こんにちは。新米ライターであり、新米パパのNakamuraです。

連載コラム『29歳、育児はじめました日記』では、新米パパが毎日の子育てを通して“ちょっとずつ父になっていく”リアルな記録をお届けします。
第2回となる今回は、「妊娠中できることは何だったのか?」をテーマにお伝えします。あの日々を振り返ってみたリアルな話をお楽しみください。
妊娠中を振り返る

とにかく妻が多忙だった
我が家は妻の方が激務で、産休に入るまでは帰宅が22時を回ることもしばしば。その一方僕は在宅勤務が中心だったので、基本的に家事は僕の担当です。その点は、妊娠以前から大きくは変わりませんでしたが、僕が家事をすれば妻が楽になったのかというと、そういうわけでもありませんでした。
妻はそもそもが激務。仕事をセーブするのも難しく、せめて仕事以外の時間は休めるよう、衣食住を整えるのが精一杯でした。
共有買い物リストの作成
我が家では妊娠中、買い物リストを夫婦でオンライン共有していました。

こうして“何を・いつ・どこで”買うか、ある程度事前に詰めました。少しでも楽しくできるよう、話し合いはカフェで、おやつでも食べながら。商品の比較や金額計算もリアルタイムに共有できるので、とても便利でした。
実家との距離感を明確に
今は京都在住ですが、僕の地元は福岡県。乳児連れで帰省するには大変な距離です。そのため祖父母には悪いですが、産後落ち着くまでは赤ちゃんを見せに帰れないと伝えていました。「ママの体調が第一」と実家も理解してくれていました。妻もその点は心配していたので、前もって明確にして正解だったと思います。
禁酒・禁煙
我が家はもともと、夫婦共にお酒が好きで喫煙者。もちろん、どちらも妊娠中はNGです。妊娠判明後、妻に続いて僕も禁酒・禁煙をスタートしました。妻が辞めたのだから僕も辞めないと、喧嘩の火種になるかもしれないと思ったからです。
代わりに夫婦の楽しみになったのは、ノンアルコール飲料の開拓! 「ずっとこれでいいんちゃう?」と夫婦で口を揃える程、おいしいノンアルコールビールにも出会えました。
丸坊主
もともと僕は長髪でしたが、妻の妊娠中にバリカンで坊主にしました。出産後は、自分の髪に手間をかけられないと思ったからです。そんな僕の心構えが妻に伝わったかは不明ですが、ドライヤー要らずの頭が育児向きなのは確かです。
初めての妊娠はわからない事だらけ

夫婦共に初の妊娠・出産。例に漏れず僕も、何から手を着けたら……と戸惑いました。ネットは頼りになりますが、情報が雑多で僕はどうも疲れてしまいます。なので妊娠中の情報収集は、行政や民間団体主催のパパ・ママ教室の受講を主にしました。最低限の知識を教室で学び、不足をネットで補う形です。行政主催の講座では、地域ならではの情報が得られるメリットもありました。
妻は仕事が忙しく、体調のこともあるので対面開催なら基本的に僕が出席。Zoomなどオンライン開催のものは、できるだけ夫婦で参加するようにしました。パパのみでの出席は僕以外見かけませんでしたが、平日の昼間でも夫婦揃っての参加者が多く、もはや“子育てはママの仕事”という時代ではないと実感しました。
「わからない」を大切に

妊娠中を振り返って思うのは、わからないことを無理にわかろうとしなかったのが逆に良かったということ。妻のサポートに関して、僕はあえて「言われないとわからない」姿勢を取りました。これは、言われるまで何もしないという意味ではありません。
妻が何に苦労していてどうしたいのか、気軽に口に出せる状態を維持すること。また、妻をしっかり観察し、妻の思いを履き違えないこと。うまくいかないときもありますが、「わからない」を大事にしたことで話し合いの体制を確保でき、家庭内のミスマッチはある程度軽減できたと思います。
妊娠中を振り返って、妻からの感想
仕事が多忙な私に代わって、文字通り“全ての”家事をしてくれたことは本当に助かりました。昭和世代の男性上司に「女とクリスマスケーキは25まで」と揶揄されながら働いてきた、彼の6歳上のわたしにとって、「最近の男子ってみんなこうなの?」と思うくらいありがたかったです。
でも一番嬉しかったのは、何よりも新しい命を授かったことを心から喜んでくれたこと。出産という孤独な戦いは、女性にしかできません。その孤独の助けになるのは、自分と同じくらい生まれてくる子の命を喜び、案じている人がいる心強さです。家庭によってやり方は様々だと思いますが、その姿勢をいかに見せられるかが男性にできることの全てだと感じた妊婦生活でした。
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文/Nakamura
【画像】Nakamura
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