『salon de 1904』の花柄足付きコーヒーカップ。
グルメ

歴史あるレトロ空間で過ごす「贅沢なひととき」【京都市上京区】

2023年7月26日(水)、『京都府庁旧本館』(京都市上京区)の一室にオープンした『salon de 1904』。

京都にある老舗の喫茶店、『前田珈琲』による新店で、今回はそんな同店をご紹介します。

歴史ある京都府庁旧本館へ

京都府庁旧本館の正面外観。
画像:さとみ縁

“洋風レトロ”という表現がぴったりな『京都府庁旧本館』は、明治37年(1904年)に建築されたレンガ造りの洋館で、重要文化財に指定されています。

アクセスは京都市営地下鉄『丸太町駅』の2番出口が便利です。

『京都府庁旧本館』は現『京都府庁』に囲まれるように建っていて、下立売通側の門から入ると正面が『京都府庁旧本館』となり、分かりやすいですよ。

ゆったりとした時間が流れるレトロ空間

『salon de 1904』店内。
画像:さとみ縁

早速、『salon de 1904』へ。店内の壁やカーペットは府庁本館時代のものをそのまま使っているそうです。

マネージャーさんいわく、前庭の見える窓の下にある長椅子が特等席なのだとか。天井に届くほど大きな窓と長いカーテンが相まって、クラシカルな雰囲気です。

昔の天皇が使っていた椅子。
画像:さとみ縁

椅子だけでも木製や革張り、布張りのものと店内にはさまざまなデザインの席があります。混雑していなければ好きな席に座ることができますよ。

府庁時代に使われていた天井照明。
画像:さとみ縁

中央の照明も府庁創建時と同時代のもの。

さりげなく置いてある棚やマガジンラック、衝立はどれも艶と深みがあり、レトロな空間に合うようなデザインにこだわってありました。

戦後の日本で製造された貴重なティーカップの展示。
画像:さとみ縁

他にも、戦後の日本で製造された貴重なティーカップや絵画や彫刻、生け花の展示もあり、落ち着いていながらも華やかで文化的な雰囲気。

今回は平日のモーニングに伺いましたが、すでに2組ほどのお客さんがくつろいでいました。その後もテーブルが次々に埋まっていく様子でした。

ランチは混み合うそうなので、ゆっくり店内を楽しみたい方はモーニング、または遅い時間に訪れるのがいいかもしれません。

老舗喫茶のフードメニュー

『salon de 1904』のトーストとゆで卵、コーヒーが付く『モーニングセット』。
画像:さとみ縁

開店から11時まで提供される『モーニングセット』(580円)は、トーストとゆで卵、ドリンクはスペシャルブレンドコーヒー『龍之助』または紅茶のどちらかを選べます。

筆者はスペシャルブレンドコーヒー『龍之助』をチョイス。普段は白いカップでの提供ですが、今回は特別におしゃれなカップでいただきました!

京都の有名なベーカリー『進々堂』のイギリス食パンを使用したトーストは厚みがあってふわふわ! ひとくち頬張るとバターがじゅわっと口の中に広がりました。ゆで卵は黄身が少し半熟になっていておいしかったです。

コーヒーは苦味と酸味のバランスが絶妙で後味はすっきり。とても飲みやすいと感じました。

『salon de 1904』の『フルーツタルト』。
画像:さとみ縁

『フルーツタルト』(630円)は特大カットのメロンを含め、なんと8種類ものフルーツが載っている贅沢なケーキ。

華やかなお皿で特別感たっぷりです。甘さやクリームは控えめで、フルーツをしっかり楽しめました。

『salon de 1904』のマドレーヌとクッキーの『焼き菓子セット』。
画像:さとみ縁

『salon de 1904』限定の『焼き菓子セット』(250円)の内容は日替わりで、今回はマドレーヌ1つとクッキー3枚。

コーヒーや紅茶のお供として少しだけ甘いものが欲しいときにぴったりです。

マドレーヌはバターの香りがしっかりしていて余韻が残るおいしさ! クッキーはプレーン、紅茶、アーモンド入りのチョコでした。

細部までこだわったレトロ空間と大満足のモーニングやフードがいただける『salon de 1904』。贅沢に時間を過ごしたいときにはぴったりなスポットです。

【店舗詳細】
salon de 1904
住所:京都府京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町京都府庁旧本館内
電話番号:075-414-1444
営業時間:【月~金】8:00~17:00
定休日:土・日・祝日

文/さとみ縁

【画像】さとみ縁
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