いよいよ出産予定日が近づいてきたときにやっておきたいのが、入院の持ち物の準備!
妊娠37週0日から41週6日までの出産を正期産といい、赤ちゃんが産まれるのに理想的な時期と考えられています。分娩の多くは正期産となりますが、予期せぬ早めの入院なども起こりうるのが現実。「予定日まではまだ時間あるし!」と、先回しにせず、お産入院に向けて早めの準備をしておくと安心ですよ。
では、「何を準備したらいいの?」という方のために、京都で現役助産師として活動している筆者が“入院時の持ち物リスト”をご紹介します。出産する病院・クリニックでも入院時の持ち物の説明がある場合も多いので、そちらと合わせてチェックしてみてくださいね!
入院時の持ち物リスト
まずは、一般的に知られている基本的な持ち物をご紹介します。
- 母子手帳
- 健康保険証
- 診察券
- 現金
- 化粧品・化粧道具
- 携帯電話
- 携帯電話用の充電器
- 筆記用具
- 退院時の服と靴
- パジャマ2〜3枚(授乳用でなくてもOK。前ボタンで全開できるものがおすすめ)
- ハーフトップor産褥用ブラジャー 2~3枚 (乳房がしっかり出せるものがおすすめ)
- 産褥用ショーツ 2~3枚(股布を全開できるタイプを入院時に履いておくことをおすすめ)
- ペットボトル500mlの飲み物を2~3本
自動販売機で飲み物を購入する際など、現金が必要になることもあるので準備しておくと安心ですね。出生届など記入が必要になる書類も何かと発生するのでボールペンなど筆記用具も準備しておくと便利です。
以下は、産む施設によっては準備がある場合もあるため、事前に確認しておくと安心ですよ。施設にない場合は、持っていくと便利です。
- バスタオル
- ハンドタオル
- ティッシュペーパー
- 洗面用具
- スリッパ
- お箸コップ等
助産師がおすすめするアイテム
京都で現役助産師として活動している筆者がおすすめするアイテムを7つご紹介します!
1:ペットボトルにつけられるストロー
陣痛の最中に役に立ちます。横になっていても飲みやすいようにペットボトルキャップと一体になっているなど、ペットボトルにつけられるタイプが便利ですよ。ペットボトルの口とサイズが合わないときがしばしばあるので、サイズの確認をしておくことをおすすめします◎
2:長い靴下・レッグウォーマー
陣痛の最中に体が冷えると陣痛が遠のいてしまうことも。うちくるぶしから指3本上の三陰交を冷やさないことを目安に、足首が隠れる靴下や薄手でもいいのでレッグウォーマーを陣痛中に履いておくことをおすすめします。
3:うちわ
体を冷やさないようにすることがおすすめな陣痛中。しかし実際は、お産に必死なママはとても暑いんです! 絶え間なく汗をかくぐらいになって、やっと赤ちゃんが産まれてくることも。そんなときにうちわの風があればとても心地いいので、付き添いの方にうちわであおいでもらうといいですよ。
4:テニスボール
陣痛が強くなってくると、腰やお尻が痛くなってグッと誰かに押してもらいたい感覚になることがあります。そんなときに、テニスボールでおしりや腰を押してもらうことで、いきみたい感じを逃せたり、陣痛が楽になったりすることも。テニスボールの上に座っておしりや会陰を自分の体重で押さえると楽になることもありますよ。
5:使い捨てカイロ
陣痛がきたときに腰を温めると、陣痛を逃しやすくなって、痛みが和らぐことも。会陰を温めるのもおすすめですよ。低温やけどには注意してください。
6:夜用ナプキン
多くの病院・産院でお産用の大きなナプキンは準備されていますが、枚数が足りなくなることもしばしば。夜用ナプキンを1袋準備しておけば、破水したかも?の時にも使え、お産入院時にも当てていくことで出血や破水時の対応にもなります。入院バックに1袋入れておくと安心です◎
7:骨盤ベルト
骨盤ベルトは妊娠中だけでなく、産後すぐから使用する人もいます。入院中に「持ってくればよかった!」とならないためにも用意を検討してみてくださいね◎
いかがでしたでしょうか。人によって必要なものは異なるので、自分の体調に合わせて入院の準備をするときに参考にしてみてくださいね。
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文/梅田直子
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