しょう油蔵の女将が手掛ける「しょう油スイーツ店」【京都市右京区】

KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。

2024年6月1日（土）の放送では、しょう油スイーツ店オーナー・澤井宏美さんに話を伺いました。

Profile：しょう油スイーツ店オーナー・澤井宏美さん

今回ご紹介する澤井さんは、しょう油蔵『澤井醤油本店』の女将です。しょう油を使ったスイーツを販売する『キーストーン』のオーナーも務めています。

店内は、モダンで落ち着いた雰囲気。『澤井醤油』のしょう油や、しょう油を使用したスイーツがズラリと並んでいます。

みたらしのタレをコーティングした『醤油クロワッサンパイ』は、ほど良い味付けとサクサクした食感が絶妙にマッチした絶品。

ほかにも、しょう油感を味わえる『老舗醤油の焼きおこげ』、素材を生かした『醤油あられ』など、しょう油を使用したスイーツを幅広く展開！

自慢の『冷やしみたらし』は、タレを味わってほしいという想いからたっぷりのタレに漬け込まれたみたらし団子をぜいたくに楽しめます。

しょう油蔵の女将として

友人と行ったスキーがきっかけで、『澤井醤油』の5代目・澤井久晃さんと結婚した澤井さん。結婚した当初の『澤井醤油』は、卸業がメインで一般のお客さんにはあまり知られていないしょう油屋さんだったのだそう。

小売りに参入するため、『大学コンソーシアム』の先生に相談。お店の活性化に関するプログラムを一緒に作っていく中で、町家再生に携わる職人集団『京町家作事組』とも協力しながら本店を改修し、一般のお客さんも入りやすい店舗づくりを行いました。

改修によって、お客さんが来るようになり、認知度も向上したことでメディアで紹介されるようになっていったそうです。

しょう油スイーツ店「キーストーン」の立ち上げ

お店の認知度が上がっていく中で、「お菓子部門を作っても売れるのではないか」と思った澤井さんは、しょう油を通して出会った企業の開発チームとスイーツを考案することに。

試行錯誤の結果、しょう油スイーツの第一号として誕生したのが『醤油クロワッサンパイ』です。

本店のひと区間に置いておくにはもったいないほどの人気ぶりで、ついに2021年10月にしょう油スイーツ専門店『キーストーン』をオープンしました。

しかし、コロナ禍だったことや暑い時期にオープンしたことなどが重なり、売り上げは減少気味に……。

そこで、さらに開発を重ねるうちに“しょう油スイーツの原点はみたらしだ”と思うようになり、2022年に販売開始した『冷やしみたらし』が大ヒット！　洛北阪急スクエアでの販売も実現し、売上げは好調に伸びていったそうです。

しょう油スイーツの新商品

2024年夏、新たに誕生したしょう油スイーツ『かなめ』。お店自慢の『冷やしみたらし』を固めてようかんに生まれ変わらせた『七條甘春堂』とのコラボメニューです。

『冷やしみたらし』のタレ、練りようかん、きな粉、透明のようかんの四層に。華やかな見た目はもちろん、濃厚なタレを使っているので味わいも間違いなしです！

次々と新作を考案する澤井さんは、「しょう油スイーツをきっかけに『澤井醤油』を知ってほしい。」と話します。

澤井さんを表すことば

今回の“澤井さんを表すことば”は、『欠かせないもの 信じる力』です。

自分の想い、商品を信じ、『澤井醤油』のために猛進する澤井さん。しょう油スイーツを通じて、もっとファンを増やしていってほしいですね！

【詳細情報】
キーストーン
住所：京都府京都市右京区西京極町ノ坪町25 サンフローネ川宗1階
営業時間：【月〜土】10:00～18:00【日・祝】10:00～17:30
定休日：不定休

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文／sumire

【画像・参考】谷口流々（毎週土曜日9:30～10:00） – KBS京都
※この記事は、2024年6月1日（土）放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。