KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。
2024年5月18日(土)の放送では、フェルト作家・中島久代さんに話を伺いました。
Profile:フェルト作家・中島久代さん
今回ご紹介する中島さんは、京都西陣のアトリエ『セレネッラの咲くころ』でメリノウールと呼ばれる羊毛を使ったショールやベストなどを制作するフェルト作家。未年、牡羊座で羊の毛をなりわいとしています。
中島さんの作品は、黒柳徹子さんが愛用していることでも知られています。
中島さんが羊毛に出会ったとき、“縫わない・編まない・織らない”で作品ができあがることに感動を受け、“縫ワーズ・編マーズ・織ラーズ”というキャッチフレーズのもと活動をしているそうです。
羊毛フェルトとの出会い
羊毛フェルトと中島さんの出合いは、独身時代のこと。アパートに住んでいたときにできた友人を介して、ある染色家の家へ遊びに行くことに。
染色家の先生からフェルトを習い、初めてこちらのショールを作ったそうです。
フェルトの魅力にハマった中島さんは、ご主人が開いた着物の個展にフェルト作品を出展。売れ行きは好評に終わりました。
その後、ご主人が営んでいた着物の仕事が廃業に。当時53歳でしたが、趣味でやっていた羊毛フェルトをなりわいにしようと挑戦することを決意しました。
周りからは反対する声が多い中、「私ができるのはこれしかない。」と考えていた中島さん。百万遍で行われていた『手づくり市』へ出店し、見事好評を博し自信をつけていきました。
その後、名古屋の『クリエイターズマーケット』で『グッドファッション賞』を受賞。
副賞としてプロのモデルに出演してもらいファッションショーを開催できることになりました。ショーの最後には、ご主人の作る着物に合わせて作品を着用してもらい、成功を収めました。
フェルト作家として
京都、名古屋で実績を残した中島さんは、いよいよ東京でのチャレンジとしてギフトショーに出店。
そこで、なんと黒柳徹子さんのスタイリストの方に出会い、中島さんが製作した作品をテレビで着用してもらうことができたのです。
順調に成功を収めていた中島さんですが、コロナ禍に入って売り上げは急降下……。
それでも諦めずひたすら作品を作り溜めていた中、地元の徳島で開催された展覧会に出店することが決定。思いのほか売れ行きが好調で、落ち込んだ業績を乗り越えていきました。
今後の目標として、「大好きな京都でできるだけ長く大切な日々を重ねていきたい」と中島さんは話します。
中島さんを表すことば
今回の“中島さんを表すことば”は、『重ねるシアワセ メエ〜』です。
一日でも長く大切な幸せを重ねていきたいと話す中島さん。素敵な羊毛フェルトの作品を今後も増やしていってほしいですね!
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文/sumire
【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2024年5月18日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。