古都として知られ、長い歴史と文化的な重要性を持つ、京都。長きにわたって日本の文化の中心地として栄えた京都にはたくさんの風物詩があります。
京都の風物詩をご紹介する連載『きょうとの風物詩とくらす』。第1回は、この時期に行きたい女子旅におすすめの『三室戸寺』と『柳谷観音(楊谷寺)』をご紹介します。
「紫陽花寺」こと三室戸寺
三室戸寺は、宇治市にある寺院です。京阪三室戸駅から徒歩およそ15分またはJR宇治駅からタクシーで向かいます。
三室戸寺は、広大な境内と美しい自然環境に囲まれています。梅、つつじ、紫陽花、睡蓮と多くの植物が境内に植えられ、季節によってそれぞれの園を開園しています。梅雨の時期は、紫陽花園を見物することができます。
紫陽花園では2万株もの紫陽花が咲き誇り、まるで紫の絵巻を広げたかのような景観が広がっています。西洋紫陽花や額紫陽花、柏葉紫陽花、幻の紫陽花である七段花など、50種以上の紫陽花を堪能することができます。
この紫陽花園で探したいのが、『ハートの紫陽花』。ハート型の紫陽花を見つけると、恋愛が成就すると言われています。『ハートの紫陽花』は三室戸寺が発祥と言われていますが、実際にはどこの紫陽花であってもハート型になることはあるそうです。
2万本の中から是非『ハートの紫陽花』を探してみてくださいね♡
三室戸寺に来たら、ぜひトライしたいことがもう一つあります。
三室戸寺には兎が道案内したという伝承が残っていて、狛犬ならぬ狛兎がいます。その狛兎が抱える球の中には石の卵があり、手を入れて石の卵を立たせられると昇運がつくといわれています!
ぜひチャレンジしてみてくださいね!
【詳細情報】
三室戸寺 あじさい園
住所:京都府宇治市莵道滋賀谷21
電話番号:0774-21-2067
期間:2023年6月1日(木)~7月9日(日)
開門時間:8:30~15:40(※16:30には下山)
拝観料:【大人】1,000円【小人】500円
花手水の始まりは柳谷観音 楊谷寺から!?
柳谷観音は、長岡京市にあります。眼病平癒の祈願所として平安時代から眼病に悩む多くの⼈々に信仰されてきたお寺です。
阪急西山天王山駅・阪急長岡天神駅・JR長岡京駅からバスに乗り奥海印寺で下車。その後徒歩およそ40分です。駐車場が用意されているのでお車かタクシーで行くのがおすすめです。
わざわざ行ってでも見たいのが、こちらの“花手水”。花手水は柳谷観音が発祥と言われています。
古くから水に花を浮かべ愛でる習慣が日本にはあり、こちらの手水舎・手水鉢には季節折々の花が浮かべられています。
楊谷寺の境内には数カ所花手水が用意されていて、いくつも写真を撮って楽しむことができますよ!
※境内地図のピンクの花の箇所が花手水です。
※お花の状態により、予告なく花手水がない場合もあります。
また、楊谷寺でも約5,000株の紫陽花を見ることができます。あじさいウイーク期間中は、限定の御朱印も用意されていますよ!
そして楊谷寺でもう一つおすすめしたいのが、毎月17日のお楽しみ『押し花朱印つくり』です。
阿弥陀堂内で、草花をご朱印にあしらって世界に一つだけのオリジナル御朱印を作ることができます! 定員40名の大人気イベントで、事前にメールまたは電話での予約が必要です。詳しくはホームページをチェックしてくださいね!
【詳細情報】
柳谷観音 楊谷寺 あじさいウイーク
住所:京都府長岡京市浄土谷堂の谷2
電話番号:075-956-0017
期間:2023年6月1日(木)~6月30日(金)
開門時間:9:00〜17:00(最終受付時間 16:30)
拝観料:ウイーク期間中700円(通常500円)※高校生以下無料
今のこの時期だからこその景色。美しい花々を見て、たっぷりと癒されてくださいね。
文/きょうとくらす編集部
【画像・参考】 三室戸寺/柳谷観音
PIXTA(ピクスタ):hap
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※写真はイメージです。