美味しいものができるというのが魅力」と教えてくれました。

地ビールがつないだ縁

地ビール祭京都
画像:KBS京都『谷口流々』

2011年から2018年まで京都三条会商店街で『地ビール祭京都』を開催。全国の地ビール会社に声をかけ、多い時で37社が参加! 来場は1万人、約5万杯近く地ビールが飲まれたイベントだったそうです。

これをきっかけにたくさんの方とご縁があったそうで……、

山岡さん夫婦
画像:KBS京都『谷口流々』

2010年に行われた地ビール祭りのイベント直後に、地ビールがきっかけでお店にやってきた女性こそ、後に結婚する奥さんの揚子さんでした。

地ビールがつないだ縁
画像:KBS京都『谷口流々』

「ビールを通じて知り合った方々の手助けがあって、今も続けられている」と山岡さんは話します。こうして、人生においても地ビールの存在が大きくなったそうです。

山岡さんを表すことば

山岡さんを表すことば「めーっちゃある」
画像:KBS京都『谷口流々』

今回の“山岡さんを表すことば”は、『めーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーちゃある!』です。

初心者の方でも入りやすいアットホームな地ビールの聖地です。地ビールから新たなご縁がつながるかもしれませんね!

関連記事:これまでの「谷口流々」はこちら!

文/西門

【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2023年12月30日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。