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雨の日だからできるゲーム ハムさんの“アウトドアを楽しもう!”【きょうとくらすコラム】

京都は街から山や川が近く、お散歩したり、山に登ってリフレッシュするのにぴったりな場所です。アウトドアで京都の自然を味わってみませんか?

きょうとくらすでは毎月一回、アウトドアの達人で花背山の家 顧問 安田公一が、アウトドア初心者から、もっともっと楽しみたい人に向けて、ちょっとしたコツや奥深い魅力をお伝えします。今回は雨の日の遊び方をご紹介します。

雨の恵み

雨は人間にとって厄介者ですか?

気象予報士は梅雨が近づくと、残念そうな声で雨の予報を伝えることが多いので「雨が降るのは残念」という印象がついてしまいます。しかし、自然界はどうでしょう。雨が草花や野菜を元気に育て、土の中に住む生き物達に生きる水を与え、ダムに雨水を溜めることで、日照り続きでも人間の生活に滞りなく水を与えてくれています。世界には水不足で困っている国もたくさんある中、私たちは「雨の恵み」を受けて生活ができているのです。

画像:花背山の家

私たちの生活を支えてくれている雨の恵みを、目で見て、触って、遊びを通して体感してみましょう!一言で言えば「雨だからこそ楽しむ」なのです。

あなたは、子どもの頃に水たまりにジャブジャブ入るのが楽しくて、ジャンプして泥水を飛ばして水浸しで遊んだ経験はありませんか?

雨の日のアウトドアは普段見られない景色や体験が出来るので楽しいのです。でも、晴れの日に比べると危険も多く‟何に注意するべきか”を事前に知っておくことが必要です。事前準備も十分に行う必要があります。

「雨だからこそ」を合言葉にして活動しましょう。

雨の日のゲーム

 子ども達の雨の日に遊ぶいくつかゲームを紹介します

ぬれぬが勝ち(濡れないリレー)

画像:花背山の家

ブルーシート(ナイロンふろしき)の下に人が入り、濡れないようにしてリレーをするゲーム

  • 5人1組くらいでブルーシートの下に入る
  • 下に入る者は頭に更紙を付ける(針金で輪を作りティッシュに貼るのもよい)
  • 他の4人は4隅を持って走る
  • 頭に付けた紙をバドンがわりにする
  • 早さと濡れ具合で判断して勝敗を決める

早さより、いかに濡れないようにするかが勝敗の分かれ目です!
更紙は濡れるとすぐに色が変わり、よくわかりますよ。

注)雨天時の走りは滑りやすいので、場所と距離と障害物をチェックしてください。

雨から胸を守れ!(雨中フライテント立て競争)

画像:花背山の家

酢で点数を書いた紙を胸に貼り、その紙を濡らさないようにして、フライテントを立てるゲーム

  • 参加者を5~10人でグループに分ける
  • 酢で点数を書いた紙を洗濯ばさみで胸に貼る(事前に乾かしておく)
  • 合図により一斉にフライを立てる
  • フライテントが立てられたら、その中に入る
  • フライテントを立てた早さと、雨に濡れて浮かび上がってきた点数により勝敗を決める

水集めゲーム

画像:花背山の家

『雨から胸を守れ!』ゲームが終わった後にできるゲームです。

フライテントの上に溜まった雨水をうまく下に落とす

  • 落ちてきた雨水を空き缶などで上手に受け取る
  • 大きな空き缶に集める
  • たくさん集まったグループが勝ち

雨水に反応させる様々な方法

画像:花背山の家
  • 更紙の利用 雨水で濡れれば色が変わる
  • 酢の利用(酸の水溶液ならOK)白紙に酢で書き、乾かしておく。水に濡れると浮かび上がる

(薬品を1:1で混ぜて水溶液を作ります)

  • タンニン酸と硫酸第二鉄アンモニア 塗った所が濡れれば『黒色』になる
  • サルチル酸ナトリウムと硫酸第二鉄アンモニア 塗った所が濡れれば『赤色』になる
  • フェロシアン化ナトリウムと硫酸第二アンモニア 塗った所が濡れれば『青色』になる

水溶液で紙に文字を書いて、乾かした後雨にぬらすと隠れた文字が浮かび上がります。

洗い出しゲーム

画像:花背山の家

数枚の画用紙に油性ペンで文字を書き、同系色の絵の具で塗りたくる。その画用紙を擦らない様に雨水で洗い流す。隠された文字を繋ぎ合わせると一つの言葉になる。早く解読できたチームの勝ち。

のれんを切るな

画像:花背山の家

 傘の4か所に紙テープをつけて、規程コースを歩く。雨やしずくに濡れて切れないようにする。

  • グループ全員の傘の4か所に紙テープをつける
  • グループ毎に決められたコースを歩く
  • 雨やしずくによってテープが濡れる。その水の重みで下に落ちるが、歩き方等、グループで考え、協力して紙テープを多く残す。

注)1.落ちた紙テープは拾いましょう
  2.紙テープは傘の先でつきさしてて、留める程度にしておく
  3.紙テープのかわりにセロハンテープを軽く貼ってもよい

浮いたピンポン玉

画像:花背山の家

傘の6か所に取り付けられた紙コップの中からピンポン球を雨水で外に出すゲーム。

  • グループが傘を持つ。その1本の傘の6か所に紙コップをつるし、その中にピン球を入れておく
  • グループで協力して、雨水を早く紙コップに集める
  • 紙コップの中に水が溜まって、6か所のピン球が全部落ちたところが勝ち
画像:花背山の家

大人の場合は「雨音に耳を傾けて何もしない」でも大丈夫です

雨の日は晴れの日に比べて「かおり」を感じます。コーヒーの香りに癒されるも良し、好きなクラシックを聴くも良しです。

また、レインウェアや長靴、防水帽子など自分のとびっきりのお洒落なお気に入り雨具で活動すれば、雨が待ち遠しくなるのではないでしょうか!

安田 公一(やすだ こういち)花背山の家 顧問 通称:ハムさん

京都市立学校教員として勤務した後、平成7年~10年文部科学省よりシンガポール日本人学校に海外派遣主任教員として赴任。小学生からボーイスカウト活動を行い、海外初のボーイスカウト日本連盟隊を結成、初代国際隊長。帰国後、平成10年京都市教育委員会 花背山の家 指導主事、首席指導主事、課長、所長、2024年4月より顧問。佛教大学教育学部 特任教授として野外教育を広める。文科省 中教審 体験活動委員会委員。教育学修士(心理学)、バレーボール国際コーチ、京都府成年男子バレーボールチーム監督、趣味はバンド活動(ドラム)ライブで活動中。

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文/安田公一

【画像】花背山の家