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山歩(さんぽ)しよう!大文字山篇~ハムさんの“アウトドアを楽しもう!”【きょうとくらすコラム】

京都は街から山や川が近く、お散歩したり、山に登ってリフレッシュするのにぴったりな場所です。アウトドアで京都の自然を味わってみませんか?

きょうとくらすでは毎月一回、アウトドアの達人で花背山の家 顧問 安田公一が、アウトドア初心者から、もっともっと楽しみたい人に向けて、ちょっとしたコツや奥深い魅力をお伝えします。今回は初心者でも始めやすい京都の山歩きスポットをご紹介します。

大文字山

今回は、五山の送り火で有名な大文字山(如意ヶ嶽)に登ってきました。
比叡山や愛宕山ですと、雪が積もっている可能性が高く、登山道は滑りやすく危険な個所があります。
その点、低山の大文字山は、積雪の心配がないため今回の登山に選びました。

画像:安田公一

私の足で松明を燃やす火床までは40分ほどで到着しました。

画像:安田公一

頂上まで登ると、京都市内の絶景が目の前に広がります。
東側に比叡山の雪景色が見え、西側に愛宕山。さらに頂上を目指し20分で登頂すると、京都市南部や山科が一望できます。空気が澄んでいれば遠くにあべのハルカスや生駒山が見えます。

画像:安田公一

登り口

画像:安田公一

銀閣寺の北側は道が舗装してあるので上りやすいコースです。八神社前を通り橋を渡れば火床までは上に上にと一本道です。

画像:安田公一

持ち物

リュック、飲み物、タオル、お弁当、飴やチョコレート、タオル、帽子、軍手、防寒具、雨具、携帯電話、自分が必要と思うもの

出発時間や所要時間

画像:安田公一

約40分 
10時 銀閣寺道出発
11時 火床
11時30分 大文字山頂上 到着 休憩
※個人の体力によって山歩の時間に差はあります。

注意点

画像:安田公一

火床に行くには150段の階段があり、景色を見ながらだと回り道になるので時間が掛かります。
大文字山は京都で一番遭難者が多い山と言われています。トレイル道標があるので初心者の方はそれを頼りにしてください。また「どちらから来られましたか?」と他の登山者に声を掛けて下山すると、道の安全性が確認できます。登山者に声をかけることで、万が一遭難した際に自分のことを見た情報が捜索隊に伝えられ早期発見につながることもあります。

安田 公一(やすだ こういち)花背山の家 顧問 通称:ハムさん

京都市立学校教員として勤務した後、平成7年~10年文部科学省よりシンガポール日本人学校に海外派遣主任教員として赴任。小学生からボーイスカウト活動を行い、海外初のボーイスカウト日本連盟隊を結成、初代国際隊長。帰国後、平成10年京都市教育委員会 花背山の家 指導主事、首席指導主事、課長、所長、2024年4月より顧問。佛教大学教育学部 特任教授として野外教育を広める。文科省 中教審 体験活動委員会委員。教育学修士(心理学)、バレーボール国際コーチ、京都府成年男子バレーボールチーム監督、趣味はバンド活動(ドラム)ライブで活動中。

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文/安田公一

【画像】花背山の家