祇園祭の鶏鉾
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京都在住ママが教える「子連れで祇園祭を楽しむ」5つのポイント

京都の夏の風物詩といえば、日本三大祭りのひとつである祇園祭。「せっかくのお祭りなので家族で楽しみたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。

今回は、“子連れで祇園祭を楽しむためのポイント”を5つご紹介します。京都在住の筆者が、実際に0歳の息子を連れて祇園祭に行った経験を交えてポイントをまとめてみました!

祇園祭期間中の京都は気温が高く、宵山期間や山鉾巡行日は例年大混雑するため、回り方によっては小さな子どもにとってストレスになってしまうことも……。ぜひこの記事を参考に、家族みんなで祇園祭を楽しんでくださいね!

1:鉾巡りは早朝がオススメ

祇園祭の山鉾
画像:中村ゆか

華やかな装飾品に彩られた山鉾は祇園祭の象徴的存在。そんな山鉾を子どもを連れてゆっくり鑑賞したいなら、人の少ない早朝がおすすめです。

9時を過ぎると次第に人が増え、混雑している山鉾周辺では「立ち止まらず進むように」とアナウンスされることもあるので、山鉾を間近で見るには早朝が絶好のタイミング! また、朝早い時間帯であればベビーカー移動でも通行の妨げになりません。

7時頃までなら通学・通勤の人や観光客もまばらで、人の映り込みを気にせず山鉾と一緒に家族写真を撮影することも◎

山鉾と赤ちゃん
画像:中村ゆか

筆者が写真を撮影していると鉾の関係者の方から声をかけてもらい、シャッターを押していただいたうえに鉾に関するお話まで聞かせていただきました! このような嬉しい出会いがあったのも早朝だからこそかもしれません。

早朝は昼や夜に比べると気温が低いので熱中症の心配も少なく、比較的快適に鉾巡りできるのも子連れには嬉しいですよね。

とはいえ「提灯に明かりが灯った夜の鉾も見たい!」という人は、後述する後祭での鉾鑑賞がオススメです!

2:トイレや休憩場所を事前にチェック

祇園祭の四条通
画像:中村ゆか

小さな子どもを連れた家族にとって、トイレが見つからないのは非常に大きな問題。せっかくの楽しいお祭がトイレ探しに時間を取られてしまわないよう、トイレの場所は事前に確認しておきましょう。

宵山期間中や山鉾巡行日には、普段は使えるコンビニのトイレが使用禁止になっていることも多々ありました。散策予定のエリア内で複数目星をつけておくと安心です。

祇園祭のメインとなるエリアにはデパートなどの大型商業施設が点在しています。商業施設にはオムツ替え台や授乳室があることも多いので、場所や営業時間をチェックしておいてくださいね。

赤ちゃん
画像:中村ゆか

また、暑い日に外を長時間歩き続けるのは、熱中症の恐れもあり危険なので、トイレと併せて涼める場所や座って休憩できる場所の確認もお忘れなく。

3:ベビーカーは使わず抱っこがベター

抱っこされた赤ちゃん
画像:中村ゆか

祇園祭期間中は大変な混雑が予想されるため、ベビーカーの使用は控えたほうが安心です。

特に、宵山期間の歩行者天国となる時間帯はベビーカーで人混みの中を進むのはとても大変。行きたい場所へ辿り着けなかったり、少しの距離を進むのに相当な時間がかかったりすることも……。抱っこ紐やヒップシートを使って抱っこすれば、人の多い場所でもスムーズに動くことができます。

画像:中村ゆか

ただし、抱っこは身体が密着して体温が上がりやすくなるため、保冷剤やネッククーラーなどで熱中症対策をお忘れなく!

4:鉾町にあるホテルに宿泊

祇園祭期間中のホテルの予約は激戦ではありますが、祇園祭エリア付近(鉾町)のホテルに宿泊するのも子ども連れの方におすすめです。

歩き疲れたらホテルに戻ってラウンジや部屋で休憩できるほか、露店の食事を部屋に持ち帰ってゆっくり食べることもできます。

さらに、子どもを寝かしつけた後にパパとママが交代で夜の祇園祭を楽しむことも♡

ホテルに宿泊することで、先述した早朝の鉾巡りもしやすく、ホテルによっては窓から鉾が見えたり祇園囃子が聞こえたりすることもあり、祇園祭期間のホテル滞在はとてもオススメ!

祇園祭ならではの非日常を味わえるホテルステイは、家族の大切な思い出になるはずです。

5:ゆったり回るなら前祭より後祭

祇園祭の山鉾
画像:中村ゆか

子どもと一緒に祇園祭を楽しむなら、前祭よりも落ち着いた雰囲気の後祭が筆者のイチオシ! 

2014年に半世紀ぶりに復活した後祭。だんだんと定着しつつありますが、まだまだ祇園祭=前祭のイメージが強いのか、後祭は宵山期間含めてそれほど混雑しない傾向にあります。

大通りは歩行者天国になりませんが、山鉾の立つ裏通りは車両通行止めとなるため、ゆったりと歩きながら鉾を間近で見ることができます。夜に明かりのついた鉾と記念撮影もしやすいですよ◎

裏路地の山鉾
画像:中村ゆか

前祭のような露店はほとんど出ないため、道幅にゆとりがあり人の流れも穏やか。ベビーカーでの通行やよちよち歩きの子どもも比較的安心です。

露店は出ませんが、店先で食べ物を販売している飲食店もありました!

小さな子どもを連れての祇園祭は、可能な限り短時間で無理せず楽しむのが鉄則です。回り方を工夫すれば小さな子どもと一緒でも十分楽しめるので、ぜひ参考にしてくださいね!

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写真・文/中村ゆか

【画像】中村ゆか
※この記事は2024年7月に制作しています。最新の情報は祇園祭の公式HPなどもあわせてご確認ください。
※画像は昨年の祇園祭のものです。