美しい山々や川、北には海と多くの自然資源に恵まれた都市、京都。自然と歴史・文化が融合し、長きにわたって日本の中心地として栄えてきました。
連載『きょうとの自然とくらす』では、自然と調和し日々を歩む京都、京都の自然と共に生きていく知恵や工夫について発信していきます。
今回は、京都の特産物、春に旬を迎える“京たけのこグルメ”をご紹介します!
京都のたけのことは?
![京たけのこ白子](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/04/b5f05bb85188b9e7f624686a247b01d0.jpg)
春の訪れを告げる野菜として知られる“たけのこ”。成長が非常に早いため、たけのことは芽が出て10日以内のものを言い、限られた時期のみ味わうことが許される“旬”の食材です。
![たけのこ農園の藪](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/03/re_pixta_30458860_M.jpg)
なかでも京都の乙訓地区のたけのこ『京たけのこ』は『白子たけのこ』とも呼ばれ、その大きさ、柔らかさ、風味から日本一と称されることも。えぐみがなく、上質な風味を持つ京たけのこは、地元の農家の何年にもわたるたけのこ農園の整備によって育まれています。
![白子たけのこの穂先](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/03/re_pixta_76666716_M.jpg)
毎年3月から5月になると、しっとりと水分を含んだ土から掘り出されるたけのこは柔らかく、色白で肉厚かつ豊かな香りを持ちます。
![竹の子お刺身](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/04/038b798402109b387d992c6c97c7bdc8.jpg)
京都の人々の知恵と工夫が凝らされている京たけのこは、『京のブランド産品』として認定され、京料理の一角を担っています。古くから食されている若竹煮や田楽などに加え、料理人たちによって創作された魅力的なたけのこ料理が、次々と出てきています。
きょうとくらす編集部おすすめのお店
京都ではさまざまなたけのこ料理が味わえますが、今回はきょうとくらす編集部がおすすめする3店舗をご紹介します!
(1)明治5年創業! たけのこ料理の伝統を引き継ぐ「たけのこ料理 京都 うお嘉」
![うお嘉 玄関写真昼間](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/03/ed7e797fc561d6edcc166ea25e850bfd.jpg)
最初にご紹介するのは、『たけのこ料理 京都 うお嘉』(京都市西京区)。
![うお嘉室内](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/03/batch_390-9040_IMG.jpg)
奥座敷や明治時代に建築された部屋など、歴史を感じることができる雰囲気の中で、春限定のたけのこ料理を楽しめます。
![たけのこ(筍)弁当](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/03/ff3323e8e40f28356dfdec409d422fdc.jpg)
『たけのこ(筍)弁当』(6,655円 ※サービス料込)は、たけのこがちりばめられた春限定のお弁当。
お造り・焚き合わせ・木の芽和え・田楽・天ぷら(別盛り)・たけのこご飯のセットを、和室でゆっくりといただけます。
※『たけのこ(筍)弁当』は平日と祝日のみの提供。
![たけのこ会席匠コース](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/03/batch_390-9063_IMG.jpg)
『たけのこ会席 匠(たくみ)コース』(24,200円 ※サービス料込)は、上質なたけのこがふんだんにちりばめられた全12品の会席コース。
焼きたけのこ、たけのこの刺身、鏡煮など、『たけのこ料理 京都 うお嘉』のたけのこ料理を余すことなく味わえるコースです。
【店舗詳細】
たけのこ料理 京都 うお嘉
住所:京都府京都市西京区大原野上里北ノ町1262
電話番号:075-331-0029(受付時間 10:00〜19:00)
営業時間:11:30~22:00(入店は20:00まで)
定休日:月~木曜の間で不定休
(2)産地だからこそできる京懐石!「日本料理 竹茂」
![竹茂外観と店内](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/03/restaurant_img001-tile.jpg)
『日本料理 竹茂』(長岡京市)は、華やかな京都市内の喧騒から少し離れた場所に店を構えています。
落ち着いた雰囲気の中で、旬の素材を活かした、心のこもった京懐石をいただけます。
![筍懐石](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/03/menu03_img002.jpg)
『筍懐石』(9,680円)は、3月下旬から5月上旬にかけて提供される期間限定のメニュー。
店舗のある長岡京市は京たけのこの産地として有名で、店主は毎朝市場へ足を運び、厳選した食材を仕入れ、朝掘りたけのこをすぐに湯がいているのだとか。
たけのこのステーキや海老挟み蕎麦粉揚げなど、新鮮な朝掘りたけのこを使用したさまざまな京料理を楽しめます。
![筍ミニ懐石](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/03/menu03_img003-tile.jpg)
『筍ミニ懐石』(6,050円)は、より手軽にたけのこ料理を楽しめる一品です。たけのこの炊き合わせやてんぷらなど、たけのこを使った料理がコンパクトに楽しめるメニューとなっています。
【店舗詳細】
日本料理 竹茂
住所:京都府長岡京市八条ヶ丘2-6-5
電話番号:075-953-2350
営業時間:昼席 11:30~14:00、夜席 17:30~21:30
定休日:水曜日(祝日は営業)
(3)最上級の白子たけのこを堪能!「京料理 いっぷく亭」
![いっぷく亭外観1](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/03/2c43b45302eb655dd6b3a2268b7d42e7.jpg)
西山三山(光明寺、楊谷寺、善峯寺)の中央あたりに位置する『京料理 いっぷく亭』(長岡京市)は、本格的な京料理を提供している料亭です。
創業は昭和47年。こちらでは、伝統的な技法と厳選された食材を組み合わせた京料理を味わえます。
![たけのこ姿焼き](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/03/batch__1F_3115.jpg)
一番人気のメニューは、朝掘りたての『白子たけのこ』を丸ごとオーブンで焼き上げ、山葵塩や特製付けたれでいただく『たけのこ姿焼き』(1,500円~2,200円)。
最上級の『白子たけのこ』の風味・甘味・食感を一番ストレートに味わえる逸品で、懐石コースに組み込まれています。
![白子たけのこ懐石 特選](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/03/1F_3129-tile.jpg)
『白子たけのこ懐石 特選』(11,550円)は、その日に採れた最上級の『白子たけのこ』を使用した豪華な懐石。絶品『たけのこ姿焼き』付きで、希少な『白子たけのこ』を満喫できます。
![白子たけのこ重膳](https://kyotokurasu.jp/uploads/2024/03/batch__MG_3895.jpg)
昼限定のお得な『白子たけのこ重膳』(5,940円)は、『白子たけのこ』をふんだんに使用した一品。名物の胡麻豆腐、たけのこの刺身、土佐煮、揚物、八寸(たけのこ時雨煮、たけのこ木ノ芽和えほか)、たけのこ御飯、若竹の吸物、デザートが付いています。
【店舗詳細】
京料理 いっぷく亭
住所:京都府長岡京市粟生川久保3
電話番号:075-954-7777
営業時間:11:30~15:00、17:00~21:30
定休日:火曜日(不定休あり)
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文/きょうとくらす編集部
【画像・参考】たけのこ料理 京都 うお嘉/日本料理 竹茂/京料理 いっぷく亭
PIXTA(ピクスタ):hungryworks/mOnks
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