京都は街から山や川が近く、お散歩したり、山に登ってリフレッシュするのにぴったりな場所です。アウトドアで京都の自然を味わってみませんか?
きょうとくらすでは毎月一回、アウトドアの達人で花背山の家 顧問 安田公一が、アウトドア初心者から、もっともっと楽しみたい人に向けて、ちょっとしたコツや奥深い魅力をお伝えします。今回は初心者でも始めやすい京都の山歩きスポットをご紹介します。
音羽山
「冬って山登りできるの?」という素朴な疑問に答えますと積雪があれば滑り落ちる可能性があるため危険です。なので、装備が必要で積雪のない山を選ぶことが重要になります。
冬でも行ける低山の山歩きを10回シリーズでご紹介します。
基本は、初心者向けで親子(小学生以上)でも行けるような公共交通機関のアクセスが良く安心して登ることができる場所を選びました。ガイドブックでは紹介されないポイントなどを意識して紹介していきます。
絶景ポイント
頂上から右に大津市、琵琶湖、左に京都市内が一望できます。
音羽山の位置
京都市山科区と滋賀県大津市にまたがる音羽山です。東山連峰に連なりなります。登りやすい山で道標が沢山あります。頂上が眼下に広がる絶景の琵琶湖、大津市、京都市と望めます。正面は比叡山、左には愛宕山、右には蓬莱山が見えます。12月に上りましたが、三山とも頂上付近は白くて雪が積もっていました。
登り口・アクセス
京阪電車の京津線「大谷駅」下車。日本一のウナギで有名な老舗料理屋さんの前を過ぎてすぐに音羽山の登り口の道標があります。陸橋を渡れば、あとは頂上近くまで一本道です。頂上近くの道標には①大津方面、②石山寺方面、③山科方面、④醍醐方面の分かれ道(展望パノラマコース)があります。帰り道は必ずここに戻り、どのコースを取るかをご自身で判断して行動してください。もちろん、来た道を戻るのが一番安全です。
4つのコース
①大津コース:三井寺(園城寺)、近江神宮の見学をして帰路へ。
②石山寺コース:源氏物語の紫式部ゆかりの花の寺を見学して帰路へ。
③山科コース:牛尾観音、音羽のなど見事な十滝が見られます。
④醍醐コースは、高塚山(485m)近くから横峯峠を越えて上醍醐へ行かなければならず、かなりの距離を覚悟して下さい。
注意・絶対ダメ・危険個所
音羽山頂上から来た道の反対を下るのは危険です。道なき道で沢下り状態で2カ所の名もない滝があり崖など大変危険な道です。倒木が有り、しばらく入っていない所です。昔は経験者が下ったようですが、赤いテープが付いているので、途中からなくなり迂回しても急斜面のため、命の危険があります。絶対に行かないようにしてください。
秋の季節を感じ自然に親しみながら親子で遊ぶことを大切にするという観点からいくつかの枯れ葉・落ち葉遊びをご紹介していきます。
小学生の低学年だけで山や野原に行くのは危険を伴います。街中でもたくさんの木に触れる機会のある公園や街路樹に視線を向けて、親子で出来る遊びを体験してみてください。
持ち物
両手が開くようにリュックを背負ってください。飲み物、タオル、お弁当、飴やチョコレート、タオル、帽子、軍手、防寒具、雨具、携帯電話や自分が必要と思うもの。
出発時間や所要時間
朝10時に大谷駅、11時過ぎには頂上に到着。お昼ご飯を食べて下山しましょう!
安田 公一(やすだ こういち)花背山の家 顧問 通称:ハムさん
京都市立学校教員として勤務した後、平成7年~10年文部科学省よりシンガポール日本人学校に海外派遣主任教員として赴任。小学生からボーイスカウト活動を行い、海外初のボーイスカウト日本連盟隊を結成、初代国際隊長。帰国後、平成10年京都市教育委員会 花背山の家 指導主事、首席指導主事、課長、所長、2024年4月より顧問。佛教大学教育学部 特任教授として野外教育を広める。文科省 中教審 体験活動委員会委員。教育学修士(心理学)、バレーボール国際コーチ、京都府成年男子バレーボールチーム監督、趣味はバンド活動(ドラム)ライブで活動中。
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【画像】花背山の家