KBS京都で放送中の『きょうとDays』。
今回は、2023年3月16日(木)に放送された『ふるさと Days』コーナーから、『ぐり不動産』をご紹介します。
舟屋に魅せられ関東から移住した「當間さん」
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2017年に関東から移り住んできた當間さん一家。「海辺の町に住みたい!」という思いから伊根町を選びました。「道の駅の丘の上から舟屋群の景色を見た時に衝撃、稲妻が走った」と當間さんは話します。
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2019年に奥さんと海辺の古民家を改装したカフェ兼民宿『CAFE&BB guri』をオープン。
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そんな伊根町愛あふれる當間さんが2022年12月に町内で初めて店舗を置いて不動産店『ぐり不動産』を開業しました。しかし、物件が少ない伊根町でなぜ不動産店を始めたのか? ある大きな目標に向かって奮闘する當間さんに密着しました。
不動産業を始めたワケ
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舟屋が立ち並ぶ地区のすぐ近くにある『ぐり不動産』。旧民宿を改装したオフィスで、伊根町、宮津市や与謝野町など北部エリアの物件を扱っています。
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「伊根町に移住したいと言ってくれる方もいる中で、現状まったく選択肢がないという状態なのを少しでも改善したい」という思いで開業したそうです。
社名の『ぐり』は、丹後地方の言葉で“漁礁”という意味で、魚たちが漁礁に集まるように人々が集う場所になってほしいという思いが込められています。
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移住する以前、當間さんは東京でカフェなどを運営する会社に勤め、店舗の設計やデザインを担当。その頃から、地域の活性化を図る仕事に携わってきました。
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「舟屋群自体も魅力的で、これだけ海に接している建物も世界を見渡してもほかにないです。家族の状況と自分のやりたいことが重なるかなと思って伊根を選びました」と當間さん。
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この日、車を走らせることおよそ5分、向かった先は漁港に隣接している自社物件の古民家です。室内には家具などがそのままの状態で残されていました。今はまだ人に依頼する予算は厳しく、隙間を見つけては少しずつ片付けているそうです。
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この家の前の所有者は、大の釣り好き。セカンドハウスとして使われていましたが、ある日、物件を手放したいという話が當間さんの元に舞い込んできました。荷物の片付けも一緒に引き受けないと物件が流通しにくいという点が田舎の不動産の特徴だと當間さんは話します。
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新たな移住者がうまく馴染めるように地元住民との繋がりを生み出すのも當間さんの大切な仕事です。この日は購入希望者と地元の漁師さんたちとの顔合わせの場を設けていました。
地域活性化へ新たな挑戦。當間さんが掲げる目標とは?
この日は、50年近く伊根町に住んでいる向井さんが訪ねてきてくれました。當間さんは宮津や与謝野町の依頼はあっても、伊根町内の依頼が来ないことに悩んでいました。
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さらに、移住者としてのある不安も打ち明けます。
「僕みたいなほかの地から来て、自分の力も使いつつ地域の課題も解決したい人もいると思います。それを地元の方がどう思っているんだろうなと……」と。
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向井さんは「重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)になって、人が舟屋を見に来るようになり、伊根地区のみんなは慣れてきたというかね。ここに住んで実情も分かっていただける方がいいなと思っている」と話してくれました。
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伊根町の人口はおよそ2,000人。漁師たちが大切にしてきたこの町に移り住んだ當間さんに目標を聞きました。
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「伊根町に僕みたいな移住者を10年間で200人くらい増やしたいと思ってます。とても魅力のある町だと思いますし、物件さえ200人分用意できれば必ず実現できるかなと思っています。まずは一個ずつ、ひとりひとり向き合いながら伊根町の魅力と住みやすい環境を整備していきたいです。」と當間さんは話します。
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移住者が新しい生活にチャレンジできる町を目指して、當間さんの挑戦はまだ始まったばかりです。
新しい挑戦に立ち向かいながらも地元の人との交流を大切にする當間さん。伊根の魅力がたくさんの方に伝わってほしいですね。
文/きょうとくらす編集部
【画像・参考】きょうとDays(毎週月~金曜日17:35~18:00) – KBS京都
※この記事は、2023年3月16日(木)放送時点の情報です。詳しくは店舗へお問い合わせください。