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中秋の名月はここで見たい!歴史を感じながら楽しむ「観月イベント」

古都として知られ、長い歴史と文化的な重要性を持つ、京都。長きにわたって日本の文化の中心地として栄えた京都にはたくさんの風物詩があります。

京都の風物詩をご紹介する連載『きょうとの風物詩とくらす』。今回は、京の中秋の名月を楽しむイベントをご紹介します。

中秋の名月を歴史あるイベントで堪能する

今年の中秋の名月は、9月29日(金)。京都には、中秋の名月に合わせて観月を楽しむイベントが多数執り行われます。暑かった夏が過ぎ、夜の空気が少し冷たくなり、澄んできたこの時期ならでは行事です。

(1)旧嵯峨御所 大本山 大覚寺「観月の夕べ」

大沢池に浮かぶ龍頭鷁首舟と月
画像:旧嵯峨御所 大本山 大覚寺

日本三大名月鑑賞地の一つである大沢池。大覚寺の『観月の夕べ』では、夜空に浮かぶ名月と大沢池の水面に映る月の2つを愛でることができます。

『観月の夕べ』の歴史は古く、嵯峨天皇が大沢池に舟を浮かべ、文化人や貴族と月夜を楽しんだことから始まったといわれています。

期間中は『龍頭鷁首舟(りゅうとうげきしゅせん)』が大沢池に浮かべられます。『龍頭鷁首舟』での遊覧チケットはすでに申し込みが終了していますが、その美しい姿を眺め幻想的な雰囲気を堪能できます。

【詳細情報】
旧嵯峨御所 大本山 大覚寺「観月の夕べ」
開催期間:2023年9月29日(金)~10月1日(日)
開催時間:17:30~21:00(20:30受付終了) ※昼夜入替制
料金:大人 500円・小中高生 300円
※日中参拝した場合も、別途参拝料が必要です。

(2)平野神社「名月祭」

平野神社「名月祭」での雅楽の演奏
画像:平野神社

平野神社で行われる『名月祭』は、古から行われています。提灯や灯篭の明かりで照らされた中で行われる雅な祭典です。

本殿の神前にはすすきや里芋、月見団子が供えられ、まず神事が執り行われます。その後、拝殿では奉納行事として『音輪会』による雅楽の演奏が19時55分頃から行われます。

19時から境内に設けられた抹茶席では、有料で抹茶の接待も受けられ、ゆったりと観月を楽しみながら味わえます。

【詳細情報】
平野神社「名月祭」
開催日時:2023年9月29日(金) 18:30~21:30頃
料金:無料 ※抹茶席は500円
※奉納行事の予定・時間は変更する場合があります。

(3)賀茂御祖神社(下鴨神社)「名月管絃祭」

賀茂御祖神社(下鴨神社)「名月管絃祭」
画像:賀茂御祖神社

『名月管絃祭』は平安時代以降に行われていた稲刈り前に無事収穫ができるように祈願したお祭り『御戸代会(みとしろえ)』と、お月見の風習が時代とともに統合されていったものとされています。

夕方に奉告祭が行われた後、橋殿で神賑行事の奉納が行われます。今年は、数年ぶりに茶席(1,000円)も再開される予定です。楼門前では、かがり火市(神社協力会社による露店)が開催されます。

【詳細情報】
賀茂御祖神社(下鴨神社)「名月管絃祭」
開催日時:2023年9月29日(金) 17:30~21:00(閉門)
料金:無料 ※茶席は1,000円

(4)賀茂別雷神社(上賀茂神社)「賀茂観月祭」

画像:賀茂別雷神社

『賀茂観月祭』は上賀茂神社の境内の馬場殿で行われます。

神賑行事が17時頃から20時頃まで行われ、神楽や和太鼓の演奏、バイオリン合奏や琵琶演奏などが予定されています。

画像:賀茂別雷神社

神賑行事が終わると月見団子が配布されます。月見団子の整理券は16時から配布され、20時から20時半に引き換えが必要です。
※数に限りがあります。

今年は“にごり酒”の接待も受けられますよ!

【詳細情報】
賀茂別雷神社(上賀茂神社)「賀茂観月祭」
開催日時:2023年9月29日(金) 16:30~
料金:無料
※行事の内容・時間などに変更がある場合があります。

これまでの『きょうとの風物詩とくらす』はこちらをチェック!

今年から復活したイベントも多く、さらにお月見が楽しめそうですね♡ 秋の夜長に、歴史を感じながら月を眺めて、素敵な時間を過ごしてくださいね。

文/きょうとくらす編集部

【画像・参考】 旧嵯峨御所 大本山 大覚寺/平野神社/賀茂御祖神社/賀茂別雷神社
※文中の価格はすべて税込みです。
※写真はイメージです。