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【ひらがな】いつから?どう教える? 元保育士ママが教える勉強のコツ

小学生になると、入学してすぐに習うのが“ひらがな”。「うちの子まだ書けないわ」「教えても子どもが覚えたがらない……」など、悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

今回は、元保育士のライター・みらいが“小学校に上がる前に、どこまでできたらいいのか”、“ひらがなへの意欲を高めるには何をしたらいいか”をお伝えしていきます! 小学校入学を控えている子どもがいる方は要チェックです◎

文字を覚えて欲しいなら敏感期がチャンス!

勉強する親子
画像:polkadot_photo/Shutterstock

一般的には4歳〜5歳頃にひらがなに興味を持ったり書けるようになる子が多くなってきます。親としては、周りの子が字が書けるようになってきたと焦ることがありますよね。でも、子どもによって字に興味が湧いてくる時期が違います。

我が家では、女の子が2人いますが、特に興味を持ってもらうために意識していたことはありませんでした。それには、子どもにはモンテッソーリ教育で言う“敏感期”というのがあるからです。

ひらがな
画像:Hakase_420/Shutterstock

敏感期とは、”特定のものに興味を持って夢中になる時期”のことです。筆者がこれを感じたのは、年中の時にお友達から手紙をもらうようになった時でした。お友達に手紙を書きたくて、「ママ、“お”ってどうやって書くの?」など聞かれるようになりました。

この時に、筆者はひらがなドリルを机の上に置いておきました。特に「ドリル買ってきたからやろうね」とは言わず、ただ置いただけです。すると、それを見た子どもは、何も言わずともドリルをやり始めたんです!

こうした敏感期に子どもが興味あるものを用意してあげると、その能力がみるみる上がってくると言われています。個人差があるので自分の子の敏感期を見逃さず見守ってあげましょう。

小さな時から文字に興味を持ってもらうには?

1:お気に入りの絵本を見つける

絵本を読む親子
画像:yamasan0708/Shutterstock

小さい頃から字に興味を持ってもらいたいと思う親御さんも多くいるのではないでしょうか。それには、やはり文字に触れる体験が大切です。

身近にある文字といえば、絵本。たくさんの絵本を読み聞かせしてあげるのもいいですが、その中から子どもが気に入って何度も「読んで欲しい」と言う本はありませんか? 何度も読んであげることで自然と覚えて暗記するところが出てきたり、自分から読みたいと思い始めるきっかけにもなりますよ。

2:ママとお手紙交換

字を書くこども
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お友達から手紙をもらって興味が湧いたと、最初の方でお伝えしましたが、“ママとお手紙交換”というのも一つの手です。手紙をもらうと嬉しいもの。それならママとのお手紙交換も嬉しいですよね。このやりとりが宝物になりますよ。

3:ポスターや名前を貼る

ポスターを見る子ども
画像:maroke/Shutterstock

文字に興味を持って欲しいなら、ポスターを子どもの目の高さに貼っておいたり、お風呂に貼ったりして親子でコミュニケーションをとりながら覚えるのも良いですね。

ポイントは、いつも目につく場所に貼っておくこと。そうすると自然と興味が湧いてきます。あいうえおのポスターもいいですが、子どもの名前を貼っておくことで、自分の名前だと認識し、嬉しくなって文字への興味が湧いてくることもありますよ♡

4:子どもの好きなモノと掛け合わせる

ひらがなを教える女性
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文字に興味を持って欲しいなら、子どもの好きなものと掛け合わせてみるのはどうでしょうか?

友達の話になりますが、電車が好きな男の子がいました。当時、その子は幼稚園の年中。よく電車を見たり、乗りに行ったりしていたそうです。そうすると、だんだん駅の名前を覚えるようになり、駅名なら漢字でも読めるようになったと聞いてびっくりした覚えがあります。

また、子どもが好きなキャラクターの本を買ってあげると、夢中になって読めなかったひらがなを読めるようになったこともありました。

ちなみに、我が家のお姉ちゃんは食べることが大好きだったので、最初に覚えたカタカナはスーパーで買ってあげた“パン”でした。こうやって、きっかけは日常の中に溢れているので、子どもの興味のあることから文字に触れる機会を多く作ってあげることで興味が広がっていくのではないかと思います。

小学校までに最低限やっておいた方が良いことは?

ひらがなで遊ぶ子ども
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最初の方でもお伝えした通り、子どもが入学してすぐに“ひらがな”の学習が始まります。その中でも、自分の名前の書き方を習うことが多いです。自分の名前ならすでにわかっていることが多いので、興味を持ちやすいですよね。

自分の持ち物に名前を書いていることが多いので、入学前に名前だけでも読めるようにしておくと、学校生活で物の管理をする時に困らないことが多いですよ◎

やってはいけないNG行動

ひらがな
画像:Eiko Tsuchiya/Shutterstock

子どもがひらがなを書くようになったら、やってはいけないことがあります。

それは“間違った字を指摘すること”です。「その字違うよ」「ここはこうだよ」などと指摘してしまうと、せっかく書いたのに否定されたと感じてしまい、字を書くのが嫌になってしまいますよね。

なので我が家では、子どもが間違った字を書いていても、間違いを指摘することはありませんでした。とにかく「上手だね〜」と褒めること。今年小学校に上がった下の子は、幼稚園の時に間違った字を書くことがしばしばありましたが、小学校でひらがなを習ってからは間違った字を書くことがなくなってきました。宿題で特に上手にかけた字には花丸をつけてあげると自信がついて「今日は“む”を書いたよ〜!」と楽しそうにプリント見せてくれます。

忘れないで欲しいのはトイレトレーニングと同じで、“焦らないことが大事”ということです。早く覚えたからいいというものでもないので焦らずにその子のペースで見守ってあげましょう。

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文/みらい

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