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家族で楽しむクリスマスに♡ 「京都のおすすめシュトーレン」3選

日本有数のパンの消費量が多い都市・京都に生まれ育ったパン大好きライターのみやこです。

シュトーレンは、ドイツ発祥の伝統的なクリスマス菓子です。今ではドイツだけではなく世界中でクリスマスシーズンの特別な楽しみとなっています。日本でも近年注目を集めており、京都では11月ごろから多くのパン屋さんやケーキ屋さんにシュトーレンが登場します。

今回は、パン好きの筆者がおすすめするシュトーレンをご紹介! 京都には伝統的なものから個性的なものまで、魅力的なシュトーレンがたくさん揃っています。今年のクリスマスに特別なシュトーレンを見つけてみませんか?

1:本場ドイツの正統派シュトーレンが味わえる「ベッカライ・ペルケオ・アルト・ハイデルベルク」

「ベッカライ・ペルケオ・アルト・ハイデルベルク」外観
画像:みやこ

市バス・岡崎神社前のバス停から徒歩約1分、丸太町通沿いに佇む『ベッカライ・ペルケオ・アルト・ハイデルベルク』。京都でも珍しい本格的なドイツパンの専門店です。店名が長いので、お店の方も地元の方も親しみを込めて“ペルケオ”と呼んでいます。

お店の様子
画像:みやこ

ショーケースには本格的なドイツパンが種類豊富に並び、どれも丁寧に作られたこだわりの一品です。ライ麦パンやハード系のパンなど本格的なドイツパンを求め、地元の常連さんから観光客まで多くのお客さんで賑わいます。

『クリストシュトーレン』(2,100円)
画像:みやこ

ペルケオで味わえるのが、ドイツで最もベーシックな『クリストシュトーレン』(2,100円)。

封を開けると、芳醇なバターの香りが広がります。レーズン、アーモンド、オレンジピール、レモンピールがたっぷり練り込まれ、これらの具材は一晩ラム酒に漬け込むことで、風味豊かで奥深い味わいに仕上げられています。少しかための生地はしっかりとした食べ応えがあり、噛むほどに素材の良さが感じられる一品。シンプルながらも、本場ドイツの伝統を味わえるシュトーレンです。

【店舗詳細】
ベッカライ・ペルケオ・アルト・ハイデルベルク
住所:京都府京都市左京区岡崎天王町54-1 クリヨン岡崎1階
電話番号:075-752-5577
営業時間:【月曜日・金曜日】9:00~18:00/【土・日・祝】 7:30~18:00
定休日:火~木曜日

2:人気ドーナツ店の魅力あふれるシュトーレン「ひつじ」

お店の外観
画像:ひつじ

次にご紹介するのは、地下鉄烏丸線・丸太町駅から徒歩約9分、夷川通沿いにある大人気ドーナツ店『ひつじ』。もともとは『hohoemi』というパン屋さんを営んでいたご主人。毎年11月になるとパン屋さん当時から人気のシュトーレンの販売がスタートします。

店内の様子
画像:ひつじ

シュトーレンの購入には予約が必要。予約開始後すぐに完売になってしまうことが多いので、Instagramを随時チェックしてくださいね。

大人気のドーナツ店であるため、受け渡しは13:30~14:50、15:40~18:00の2回に分けてドーナツの販売が落ち着いた時間帯に行われます。早めに訪れてもシュトーレンは受け取れますが、少し待つ場合もあるので、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

ひつじの『シュトーレン』(2,052円)
画像:みやこ

『ひつじ』の『シュトーレン』(2,052円)は、一般的に見られる真っ白なシュトーレンとは異なり、生成色(きなりいろ)が特徴的です。封を開けると甘くてスパイシーな香りが広がり、まわりには上質な和三盆がたっぷりと使われています。

中にはラム酒漬けのレーズン、赤ワイン漬けのプルーン、クルミ、アーモンド、マカダミアナッツが入っており、ナッツ類が特にぎっしりと詰まっています。これらのナッツが絶妙な歯ごたえと香ばしさを加え、食べるたびに豊かな風味を楽しませてくれます。熟成させるため、製造日から2週間以降が食べ頃で、長く寝かせることで、より一層熟成が増し、味わい深くなっていきます。

【店舗詳細】
ひつじ
住所:京都府京都市中京区大炊町355-1
電話番号:075-221-6534
営業時間:11:30~18:00
定休日:日~水曜日 ※その他の休業日はInstagramをご確認ください。

3:しっとり四角いシュトーレン「雨の日も風の日も」

「雨の日も風の日も」外観
画像:みやこ

最後にご紹介するのは、市バス・建勲神社前バス停から、北大路通りを西に徒歩約2分の場所にあるパン屋さん『雨の日も風の日も』。店名は、宮沢賢治の有名な詩『雨ニモマケズ、風ニモマケズ』に由来しており、その世界観がパン職人としてのご主人の信念と重なったことで、この店名にされたのだそうです。

店内の様子
画像:みやこ

木を基調とした店内は、昭和の小学校をイメージしたデザインで、落ち着いた雰囲気が広がっています。木のぬくもりが感じられ、まるで昔懐かしい学校の教室にいるような心地よさを味わえます。

『シュトーレン』(2,700円)
画像:みやこ

『雨の日も風の日も』の『シュトーレン』(2,700円)は、四角い形が特徴的なシュトーレンです。カステラとパンの中間のようなしっとりとした生地に、いちじく、クランベリー、ドライストロベリーなどのフルーツとナッツ類を、赤ワインとぶどうジュースで煮込んだものがたっぷりと練り込まれています。

まわりに付いているのは、本和香糖(ほんわかとう)という沖縄のさとうきびのみを原材料とした、味わい豊かな茶色の砂糖。特にドライフルーツの割合が多めで、クランベリーの酸味がアクセントとなり、爽やかでさっぱりとした後味が楽しめます。昨年まではハーフサイズで販売されていたそうですが、今年からは1本売りとなり、ボリューム感も満点です。

【店舗詳細】
雨の日も風の日も
住所:京都府京都市北区紫野東野町6
電話番号:075-432-7352
営業時間:8:00~18:00
定休日:木曜日・日曜日

今回は京都で特におすすめのシュトーレンをご紹介しました。どのお店もそれぞれに特徴があり、素材や製法にこだわった本格的な味わいが楽しめます。家族みんなで過ごすクリスマスにぴったりなシュトーレンは、食卓を華やかに彩り、心温まるひとときを演出してくれます。ぜひ食べてみてくださいね。

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取材・文/みやこ

【画像】ひつじ/みやこ
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