最近、肉や魚を一切使わないヴィーガン料理のお店やメニューを見かけることが増えましたね。
2020年8月オープンのヴィーガンレストラン『菜食料理エッフェ』。こちらは、なんと野菜だけで作られたヴィーガン料理を提供しています。
今回は、そんな同店のディナーコース及び特製ヴィーガンチーズをご紹介します。
元イタリアンシェフの店主によるヴィーガン料理
『菜食料理エッフェ』へは、京都市営地下鉄烏丸線『五条駅』が最寄り。京都駅からは歩いて14分ほどのところにあります。
店名の入ったガラス戸とたくさんの植物がお出迎え。取材に訪れた日は12月頭だったので、店先にはかわいらしい小さなリースも飾ってありました。
店内は奥行きがあり、入口すぐのカウンターは4席、店内奥のテーブル席は4人席が3つと2人席が1つ。優しい灯りやあたたかな色使いの絵画でほっとする雰囲気があります。
店主の藤松さんがヴィーガン料理や小麦・精製された白砂糖・乳製品不使用の料理を始めたのは、ご自身の体調改善がきっかけ。
自分の身体に合う・合わない食材があるという経験から、『菜食料理エッフェ』のコンセプトである「今日の料理が明日の身体をつくる」が生まれました。
一口目から驚きの連続! 野菜が主役のフルコース
今回いただいたのは、ディナータイム限定の『本日のシェフおまかせコース』(4,500円)。
ディナータイムのメニューはコース料理2種類のみ。カジュアルに楽しみたい場合は『本日のシェフおまかせライトコース』(3,700円)がありますよ。
『本日のシェフおまかせコース』は、アミューズ、前菜の盛り合わせ、スープ、パスタ、パン、メイン、デザート、コーヒーと野菜料理をたっぷり堪能できるようになっています。
内容盛りだくさんのコース料理から、特に筆者がおすすめしたい3品をご紹介します。
1つ目はローフードの調理法を取り入れたアミューズ『アボカドとトマトのタルタル』。色鮮やかなエディブルフラワーが目をひきます。
もったりしたアボカドとさっぱりしたトマトのバランスが絶妙。特に筆者が驚いたのは黄色いパプリカのソース。パプリカの味そのままで、しっかり存在感のあるソースでした。
2つ目にご紹介するのは『大豆ミートとキノコのボロネーゼソース』。パスタの上のクリームはカシューナッツ、ボロネーゼソースは大豆ミート入りと、ナッツがたっぷり使われています。
お肉のボロネーゼソースとは違い、風味が軽くナッツの甘味でとても食べやすい! 噛めば噛むほどナッツの甘味が増して、あっという間に食べ終わってしまいました。
※パスタはグルテンフリーではありません。追加料金(200円)で、グルテンフリースパゲッティへの変更が可能です。
3つ目はメイン料理。今回はハンバーグとイスラエルの郷土料理『ファラフェル』です。野菜が主役なので、ハンバーグの中身は主にひよこ豆とレンズ豆。小さく見えて、しっかりお腹にたまります。
お皿に色どりを与えるサツマイモやカブ、インゲン豆ももちろん主役。しっかりついた焼き目と自家製ソースが食欲をそそります。口いっぱいに広がる香ばしさで思わず笑顔に。
『ファラフェル』はパクチー入りなのでほんのり緑色。味にパンチがありながらも主張しすぎないので、あっさり食べられましたよ。
“エッフェ流”ヴィーガンチーズとこだわりのワイン
「乳製品を摂らない人でも食べられるチーズを」と、藤松さん自ら東京のヴィーガンチーズの教室へ。レシピにアレンジを加え、納得のいく味を追求した自慢の一品なのだそう。
現在作っているフレーバーは『ペッパー風』、『パルミジャーノ風』、『シェーブル風』、『サンクロレラ入り』、『胡桃とドライフルーツ』の5種類。
ディナーコースの前菜盛り合わせにいずれか2種類がつく他、追加メニューとして『ヴィーガンチーズ盛り合わせ』(4個 600円/8個 1,200円)をオーダーできます。
また、テイクアウトやオンラインショップでも購入可能です。
今回は『胡桃とドライフルーツ(写真上段中央)』と『シェーブル風(写真下段中央)』をいただきました。どちらもかなり舌触りがなめらかで、クリームチーズのような柔らかめの食感。
『胡桃とドライフルーツ』は黒っぽい見た目から想像できない、甘酸っぱいさわやかな味わいが印象的。個人的にはとても好きな味でした。
『シェーブル風』は表面が黒っぽい実際のシェーブルチーズに近づけるため、竹炭を使用しインパクトのある見た目。
シェーブルとはヤギ乳のチーズのことで、独特のクセがあります。ヴィーガンチーズでは、にんにく風味でクセを表現。お酒との相性は抜群です。
『菜食料理エッフェ』では、フランスでのワイン生産資格を持つ金井麻紀子氏がコレクションした『マキコレワイン』を取り扱っています。
生産過程からできあがりまで、全てを吟味されてセレクトされたこだわりのワインです。
こちらは『レルクレッツェ サンジョベーゼ』という赤ワイン(グラス550円)。どっしりした味わいで、チーズとよく合います。
パスタやピザのイメージが強いイタリアンですが、藤松さんいわく、一品料理が多く基本的にオリーブオイルを使うなど、ヴィーガンと相性が良いのだそう。
食材から調理方法、盛り付けまで、「食べ物で身体は変わる」という店主の思いが丸ごと込められたフルコース。おいしく丁寧に食事を楽しみたい特別な日や、大切な人との時間を過ごしたい時にはぴったりですよ。
【店舗詳細】
菜食料理エッフェ
住所:京都府京都市下京区鍵屋町通烏丸西入る鍵屋町327-2
電話番号:075-708-6978
営業時間:11:30~14:30(L.O.13:30)/18:00~21:00(L.O.19:30)
※ディナーは当日17:00までに要予約
※ディナータイムの最終入店は19:00
定休日:月曜・火曜(祝日営業、翌日振替休日、不定休あり)
※コース料理の内容は季節により異なる場合があります。
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文/さとみ縁
【画像】菜食料理エッフェ/さとみ縁
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