テレビ番組

ビジネスでも役立つ! 千利休の子孫から学ぶ「まとめ~茶の湯から学んだこと~」

KBS京都で放送中の『きょうと経済テラス「キュンと!」』。

今回は、2025年3月28日(金)に放送された『お茶ビズ』コーナーから、“ビジネスで使えるお茶のマナー”をご紹介します。

主に茶道関係の書籍を出版している『淡交社』の社長で、茶人でもある伊住公一朗さんがKBS京都・相埜裕樹アナウンサーに伝授してくださいます!

伊住公一朗さんとは?

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

京都市北区にある『淡交社』。社長の伊住公一朗さんは千利休の子孫でもあります。ビジネスや実生活にも役立つ茶室でのマナーを教えていただきましたよ!

今回は、集大成ということで、相埜アナがこれまで学んだことを活かして茶席の流れを振り返りました。

茶席でのお客の所作

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

茶道では、お茶室に入る前に待合に通されます。待合では、亭主がしつらえた掛け軸などを拝見しながら、茶室に向けて心を整え、準備を進めていきます。

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

続いて席入りです。お茶室に入る際は、必ず座って襖を開けます。相埜アナしっかりできていますね!

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

席入りの後は、床の間の前に進み、床の間に一礼して掛け軸と花を拝見します。掛け軸とお花から亭主のお茶席に込めた気持ちを感じ取ることができます。

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

暫くすると亭主が茶室に入ってきて、正客と挨拶を交わします。

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

お菓子は懐紙にのせていただきます。今回のお菓子は、蝶々をかたどったもの。「この企画が始まった時、相埜アナはまだサナギでした。春の訪れと共に、蝶々へと羽ばたいてほしい」という伊住社長の想いが込められているそう。粋な計らいですね。

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

お菓子をいただいた後、亭主によるお点前が始まりました。流れるようにお茶を点てる姿に、思わず見入ってしまいます。

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

いよいよお茶をいただきます。茶碗を右に2回まわし、茶碗の正面を避けていただきます。飲み終えたら、茶碗を左に2回まわし、茶碗などお道具を拝見。相埜アナも教わった通り、綺麗な所作で臨めました。

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

所作はもちろん、相手への配慮や感謝の気持ち、そして五感を大切にすることが、お茶の世界では大切であり、ビジネスにも生きていきます。お茶は様々な文化が揃った総合芸術であり、それぞれの文化の良いところを現代に生かすことができます。

今月の言葉

画像:KBS京都『きょうと経済テラス「キュンと!」』

今月の言葉は‟相客に心せよ”です。

お茶の世界において、相手のことを考えてお道具や空間を整え、お茶を点てるなど、一連の全てのことは相手があって成り立つものです。相手のために何ができるかを考えることは、ビジネスにおいても同様です。クライアントが何を考えているのか、お客様がどのような商品を求めているのか、様々なことに思いを巡らせ、相手を思いやりながらしっかりと仕事を進めていくことが大切です。

文/きょうとくらす編集部

【画像・参考】
※この記事は、2025年3月28日(金)放送時点の情報です。