KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。
2024年7月13日(土)の放送では、シューズアーティストで彫刻家の串野真也さんに話を伺いました。
Profile:シューズアーティスト・彫刻家 串野真也さん
今回ご紹介する串野さんは、靴をメインにデザインをするシューズデザイナー。過去には、レディー・ガガが着用する靴をデザインした経歴を持っています。
串野さんのシューズは、生物の進化の過程や人の記憶の曖昧さなどを表現したアーティスティックなデザインが特徴的です。
日本人らしさ
広島・因島で生まれ育った串野さん。幼少期は、山に登って動物を観察したり、手先の器用な祖父のようにものづくりをしたりと自然に囲まれて過ごしたそう。
中学校まで因島に暮らし、卒業後は島から少し離れた高校に進学。「このまま因島にいたら、島から出られなくなるのでは」と漠然とした不安を抱えていたそうです。
一方、自然と相反する都会的な印象のファッションに幼いころから興味を持ち始め、高校時代にはパリコレのファッションデザイナーになることを夢見ていました。
日本人である自分が海外に日本の良さを伝えたいと考え、高校卒業後は京都の服飾関係の学校へ進学。
服飾の学校を卒業後は、商売の知識を身につけるためにミラノへ留学を決意します。
靴との出会い
ミラノから帰国後、さまざまなコンペディションに応募するも全く評価されず落ち込む日々を過ごしていた串野さん。
決死の思いで初めて靴を作り、『Japan Leather Award』に応募したところ、靴部門でグランプリを受賞しました。
ファッションアイテムの中で、人が着なくても形状維持してくれる特殊なものだということに気付き、どんどん魅了されていくことになります。
表現し続けること
いくつか作品を作っていく中で、海外アーティストのレディー・ガガが来日することを知り、衣装公募に製作した靴を応募することに。
指定された場所に靴を送るも、実際に使用されているかどうかはわからず時間だけが過ぎていきました。
2年ほど応募した末、ついに2013年リリース『アートポップ』のMVでレディー・ガガが着用! ショートとロングの2つのデザインを用意していましたが、MV内では片足ずつ履いてコーディネートしていて驚いたそうです。
さまざまな経験を経た串野さんは、「今後は、足をモチーフにしたさまざまな作品を展開していきたい。」と話します。
串野さんを表すことば
今回の“串野さんを表すことば”は、『くつから足へ』です。串野さんは自身で考え、その考えを一つの作品として表現していきます。
今後もアーティスティックなシューズをどんどん世に発信してほしいですね!
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文/sumire
【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2024年7月13日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。