日本有数のパンの消費量が多い都市・京都に生まれ育ったパン大好きライターのみやこです。
連載『きょうとのパンとくらす』では、これまで150店舗を超えるパン屋さんを訪れた筆者がおすすめするパン屋さんを紹介します。
さて、今回紹介するのは、大徳寺からほど近い場所にあるパン屋さんです。
一度聞いたら忘れられない少し変わった店名
市バス・建勲神社前停留所から、北大路通りを西に徒歩約2分の場所にあるパン屋さん『雨の日も風の日も』。
一見するとパン屋さんとは思えない、少し変わった店名と外観のため、初めて訪れる際に気付かずに通り過ぎてしまう方も少なくないのだそう。
宮沢賢治の有名な詩『雨ニモマケズ、風ニモマケズ』の世界観が、パン職人としてのご主人の信念と重なったことで、『雨の日も風の日も』という店名にされたのだそうです。
木の温かみを感じる店内
木を基調とした店内は、昭和の小学校をイメージしており、シンプルで落ち着いた雰囲気が広がっています。木のぬくもりが、まるで昔懐かしい学校の教室にいるかのような心地よさを感じます。
過度な飾りつけを控えることで、パンそのものの魅力が際立ち、並べられたパンが一層おいしそうに見えますね。
木製のショーケースに並んだパンは、お好みの種類を店員さんに伝え、取ってもらうスタイルです。
おすすめのパンをご紹介
今回は、筆者がおすすめする3種類のパンをご紹介します。
(1)雨風フレンチ
『雨風フレンチ』(173円)は、店名をあしらったインパクト抜群のフレンチトーストです。一般的には厚めにカットされたパンを使うことが多いフレンチトーストですが、こちらは食パン一切れサイズで提供されます。
絶妙な甘さが特徴で、見た目の魅力だけでなく、味もとてもおいしい一品です。
(2)めんたいフランス
『めんたいフランス』(227円)は、フランスパンにたっぷりの明太バターを塗り込んだパン。小麦の風味豊かなフランスパンと明太子のピリ辛な味わいが絶妙で、表面はざっくり、中はしっとりとした生地の食感もたまりません♡
(3)上弦の月
『上弦の月』(346円)は、クロワッサン生地にたっぷりのくるみとマンゴーをトッピングした、コンテストで金賞を受賞したこともあるパン。ザクザクとしたクロワッサンの食感と、香ばしいくるみの風味がとても良く合います。
さらに、マンゴーの甘酸っぱさがアクセントとなり、味わいに深みと変化をもたらしてくれます。
大徳寺の近くにある『雨の日も風の日も』は、京都の中心部から少し離れた場所にありながらも、「とてもおいしい」と評判のお店です。気になる方は、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
【店舗詳細】
雨の日も風の日も
住所:京都府京都市北区紫野東野町6
電話番号:075-432-7352
営業時間:8:00~18:00
定休日:月曜日・木曜日・日曜日は商品限定で営業
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取材・文/みやこ
【画像】みやこ
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