KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。
2024年3月9日(土)の放送では、シェフパティシエ・的場勇志さんに話を伺いました。
Profile:シェフパティシエ・的場勇志さん
今回ご紹介する的場さんは、『京ばあむ』などで有名な『美十』のシェフパティシエ。『神戸国際調理製菓専門学校』を卒業後、洋菓子店などで経験を積んでいます。
休日は、あめ細工の参考になるものを求めて百貨店や動物園へ出向いているそうです。
『atelier京ばあむ』に飾ってあるあめ細工は、『クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー』の日本大会で金賞を受賞した作品。くじらや自然界が機械化された世界をイメージしたそうで、迫力のある魅力に誰もが引き込まれること間違いなしです。
製菓の道へ
京都府京丹後市出身の的場さんは、和食の料理人だった父親の背中を見ていたこともあり、小さい頃からモノ作りが好きだったんだとか。
高校2年生のときにふとお菓子を作りたいと思い始めた的場さんは、両親を説得。「飲食の世界は甘くない」と猛反対されましたが、最後までやりぬくことを条件にようやく認めてもらえたと言います。
『神戸国際調理製菓専門学校』へ進学後、お菓子作りは思っていた以上に失敗することを実感した的場さん。しかし、諦めるどころかのめりこんで誰よりも一番吸収していきたいという気持ちに変わっていきました。
あめ細工はカリキュラム自体には入っていなかったものの、外部からきた講師の先生の授業を受けたことからどんどんあめ細工の世界に引き込まれていったんだとか。
次の進路を決めていく中で、学校の先生から『パティスリー・ナチュール・シロモト』を紹介されて研修へ。
研修の初日に働きたいと伝えたところ、すぐに就職が決まったそうです。
諦めない気持ち
入社して3年目、21歳で全国コンクール4位に入賞したことを皮切りに、毎年大会に出場して実績を積んでいた的場さん。
25歳のとき、『ルクサルド・グラン・プレミオ』で優勝を果たしたあと、夢見た世界大会への出場を決意します。
世界大会へ向けて技術や見せ方、色合い、味覚のセンスはもちろんのこと、先輩たちからの「行きたいやつが行く」というアドバイスを受け、人間的な部分も磨いていったそうです。
10年間チャレンジを続け、5回目の挑戦で優勝してついに日本代表に!
現在は、2025年1月に予定されているフランス本戦を前に行われるアジア予選に向けて準備を進めているそうです。
的場さんを表すことば
今回の“的場さんを表すことば”は、『行け↑↑』です。
世界大会本戦やアジア予選など、大きな大会でどんどん結果を残していってほしいですね。
【店舗情報】
atelier京ばあむ
住所:京都府京都市南区西九条高畠町1
電話番号:075-585-3795
営業時間:【ショップ・工場見学】10:00〜18:00【カフェ】11:00〜18:00(L.O. 17:30)
定休日:なし
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文/sumire
【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2024年3月9日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。