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独自の発想と高い技術で世界に挑戦する男性が生み出すものとは【与謝野町】

KBS京都で放送中の『きょうとDays』。
今回は、2025年1月23日(木)に放送された『ふるさと Days』コーナーから、加工が非常に難しいとされる金属を使って世界に挑戦する男性をご紹介します。

金属加工会社「WELD ONE」小西栄二代表の挑戦

画像:KBS京都『きょうとDays』

白い閃光を放ちながら溶接されているのは、チタンです。耐久性に優れ、アルミよりも軽く、鉄よりも硬い金属で、多くのメリットがある反面、加工が非常に難しいとされているそう。溶接をはじめ加工技術の習得には豊富な経験と専門知識が必要です。

画像:KBS京都『きょうとDays』

京都府北部、丹後半島の付け根に位置する与謝野町に、チタンを使って世界に挑戦する男性がいます。
金属加工会社 WELD ONE (ウェルドワン)代表の小西栄二さんです。
小西さんはチタンを溶接加工して一点物を作り出す「自転車フレームビルダー」。高価なチタンを惜しみなく施した製品は、国内の愛好家はもとより海外からも高い評価を得ています。

画像:KBS京都『きょうとDays』

京丹後市出身の小西さんは、地元の金属加工会社や舞鶴の造船会社で溶接技術を磨き、オンリーワン・ナンバーワンの製品を自らの手で生み出そうと2011年に独立、妻の故郷である与謝野町に工房を構えました。
自身もオートバイや自転車選手としてトライアル競技に携わっていたこともあり、興味と技術を生かしたものづくりを展開しています。

画像:KBS京都『きょうとDays』

小西さんのモットーは「型にハマらない」「誰かのマネはしない」。
去年3月、工房の隣にオープンさせたのが「YOSANO ROASTER KYOTO」です。見晴らしのいい景色を望む明るい店内には、原産国ごとに焙煎したコーヒー豆が並びます。

KBS京都『きょうとDays』

もともとコーヒー好きな小西さんが、自転車仲間からコーヒー焙煎機の製造依頼を受けたことをきっかけに、研究と試行錯誤を重ね完成させたのが「セラミック焙煎機」です。

画像:KBS京都『きょうとDays』

一般的な焙煎機にはガスの炎や電熱が使われるのに対し、小西さんはセラミック=陶器が放つ遠赤外線に着目。これにより、苦味の少ない豆本来の旨味や香りを引き出すことに成功しました。

画像:KBS京都『きょうとDays』

独創的な発想で、誰もマネできないものづくりを目指す小西さん。飽くなき製作意欲は、これに留まりません!焙煎されたカカオ豆を自動で粉砕・分別する「カカオマシーン」。国内に既製品がなかったため、小西さんは一から開発。製作期間わずか半年で作りました。全国の有名チョコレート店にも納めている人気商品です。

画像:KBS京都『きょうとDays』

小西さんの作ったチョコレートは、品評会の世界大会「インターナショナルチョコレートアワード」で銀賞を受賞するなど世界が認める品質です。他にも、伊根町の酒蔵とコラボしたチョコレートや、丹後ちりめん職人と共同開発したドリップフィルターも商品化するなど、地元の活性化にも取り組んでいます。

画像:KBS京都『きょうとDays』

与謝野町にも変わったものづくりの工場・ショップがあると知ってもらい、京都府北部に来られた方に寄っていってもらえるような場所にして、地域活性化につながればと小西さんは言います。人の役に立つもの、世の中にまだないものをこの手でつくる―。小西さんの創作に、終わりはありません。

番組動画はこちら

文/きょうとくらす編集部

【画像・参考】きょうとDays(毎週月~金曜日17:35~18:00) – KBS京都
※この記事は、2025年1月23日(木)放送時点の情報です。詳しくは店舗へお問い合わせください。