KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。
2023年11月4日(土)の放送では、ドールハウス作家の木和瞳さんに話を伺いました。
Profile:ドールハウス作家・木和瞳さん
木和瞳さんは、ミニチュア作りを行う『atelier CLOSET(アトリエクローゼット)』を主催するドールハウス作家。ドールハウス教室も開構しています。
1つのものやテイストに執着せず、さまざまなテーマに合わせたドールハウスを製作しています。
木和さんのドールハウス作品
こちらは、『ジューンブライド』という作品。結婚式を控えた花嫁の部屋をテーマにしており、花嫁自ら縫い上げたウェディングドレスが置かれているという設定のお部屋。
パン屋がモチーフになったドールハウスには、こだわりのパンがズラリ。レジにはスマホ決済対応のタブレットまで再現されています。
他にも『関西盲導犬協会』のPRのために製作したミニチュアや、
木和さんのお父さんが実際に作った建物をイメージした思い出の作品など、さまざまなテーマのミニチュアな世界が広がっていました。
木和さんが製作した作品は基本的に売られていませんが、長岡京市にてドールハウス教室を開講しているそう。一緒にアイデアを出しながら、オリジナルの作品を製作することができますよ!
ドールハウスの世界へ行くまでの経歴
大分県で生まれた木和さんは、物作りが好きな両親の影響で絵を描いて幼少期を過ごしたそう。
子供のとき欲しかった『シルバニアファミリー』を買ってもらえなかった思い出から、芸術系の高校に進学してドールハウスを作るように。
卒業制作では、高さが1mで幅が2mほどある大きなドールハウスを作成。高校卒業後も京都芸術短期大学(現京都芸術大学)へと進学し、技術を磨いていきました。
大学の卒業制作では、テーブルとイスにドールハウスを埋め込んだ作品を製作。
大作を手掛ける一方、「ドールハウス作りが一番好きなことだったので、仕事にして嫌いになりたくない」という思いから、ドールハウスとは畑の違う建築事務所へと就職します。
一時は建築家になりたいという夢を持っていたものの、現実は厳しかったと言います。そんな苦悩の中でも、趣味としてドールハウスの製作を続けていたそうです。
ドールハウスに想いを込めて
ドールハウスを作り始めた当初から、いつか個展を開くのが夢だったという木和さん。2021年に長岡京市の『スペース7』にて初の個展を開きました。
その時、自分の作品の前で涙を流す来場者の姿が……。その方もものづくりをされていて木和さんの作品を見て心打たれるものがあったそうです。感銘を受けた木和さんは個展をきっかけにドールハウス教室を始めます。
いまや30人を超える生徒が集まるほどの大盛況ぶり! 日々、人それぞれの思い出を一緒に形にしているそうです。
木和さんを表すことば
今回の“木和さんを表すことば”は『キワバニアファミリー』です。
木和さんが作る作品や、ドールハウス教室の生徒さん全てが家族のように感じる想いのこもったものづくり。
自分の思い出を形に残したい方は、ぜひドールハウス作りにチャレンジしてみては?
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文/sumire
【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2023年11月4日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。