お小遣いをもらう少女
お金

【FPが解説】子どもに教えておくべき「お金のこと」3つ

「頑張りすぎないマネープランで夢の実現を!」がモットーのCFP(R)認定者(ファイナンシャル・プランナー)・八束和音です。

連載『FP八束の「お金とくらす」』では、子育て世帯が知っておきたい“お金にまつわる知識や情報”をご紹介します。

日々ニュース番組から聞こえてくる、金融詐欺やお金に困って引き起こる犯罪……。我が子には「賢くお金とつきあえる大人になってほしい」と願うパパ・ママも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、子どもに教えておきたい“お金のこと”についてお話します。ぜひチェックしてみてくださいね。

1:“お金”が何か正しく教える

豚の貯金箱
画像:StockerThings/Shutterstock

子どもが小学生になると、お小遣いを与える家庭も増えてくるのではないでしょうか。その際、ただお金を与えるだけではなく、お金が持つ意味について学ぶ機会にしたいもの。今欲しい物を買うだけではなく、それを貯めることで大きな買い物ができたり、募金などで社会をよりよくしたり、さまざまなことに使えることも伝えてみてくださいね。「お金はどのように生かせるか」を、できるだけたくさん子どもにイメージさせてみましょう。

クレジットカードを見る親子
画像:Chay_Tee/Shutterstock

また、子どもが高学年ぐらいになると、交通系カードやスマートフォンなどを利用した、キャッシュレスに触れる機会も増えてきます。そのようなタイミングでは、カードなどのキャッシュレスは自然とお金が湧き出てくるものではなく、裏では現金が動いていることもしっかりと実感させましょう。例えば、現金を使って親子で一緒に交通系カードやプリベイトカードにチャージしてみるなど、実際に子供に経験させてみるのもおすすめですよ。

2:“お金”の使い方や管理を教える

通帳を確認する女の子
画像:takayuki/Shutterstock

お小遣いは、子どもが限られた予算の中でやりくりすることを学べるとても貴重な方法です。「必要になった場面で、そのつど与える」という家庭もありますが、ぜひ決まった金額を一度に与えて、その中で使う機会を持たせてみてください。お小遣いという形ではなく、お年玉の中から一定額を与えるということでもOK。大切なのは、子ども自身に“限られた予算の中で賄うというのはどういうことか”を体感させることです。 

家計簿と電卓
画像:DESIGN_IMAGE/Shutterstock

さらに、やりくりさせる際に“お小遣い帳”をつけることを習慣にできれば、理想的といえるでしょう。キャラクターがついた市販のかわいいお小遣い帳を与えるのもよし、ネットでダウンロードできるものを活用する方法もあります。筆者のおすすめは、政府が運営する金融広報中央委員会の『知るぽると』。実際にお小遣い帳をダウンロードできて、お小遣い帳のつけ方をわかりやすく解説してくれているのでおすすめですよ。

3:“お金”にまつわるルールを教える

お小遣いをもらう少女
画像:yamasan0708/Shutterstock

“お金”にまつわるルールも、子どもに伝えておきたいもの。お金は「パパやママが一生懸命働いて得られたもの」なので、無駄遣いをせずにできるだけ大切に使って欲しいというメッセージを送りましょう。また、子どもにお手伝いをさせて「〜〜をすればいくらお小遣いをあげる」といった方法も、労働とお金の関係を学ぶよいきっかけになります。

さらに、子どもが小さい間は、お金にまつわるトラブルにも特に注意を払いましょう。「友達とお金の貸し借りはしない」「友達におごったりおごられたりしない」というルールを徹底することで、避けられるトラブルもたくさんありますよ。

まだ未熟な子どもにとっては、家庭での“金銭教育”がとても大きな意味を持ちます。少しずつでいいので、子どもの成長に応じて“お金との賢いつきあい方”を学べる工夫を日々の生活の中で取り入れていってくださいね!

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文/八束和音(CFP認定者)

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