2024年11月6日(水)、日本海の冬の風物詩“カニ漁”が解禁され、今年はどこでカニを買おうか、食べようかと考えている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、道の駅『舞鶴港とれとれセンター』に店を構える『吉本水産』の社長・吉本泰久さんに“おいしいカニの選び方”を教えてもらいました!
子どもにおすすめの食べ方も教えてもらったのでぜひ参考にしてくださいね◎
活カニを選ぶ際の5つのポイント
まずは生きている(活)カニの選び方のポイントをご紹介します!
(1)腹を見て身が詰まっているか判断
吉本さんが“一番のポイント”と話すのが腹部のチェック。身がしっかりと詰まっているかどうかをチェックするのには甲羅側ではなく腹部が一番よいのだそう。腹部を見てみて、殻越しに隙間がないかどうかをチェックしましょう。
また、腹部の色味も気になるところ。活カニの場合、水槽内で動き回ることで黒くなることがあるので、黒みがかっていても問題がないことも。しかし、生の死んでしまったカニは時間がたつと足元あたりから黒ずみ出す場合があるので要注意です。
(2)重さをみてみよう
カニは見た目が同じようなサイズでも重さが違うことが多々あります。多い方が中身が詰まっているので、お店の人にお願いして重さを比べてみましょう。
その際のポイントは、必ず“片手で一匹ずつ”量り比べるようにしましょうね。
(3)甲羅の硬さをチェック
あまり市場に出回ることはないそうですが、水ガニ(脱皮したてのカニ)でないかチェックしましょう。水ガニは殻だけが大きく身入りが悪くなりがち。触ってみてボコボコしているのであれば要注意です!
(4)臭いに注意
絶対に選んではいけないというのが、生のカニでアンモニア臭がするもの。生きている元気なカニは決して腐ったような臭いはしないのだそうです。
(5)甲羅の黒いブツブツ
カニの甲羅に黒いブツブツがついているのを見たことがある人も多いのでは? このブツブツの正体はカニビルの卵。カニビルの卵がついているということは脱皮してからしばらく時間が経っている証拠! 身もカニミソもしっかりと入っている可能性が高いのだそうです。
茹でガニを選ぶ際の5つのポイント
続いて、鮮魚店などで茹でた状態で販売されているカニの選び方のポイントをご紹介します!
(1)いつ茹でたものかお店の人に聞いてみよう
カニは茹でたその日・翌日に食べるのが一番! それ以降は徐々に水気が抜けてしまいパサパサしていってしまうのだそう。
吉本さんにおすすめの購入方法を尋ねると、調理してくれるお店であれば、活きたカニをセレクトし、店頭で茹でてもらい持ち帰るのが良いとのことでした。
(2)腹を見て身が詰まっているか判断
活カニの場合と同じく、茹でガニも腹部で身入りが予想できます。活カニよりも茹でガニの方が分かりやすいそうで、茹でて殻が透けているようなら身が入っていない証拠。腹部が全体的に濃い色味(茶色っぽい)方が身が入っていることが多いです。
茹でガニの場合、腹部の黒ずみは古くなってきている可能性があるので注意が必要です。
(3)重さをみてみよう
活カニと同様に、お店の人にお願いして重さをチェックしてみてくださいね。
(4)甲羅の硬さをチェック
活カニと同様に、触ってみてボコボコしないか念のためチェックしてみましょう。
(5)臭いに注意
茹でたての場合は嫌な臭いはないはず。サッと確認することをおすすめします。
比較的安い時期はある?
国産のタグ付きカニは一杯数万円する高価なもの。一概には言えませんが、比較的買い求めやすい時期があるというのはご存知でしょうか?
国産のカニは天候やセリの関係で価格は変動しますが、例年の大まかな傾向でいえば、年末年始は贈り物や正月需要で価格が高騰することが多いのだそう。「時期を選ばず食べたい」という方は、11月中旬頃や、1月下旬~2月上旬が比較的購入しやすい価格になることが多いのだそうです。
また、海外産の冷凍カニの値段は1シーズンを通して変わることは少ないのだそう。確約はできませんが、購入の際に参考にしてくださいね。
子どもにおすすめの調理方法は?
吉本さんに“子どもにおすすめの食べ方”をたずねると、大人と変わらず茹で、しゃぶしゃぶ、焼き、蒸しとシンプルにカニの旨みを楽しめる調理方法がおすすめとのこと!
特に焼きガニは家庭でもホットプレートやフライパンで調理でき、とっても簡単! 焼くだけで旨みがぎっしりと凝縮され、甘みが増すので子どもにぴったりです。
今回教えてくれたプロ
今回、教えてくれたのは『吉本水産』代表取締役社長の吉本泰久さん。
『吉本水産』は道の駅『舞鶴港とれとれセンター』で鮮魚店と飲食店『とれとれ寿司』を営業。舞鶴の豊かな自然が育んだ海の幸を種類豊富に提供しています。
脂ののった鯖と大葉、生姜が巻き寿司となった『焼鯖巻』は同店の名物で、お土産としても大好評。威勢のいい店員さんがお出迎えし、一緒に海産物をセレクトしてくれますよ。ぜひ一度訪れてみてくださいね。
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取材・文/きょうとくらす編集部
【画像】きょうとくらす編集部/株式会社吉本水産/Shutterstock:mnimage、Light-Win、mujijoa79、kazoka