KBS京都で放送中の『きょうと経済テラス「キュンと!」』。
今回は、2024年5月24日(金)に放送された『お茶ビズ』コーナーから、“ビジネスで使えるお茶のマナー”をご紹介します。
主に茶道関係の書籍を出版している『淡交社』の社長で、茶人でもある伊住公一朗さんがKBS京都・相埜裕樹アナウンサーに伝授してくださいます!
伊住公一朗さんとは?
京都市北区にある『淡交社』。社長の伊住公一朗さんは千利休の子孫でもあります。ビジネスや実生活にも役立つ茶室でのマナーを教えていただきましたよ!
茶室でのマナー
お茶室では靴下は白い方がいい
茶室に入るときは、白い靴下を履くのがマナー。
茶道では着物を着て足元は足袋を履きますが、洋装の方でも参加しやすいように、白い靴下を選ぶと、着物の白い足袋とも合って良いのだそう。“清浄の白”という意味もあり、茶室では白い靴下を履くのが正しいスタイルということです。
茶室での歩き方
茶室で歩く際は、すり足で畳の目に沿って歩くのが正解です。そのとき、畳のへりを踏まないように気を付けましょう。へりは結界の役割があり、へりを踏むことは結界を侵すことになってしまうのだそうです。
茶道におけるお辞儀の仕方
茶道では、『真』『行』『草』の3つのお辞儀の仕方があるのだそう。
最も正式で丁寧なのが『真』のお辞儀。
正座の姿勢から手をゆっくりと下ろし、手のひらを完全に床に付けて礼をします。
『行』のお辞儀は、お客さん同士で軽い挨拶をする際に使用。
正座の姿勢から手をゆっくりと下ろし、指先から第二関節までを床に付け、軽く礼をします。
軽い会釈のような礼が『草』のお辞儀。
指先をそっと床に付けて体を軽く倒して礼をします。
どのお辞儀もゆっくりとした動作で行うことが大切。「挨拶はただやるだけでは意味がない。しっかりと相手の目を見て、心を通わせて挨拶をすることが重要です。」と伊住さんは話します。
今月の言葉
今月の言葉は“和敬清寂”の“和”です。“和敬清寂”とは、お茶の世界で最も大切な教えの一つ。
みんなで作り上げていくお茶の空間を心地よくしていくために、細かいルールやマナーが定められています。“和”は英語で言うと“ハーモニー(調和)”、空間をいかに心地よくしていくかという意味が“和”に込められています。
皆さんも“和”という言葉を心にとどめてみてくださいね。
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文/sumire
【画像・参考】
※この記事は、2024年5月24日(金)放送時点の情報です。
※文中の金額はすべて税込みです。