京都といえば和食のイメージがありますが、実は洋食も有名店や老舗がたくさんあります。
そこで京都のローカル放送局・KBS京都の社員に「おすすめの洋食店を教えて」とアンケートを取り、名前の挙がったお店をご紹介します。
今回は、創業以来こだわり続ける変わらない味が人気の『GRILL はせがわ』(京都市北区)を訪れました。
鴨川の近くに建つレトロでかわいいお店
京都市営地下鉄『北大路駅』から、北大路を東へ徒歩約5分ほど、鴨川の手前に建つ『GRILL はせがわ』。2024年で、創業60年以上になるという地元でもよく知られた老舗の洋食店です。
木の看板にたくさんの草花と、まるでおとぎ話に出てきそうなあたたかな雰囲気です。
店内に入ると、天井から下がったランプの優しい明かりと、木でできたテーブルや椅子が並ぶフロアが広がります。
テーブル席は2~4人掛けがメインで、客席は50席ほど。赤いレザー調のソファ席がますますレトロな雰囲気をかもし出しています。
筆者が訪れたのは、平日のランチタイムの終わり頃。会社員や学生たちがゆったりと遅めのランチをしていました。
昔ながらのレシピを守る特製ハンバーグ
注文したのは『Aミックス』(1,870円 ※2024年10月より価格改定予定)。同店自慢のハンバーグのほか、エビフライ、付け合わせのサラダとパスタが一皿にのり、さらにライスとお味噌汁がセットになっています。
『グリルはせがわ』のオーナーがお店を立ち上げたのは18歳のとき。研究を重ねるうち「おいしいものはいい素材を使うことが大切」と気付き、ハンバーグをはじめとしメニューに使う食材と作り方にはこだわってきたのだそう。
看板メニューのハンバーグには、和牛と淡路島産の玉ねぎを使用。つなぎの一つであるパン粉は、本バターを使った専用のパンをベーカリーに作ってもらい、それを毎日店内で生パン粉にしています。また、一つひとつフライパンで手焼きする調理方法も創業以来変わっていません。
できあがったハンバーグは、お箸で簡単に切ることができるほどやわらかく、口に入れるとふわふわの食感です。
さらに、「ハンバーグそのものの風味をしっかり味わってもらいたい」と、同店ではデミグラスソースではなくケチャップで提供。ほどよい甘みとさっぱりした味わいで、ハンバーグの軽い食感にぴったりでした。
KBS京都の社員アンケートでも「ジューシーだけどくどくない、若者からお年寄りまで幅広く楽しめます」との声がありました◎
衣ザクザクの肉厚エビフライやほっとするお味噌汁も
もう一つのメインは、手のひらの半分ほどもある大きなエビフライ。しっぽまでカラッと揚げられており、食べる前から期待で胸が高まります。
肉厚なエビは身をひらき、ハンバーグに使用しているものと同じ『グリルはせがわ』こだわりの生パン粉をたっぷりとまぶしてあります。かぶりつくとザクっという豪快な音がして、香ばしい風味が一気に広がりました。
中のエビはぷりぷりで弾力がたまらないおいしさ。厚すぎず、薄すぎもしない絶妙なバランスの衣と一緒に食べると、食感の変化も楽しめました。
また、エビフライに添えられた手作りのタルタルソースには、ワインやピクルスが入っており甘さは控えめ。酸味がしっかりありお箸が進みました。
一方、セットのお味噌汁は甘め。白味噌と田舎味噌、そして信州味噌をブレンドし、まろやかで甘い味わいにしてあるのだそう。
わかめ、ネギ、油揚げなど定番のうれしい具材がたっぷり入っていて、メインの洋食にもよく合っていました。
創業時から今も変わらない“おいしさ”を守り続けている『グリルはせがわ』。時代に左右されない丁寧なこだわりを、ぜひ一度味わってみてくださいね!
【店舗詳細】
GRILL はせがわ
住所:京都府京都市北区小山下内河原町68
電話番号:075-491-8835
営業時間:【ランチ】11:00~15:00【ディナー】17:00~21:00(L.O.20:30)
定休日:月曜日、第2・3火曜日
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文/さとみ縁
【画像】さとみ縁
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