ベビーサイン教室の様子
暮らす

話す前の赤ちゃんとコミュニケーションがとれる? 「ベビーサイン」とは

妊娠中や育児中に、SNSや本で目にすることも多い“ベビーサイン”という言葉。聞いたことはあるけれど、どんなものかわからないといった方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、京都で活動中の日本ベビーサイン協会認定講師・たむらあゆみが“ベビーサイン”について解説します。妊娠中の方や産後の方など、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ベビーサインとは?

ベビーサインとは、まだ話し言葉が上手に話せない子どもと手話やジェスチャーを使ってコミュニケーションをとる育児方法です。1990年代にアメリカで普及し、日本では2000年代から親子間の新しいコミュニケーション方法として広まってきました。

いつから始める?

ハイハイする赤ちゃん
画像:日本ベビーサイン協会

ベビーサインを始める最適齢期は、生後10か月(つかまり立ちが始まる頃)~生後18か月くらい(おしゃべりが上手になる前)です。ただしこの最適齢期は、“子どもからベビーサインが返ってくるようになる時期”という目安なので、期間外であってもベビーサインを見せてあげることにデメリットはありません。

大人が子どもとの会話にジェスチャーを交えることで、コミュニケーションはより豊かになるといわれています。そのため、始めたいと思ったタイミングでベビーサインを取り入れてみることをおすすめします。

どうやって覚えるの?

まずは、大人がベビーサインの手の動きを覚えて子どもへの語りかけにその手の動きを添えてみましょう。例えば、「おむつ替えようね。」と語りかけていたとしたら、その言葉に、「替える」のベビーサインも同時に見せるといったイメージです。

【替える】のベビーサイン
画像:日本ベビーサイン協会

低月齢の赤ちゃんは一度見せただけでは覚えられません。毎日何度も語りかけにベビーサインを添えてみましょう。その繰り返しでだんだんサインの意味を理解していきます。

最初はまだ意味はわからず真似っこからしてくれるかもしれません。しかし、それも受け入れ、会話の流れを作ってあげると、いずれはちゃんと理解してベビーサインで伝えてくれるように変化していくといわれています。

ここまで聞くと「ちょっと難しそう」「繰り返し見せるのを忘れちゃいそう……」と思っていませんか? 安心してください。ベビーサインは決して難しくはありません。「バイバイ」と手を振るのも、「いただきます」と手を合わせるのも立派なベビーサインのひとつです。身近なものから少しづつ覚えていきましょう。

どこで学べるの?

ベビーサインの本を手に入れて独学で教える方法やネットで調べる方法もありますが、子どもから反応が返ってくるまで少し時間がかかる場合があったり、「独学だと自信がないな」と思われたりする方は、ベビーサインについて学べる教室もありますよ。

ベビーサイン教室の様子
画像:日本ベビーサイン協会

教室によっては、ベビーサイン以外にも絵本やふれあい遊びなど子育て全般の情報も教えてくれる場所もあるので、気になる方はお住まいの都道府県で探してみてくださいね。

関連記事:【FPが解説】子育て世代が知りたい「ライフプランの立て方」

文/たむらあゆみ

【画像】日本ベビーサイン協会
※画像はイメージです。