KBS京都で放送中の『谷口流々』。
谷口キヨコが、京都を中心に活躍する人々の仕事現場に足を運び、十人十色の人生哲学を紐解いていきます。
2024年7月27日(土)の放送では、野球部監督・片山正之さんに話を伺いました。
Profile:野球部監督・片山正之さん
今回ご紹介する片山さんは立命館大学硬式野球部の監督。高校時代は兵庫県代表として甲子園に出場したのち、立命館大学硬式野球部に所属。社会人では、31歳までトヨタ自動車硬式野球部で活躍しました。
扇の要として
小学4年生のとき、父親から古いグローブをもらったことが嬉しく小学5年生から野球を始めたという片山さん。
小学生の時はピッチャーだったものの、中学からはキャッチャーに選ばれ、そこから31歳までキャッチャーとして活躍しました。
当時は苦しいことも多かったそうですが、高校で甲子園に出場し“兵庫県でNo.1のキャッチャー”と呼ばれるまで成長。
そこからキャッチャーをやっていてよかったと思えるようになったそうです。
その後、複数校からスカウトがあった中、立命館大学からの推薦を受け進学を決意。三年生と四年生の春季で関西六大学リーグに優勝し、全国大会へと出場します。
大学卒業後は、さまざまな企業から声がかかっていたものの、先輩からのアドバイスを受けてトヨタ自動車へ就職。
1日仕事をして夜練習をするという日々を送っている中、元プロ野球選手の古田敦也選手の入団が決定。
それを機に、31歳で現役を引退し、コーチに就任して古田選手を2年間支えプロへの道をサポートしました。
トヨタイズムを野球に
コーチを7年勤めた後、監督としても3年勤めた片山さんは、『トヨタ生産方式』を野球に応用し指導してきました。
例えば、「なぜ勝てない?」を追求することを大切にしています。それは、「なぜ?」を5回繰り返す究極の問題解決を大切にするトヨタ自動車の企業理念に通ずるのだそう。野球においてもなぜ問題が起きたのかを提起し、原因をどのように解決していくかという指導法を取り入れているのだといいます。
また、トヨタの現場は整理整頓され清潔感が保たれているのだとか。
トヨタの車のように品質のいい野球を行っていくために、片山さんはグラウンドをきれいに保つ“整理・整頓・清掃・清潔”を大切にしています。
さらに、“ムダ・ムラ・ムリを取り除く”ことを意識している片山さん。グラウンド整備から練習まで、ムダを省き練習の質を上げていくことを意識しているそうです。
立命館で再スタート
立命館大学の監督に就任した片山さんは、まず“整理・整頓・清掃・清潔”から徹底的に指導していきました。「誰でもできる当たり前のことを誰でもできないほど徹底してやろう」を大切にしています。
社会人野球との練習などの経験も経て、選手に伝わり始め、少しずつ野球部の質も向上していったと言います。
また、「社会に役立つような人材を育成したい。」と話す片山さん。
例えば、面接で「160kmの球を投げれます」と言うのではなく「160kmの球を投げるために、どのように努力をしたか」と、結果を残すまでに頑張ってきたことを言語化できる人になるよう、日々部員たちと向き合っているそうです。
片山さんを表すことば
今回の“片山さんを表すことば”は、『やっててよかった』です。
さまざまな経験を経た片山さんだからこそできる指導で、今後も多くの選手を生み出してほしいですね!
番組動画もチェック
関連記事:子育てする女性がもっと働きやすい社会へ。安心できる環境づくりを行う「保育パフォーマー」
【画像・参考】谷口流々(毎週土曜日9:30~10:00) – KBS京都
※この記事は、2024年7月27日(土)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。